初秋の葉山で涼やかな足音を愉しむ。
熱く長い夏だった
肌を刺す陽光が水平線に滲む。
西に伸びる長い影。
渚は海人たちが特別にホットな季節を盛り上げ
砂地も磯も人びとの歓声で白く煙るようだった。
木漏れ日を踏んで
海岸まで数分の小径を行けば
覆うような緑の茂りにいまだ煌めく陽光が眩しい。
葉山公園は白いガゼボに名残のシルエット。
日ごとに、ゆっくりと冷めてゆく砂地。
それでもずいぶん早く落ちる秋の陽と
遠くには波浪高く、漲る波の声。
雲間には黒々と富士の稜線も際立つ。
夜明けはひんやりした空気が
ヴィラのデッキを浸し確実に季節が移ろいで行く。
葉山に滞在する。暮らすように、愉しむ。
The Canvas Hayama Park はリゾートの
真ん中で日常にはない幸せのパフォーマンスを
紡いでくれる。
人影のまばらな海辺を歩くのもいいだろう。
時間をかけてコーヒーを淹れるのも愛しい。
真夏という大倫の花火大会はフィナーレを迎え
これからは密かな線香花火の秋となる。
巻貝のような雲は翌日、秋空に変わっていた。
まるで散りばめたシーグラスのように。