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オフィスノチカラ///We-mode

IVRy奥西社長インタビューしました

どうも。2022年はWITHの取材でスタートアップの、オフィスたくさんお邪魔しました。
今日は、IVRy奥西社長のお話を振り返りながら、「スタートアップにとってのオフィスって何だろう?」を私なりに紐解いていきたいと思います。

これ、IVRyのオフィスなんです!ボルダリング初めてしました。すごい楽しい!

まず、IVRy奥西さんのオフィス戦略がスゴイのですが、

【IVRyのオフィスのすごいところ】

  • 移転前:10坪→移転後:124坪 ・・・2段飛びくらいの飛び級で大きなオフィスに移転

  • オフィスにあるのはボルダリングの壁!個性的な空間

  • オフィスをメディア化している

    1. 社員同士の交流/社外交流イベント/採用効果

    2. 注目される内装と仕掛けでメディアの注目を集める

  • 社員の意見を取り入れるバランス感覚

ここの詳細はWITH記事読んでいただくこととして、

今回は奥西さんがオフライン(オフィスでみんなで働くこと)にこだわったところから紐解きたいと思います。
以下、IVRy奥西さんの記事です。

(オフィスを持とうと思ったきっかけについて)
最初にオフィスを構えたのは、2019年の12月です。当時、社員は1人もいなかったのですが、副業や業務委託など、関わってくれる仲間が遊びに来てくれました。皆で集まり、わいわい議論できることで、「それ、おもしろいね!」「作ってみようよ?」といったアイデアが沢山出てくるようになりました。更に、「仲間が頑張っているから、自分もあともう一歩やってみよう!」という熱い気持ちがその場にいるメンバーに広がっていきました。
オフラインにはやる気の伝染が存在している
、と感じました。
クオリティにとことんこだわったり、スピード感を持って取り組めたり。メンバー同士が刺激を与え合い、切磋琢磨できる環境は、オフラインならではだと思います。オフィスは、そういった環境を作り出せる貴重な場所だと捉えています。

WITH by NovolBa スタートアップと共に
2022年10月25日 スタートアップ昇る場
昇る場case.03「オフィスに来たくなる力学を創る」株式会社IVRy

いつも以上に頑張れる場所。アイデアの掛け算が生まれる場所。熱い気持ちが伝わる場所。
この場所のチカラって何だと思いますか?

この話を聞きながら、思い出した記事がありました。

私の大好きな研究者で、オカムラWorkmill研究員の池田さんのインタビュー記事です。
ちょうどコロナで緊急事態宣言 2020年8月の記事で、世界中にオフィス不要論も蔓延した時期にリリースされた記事です。

(GoogleやFacebookが"リアルの場に力を入れるワケ"について)
池田:彼らがここまでオフィスに投資する1番の理由は、オフィスに人が集まって経験をともにするようにしないと「私たち」という感覚が生まれないからなんです。
この「私たち」という感覚は、2016年ごろから認知心理学の世界でWe Modeと呼ばれるようになりました。We Modeとは「私たち」、もっと言ってしまえば「私たちの中の私」という感覚のことです。オンラインだと「私」という感覚は強くなるのですが、この「私たち」という感覚が芽生えにくいと言われています。日本人は特に「暗黙の了解」とか「阿吽の呼吸」というように相手との間合いをとても気にすると思います。「あの人ならきっとこう言うだろう」とか「先回りしてやっておいてあげよう」という行為はまさに「私たち」という感覚があるからこそ生まれるんですね。

オフィス不要論に警鐘 ― 「感情」でデザインするテレワーク時代のリアルの場
Workmill 2020.8.27
https://workmill.jp/jp/webzine/20200827_ikeda/

オフィスの場を信じる人達にとって、いろいろな肯定論が出ていますが、実はちゃんと学術的にも場を共有することで生み出されるWe-mode「私たちの中の私」という感覚が研究されいるんですね。

そして、このWe modeこそ、スタートアップが最短でチームで乗り越えてくための必殺アイテムなんだと思います。

オフィスにちゃんと投資する起業家は総じてチーム戦に挑んでます。
そして、集まる場所が、メンバーに与えるオフィスノチカラを決して安く見積もってはいけないということかなと思いました。

話は少しそれますが、We Modeについては、メタバースやテクノロジーの発展により、”どこまでWe Modeな感覚が作れるか?”というチャレンジが加速度的に進んでいます。
また、エンジニアやテレワーク前提としたワーカーのコミュニケーションにおいてはすでにバーチャルオフィスで雑談もできるほどリテラシが上がっているところもあります。
しかし、メンバーの熱量をエンジンにしたいチームにとっては、はやり"リアルの場”に勝るものは今のところ出ていないのではないかと思います。
リモートワークを体験すればするほど、リアルで会ったときに感じる価値を感じるものではないかと思います。

とにかく時間とメンバーの熱量が資源として駆動するタイプのスタートアップであれば、みんなを信じて集まる場をもうけてみてはいかがでしょうか?

いつでもNovolBaにご相談ください!


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