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キュンパスで東北日帰り弾丸旅行をしてきました

2月18日に友人の松本蜜柑と、東北日帰り弾丸旅行をしてきました。

こんな無茶な旅程も可能にしてくれる…そう、キュンパスならね!
キュンパスはJR東日本の期間限定きっぷで、JR東日本と東北の在来線が乗り放題で、一日券が10000円、2日券が18000円という超超おトクなプランなのです。
たまたま私はYouTubeの鉄道系動画をダラ観してるときキュンパスのことを知り、即座に松本さんに話を持ち掛けました。
キュンパスは2月13日から3月13日の平日のみ適用されるきっぷで、申し込みは乗りたい日の最低二週間前までにはしないといけないのです。
3月に入ったら春休みの学生で混み混みになりそうだし、2月のうちに行かなくては…と思ったのです。

松本さんも超乗り気で、その場で東北旅行プランが固まりました。
東北新幹線で八戸まで行き、そこから八戸線で久慈へ。
久慈から三陸鉄道で宮古まで行き、山田線に乗り換えて盛岡に行き、そこから新幹線で帰路へ…という流れ。
私はキュンパスを使ってありえんほど遠くに行ってみたいという希求だけだったので、三陸鉄道に乗ってみたいという松本さんの希望に沿いました。
そして申し込み…。キュンパスは新幹線の自由席なら乗り放題、指定席は2回まで乗れるとのこと。しかし東北の新幹線はほぼ全席指定なので、実質新幹線は2回までってことですね。
フリーエリアに小田原も入っていたので、小田原東京間の新幹線もタダ?と思ったのですが、そっちの新幹線はJR東海の管轄なのでダメでした。
東北新幹線、始発から2時間ぐらいの便はすべて埋まってしまっていて、なんとか8時48分発の席を確保、帰りは18時50分発の席に。

ものすごく突発的に初めての東北旅行が決まってしまいました。
ちなみに松本さんはオタク仲間とハイキュー聖地巡りで仙台までは行ったことがあるそうです。

わくわくの下調べ時間を経て、2月18日。
初めてのはやぶさ!アガる~!はやぶさは全席にコンセントがついてるので、スマホの充電ができていい。
だんだんと車窓が雪景色に変わっていく。

最初はうっすら雪化粧だったのが…。
一面の銀世界に!


こりゃ~八戸あたりはもう一面の雪なんだろうな~!と思っていたら、八戸駅周辺はまったく雪がありませんでした。


あの数日前の大雪のニュースはなんだったんだ…?
まあでも天気がいいにこしたことはありません。
駅弁やお土産など買って、八戸線へ。
八戸駅から久慈駅までは約1時間半の道のり。最初は学生さんでいっぱいだった車内もだんだんと人が減り、観光客密度があがっていく。
13時ちかくになって駅弁を食べました。
下調べの鬼の私は現地で駅弁選びに迷わないよう、八戸駅で買える駅弁を調べて決めていたのでした。

こぼれイクラととろサーモンハラス焼き弁当!!
うまーーーーい!!!

もちろんお酒も呑むぞ!!
松本さんは生の魚介と酢飯がダメな人で(本当はもっといっっぱい食べられないものがある)食べられる駅弁は限られてしまうのですが、イクラはギリいけるとのことで、かにいくら弁当にしました。が、「ちょっとご飯が酢飯っぽかった…」と言っていました。でもなんとか食べられたようです。
それにしても八戸線すごい。
めっちゃ海沿いを走ってる。

小田原も電車が海沿い走ってる箇所がありますが、そんなものじゃなかった。

車窓のすぐ向こうが波打ち際!もう海の上走ってるみたい!
海きれええええい!!なんて蒼く澄んでいるんだ…。
14時09分久慈駅到着。乗り換え時間が6分しかないので、駅や電車の写真もそこそこに三陸鉄道へ。
二両編成で、私たちの乗った車輛はこんな普通の感じでしたが、


一両めがレトロモダンですごかった!

どの席もテーブルがついてたので、荷物が置けて楽だった。この席だったら駅弁も食べやすそう。
私たちはちょっと出遅れて海側の席は陣取れませんでしたが、席以外の場所にも大きな窓があるし、写真を撮るのに不自由はなかったです。

映えスポットに来るといったん停車して、撮影タイムを設けてくれる。
この写真、海も綺麗だけど、流れ込んでる川(安家川というらしい)がもうすごく綺麗で、川に目が釘付けになった。
私は川がすごく好きで、今回野趣あふれる川がいっぱい観られてよかった。私たちが座った山側の席は、山間を流れる川がいっぱいあって個人的にはアタリだった。
15時49分宮古駅到着。ここから山田線への乗り換えも6分なので、そそくさとホームへ。
今回の旅、乗り換えがタイトで、しかも乗り過ごしてしまったら次の電車まで2時間待ちみたいな状況なので、遅延や運休、ヒューマンエラーなど出ませんように…と緊張していたのですが、ここまできたらひとまず安心です。
しかしここから盛岡までが一番長く、約2時間半の道程です。
神奈川なんて2時間もあれば端から端まで横断できちゃうのに、なんて広さだ…岩手県。さすがに神奈川の6倍の大きさだけはある。
そしてこの道のりが本当よかった。
延々、山間を抜けていくのですが、ずーーーっと閉伊川という川が寄り添っているのです。

この川がすごくいい川だった。舗装とかされてなくて、限りなく自然のままな感じで…。
そして2月の東北にきたのに全然雪がない~!と思ってましたが、少しずつ景色に雪が混じってきました。

川の流れの緩やかなところは凍っていて、すごく侘び錆びを感じる。
この閉伊川、ときに平地を流れ、ときに渓谷を流れ、ときに急流に、ときに緩やかに、深いところはエメラルドグリーン、浅瀬はアイスブルー。
本当に見ていて飽きない川で、私はずっと窓にはりついてこの川を観ていました。
やがて日も陰っていき、積もる雪も分厚くなってきました。
正直、真冬の山はほぼ枝ばかりで、薄茶色の景色だったので、雪はすごいいいコントラストだった。白のなかでは枯れ枝さえも映える。
いよいよ日も暮れ、外との気温差が激しくなり、窓がみるみる曇っていく。電波状態も悪くなってスマホの回線が繋がりにくい。
停車駅の間隔もすごく長くて、ちょっとだけど隔絶された世界にいるような気分になった。

やっと盛岡に着いて、お土産を買って帰りの新幹線に乗りました。
JR東海の新幹線はもう車内販売はやってないのに、ここでは車内販売のワゴン来て、懐かしさに酒とつまみに小岩井農場チーズ&バジルクッキーを買いました。美味しかったです。

そんな感じで東北弾丸日帰り旅は完遂できました!

運賃はキュンパスを使わない値段だと東京から八戸まで16390円。
八戸から久慈まで1340円。
久慈から宮古まで1890円。
宮古から盛岡まで1980円。
盛岡から東京まで14810円。
で、私は小田原までのJRもフリーなので往復で3040円。
計39450円かかるところが10000円ぽっきりなのです。凄すぎる!!
でもまあさすがにオフシーズンだなというか「この景色、緑の多い季節だったらめちゃくちゃ綺麗だったろうなあ…」と思うところもあったので、観光しようというよりは、乗り鉄を楽しもうという方向をオススメします。

とにかく楽しかったので、来年もキュンパス発売されるならまたチャレンジしたいです!

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