ファッションとしてのテニス【feat.姐さん】
【10月9日(月)14時記】
クレマチスの丘が好きなのは、作品と背景に境がないためだ。
マジもんの展示品が庭に佇んでいる。作品に集中するための無機質な壁がデフォな分、カジュアルで、すごい人のすごい作品がどこか話しかけても良さそうな距離感に変わる。息を潜めた閉鎖空間から、鳥のさえずりの聞こえる開けた空間に変わるというのも、気分転換の要素が強い。美術館にしては子連れが多く見受けられるのも納得がいく。
目的は、必ずしも一つとは限らない。それをどう楽しむか。
ちょっとだけ寄り道をするような、ああ「遊び」というやつだ。
宇野真彩プロがYouTubeチャンネルを開設した。知人のように名前を出すのは気が引けるので、以後私にとっての彼女を「姐さん」とする。姐さんのインスタ動画をフォームの指針としている私は(⭐️名誉毀損にならないように日々努力中⭐️)だからきちんと毎日up情報をチェックしている。そうして彼女のインスタを通じて知ったのは、今熱いという韓国のテニスの様子。モデルを兼任している姐さんは当然美意識が高く、美意識を刺激するものに親しむ。
過去にも「日本に比べてオシャレアイテムが多い」とテニスデザインのカチューシャやピアス、ネックレスなどを取り上げていて、今回は親善試合と称して現地韓国のテニスプレイヤーと交流する様が見られた。
例えばピンクのラインが引かれたコート。例えばネオンコートでのオートテニス。
ここにスタイル抜群の美人集団が入る。え、この世の楽園ですか? ダメだ、キラキラし過ぎて目がおかしくなる。
思い出すクラスがある。
昼のクラスで、少なくとも女性二人、上手い人がいるところで、過去一度だけ受講したことがあるのだが、高校の一個上の先輩を彷彿とさせる威圧感だった。いい例えがあるから助かる。たぶんメガネ君と同じライン。ゆっくりなラリーがデフォの人たちで、当時クロスのボレストに慣れておらず、加えてバックハンドがいい感じに終わってた私は、イージーミスを繰り返し、ただただ恐縮するばかりだった。
以前「今いるクラスは比較的レベル高い」と言ったのは、最上にここを置いているからで、見え方が変わった今、再度トライしてみるのもアリだと思った。動画のように淡々と、ただキレイだった女性二人。何よりそれがとても怖かったのを記憶している。
加えて〈2年かかってやっとここまでスピードを落とせたところ〉と言っていたコーチ。その人こそがガットのテンション35だった。測量、続けて調整の完了した今なら、あの時言っていたことの理解度がさらに深まるかもしれない。いっぺんには無理だから、少しずつ。何にしても双方無理が祟るような時間帯枠ではない。
何を見たいか。どうなりたいか。優先順位ありきとしても。
ファッションとしてのテニス。
この競技にはまだ愛せるだけの余地がある。