取り巻く環境が変わった時〜50にして道に迷う
今回は、
私の転換期突入の頃、
ちょうど50代に入った頃の話です。
私、30半ばで調剤薬局勤務の
薬剤師を始めたのですが、
(それまではメーカー勤務
→出産前に退職、専業主婦)
薬剤師が天職だと信じて
疑ってなくて、
特に
大学病院の門前薬局にいましたので、
毎日全身全霊、
全力で走っていていました。
行く先々でその土地に
根をはってしまう私は
夫の異動の度に
患者さんや
一緒に仕事をしたみんなとの
別れを惜しむことを繰り返していました。
もちろん
失敗も不甲斐なさも
沢山経験しましたが、
この薬剤師の仕事が
私のライフワークだと
心から思えていたし
自信や誇りも持っていました。
50才を迎える直前に
Uターンで帰って来たのですが、
「また新天地でがんばろう!」
と思っていました。
ところが、
今回ばかりは
なかなかうまく波に乗れなかったのです。
Uターンとはいえ、
職場も住むところも
変わるので、
それまでと環境が大きく変わるのは
当たり前のことです。
なのに、
私ってば、その流れに
流されてしまえばよかったのに
かなり苦戦します。
なかなかしっくり来ません。
職場では
なんとか周りに合わせて
やり過ごしていましたが
「なんか違う」
突然、着地点?行き先?目標?
何のためにここに居るの?
と、わからなくなって
家でも職場でも
どこに降り立てばいいのか
いつまでも居場所が分からなくて
宙に浮いているような
そんな日々でした。
しかも、
当時単身赴任中の夫は
この私の「こころに穴が空いていて
宙に浮いてる。何を目指したらいいのか
わからない。」
の悩みを
「更年期なんじゃないの?」と
夫にはあっさりひとことで
返されます。
「そんなんじゃない!」と私。
イライラが倍増することも
ありました笑
ただ、
わかってほしかっただけですけどね。
共感してほしいだけです。
、、、、そもそも
夫に話すことじゃなかったのかも、
と
今では笑い話にできますが、、、。
そんなこんなで、
ようやく私が行き着いたのは
「そうだ、昔好きだったことを
ひとつひとつ思い出してみよう」
ということでした。
好きなこと、
まずはファッション
インテリア
絵を見ること、美術館巡り
建物巡り
食べること
などなど、、、
毎朝、子供たちのお弁当作って
仕事をし、
週末は何かしらで外へ出て
やりたいことを
見たいものを
できる範囲で片っ端から
やってみることにしたんです。
そんな
50代前半でした。
今思うと
本当に自由な身に感謝でした。
そこでみつけたもの
出会った出来事は
折に触れて、
思い起こしていきたいと
考えています。
おつきあいいただき
ありがとうございました。