漫画家の自殺について思う事
今回はあんまり嬉しくないどころか、
とても悲しい出来事に対して
想う事を記載します。
そして今更ですが、
自分は画家として活動しています。
早川剛の主に現代日本画
漫画家と画家、ドラマスタッフは違う。
けれど、共通するところもあると思うので、
これまでの経験を踏まえた上で
自分なりの意見を投稿します。
画家と漫画家は違うの巻
当たり前ですが、
画家と漫画家は違います。
そこを重々分かった上で
記載します。
立場の違いはあれど、
己が生み出した作品、
認められるかどうかも分からん作品、
基本労力と経費ばっかりかかり、
画家においては描いた後、
場所も食う作品。
そんな面倒臭さを分かった上で作った作品。
そら思い入れは強く大きいですよ。
ここにおいては立場の違いがあれど
よく似てるのだと感じます。
ものを創る人間、
創り続ける人間は
良くも悪くも頭のネジがぶっ壊れて
外れてる部分がある
と思うのです。
例えば自分の子供が強姦されたら?
例え話をします。
もし自分が強姦された挙げ句、他者には理解されなかったら?
ましてや誹謗中傷されたら?
もっと言えば、もし自分の子供(自身の作品)が強姦された挙げ句、
他者にはなかなか認められず、ましてや誹謗中傷されたら?
自死を選んだとしても、
責められない自分がいます。
大げさですか?そうですか。
でも画家は自身の作品が売れた時
「嫁入りした」と表現する人が
それなりに多くいます。
作家にとって、自身の作品は
それくらい思い入れの強いモノなのです。
な?ネジ外れてるだろ?
立場を変えて考えてみた
とは言えドラマ制作者を
一方的に責めるのは違うと思うのです。
感情に任せて一方的な正義を振りかざしたらどうなる?
今度はドラマ関係者の中で犠牲者が出てくるかもよ?
それは盛大に違うでしょう。
絶対避けてほしい。
特に脚本家の人は今は辛いだろうけど、
関係者や知人家族が全力で守ってあげてほしい。
昔映画関係者と話して感じた事
話し飛びますが、過去の思い出話。
とある映画の絵画制作の仕事を得られた時の事。
AD含め映画スタッフとやり取りする機会を得ました。
その中で雑談として、
いわゆる「原作モノ」に関して
話す事がありました。
あるスタッフ曰く
「原作モノは原作ありきではなく、あくまで素材。」
「如何にドラマや映画として視るものに楽しんでもらうかが最大の目的。」
どう感じますか?
自分は「そうだよねぇ~!」と
強く共感しました。
だってさ、
小説、漫画、映画、ドラマ、その他諸々、
それぞれ同じ物語だったとしても、
状況だったり尺が違うもの。
表現方法全然違うもの。
だから移植するのであれば、
当然ドラマだったらドラマ、
映画だったら映画として、
如何に視聴者に楽しんでもらえるか、
が一番重要ですよね?
原作者の意向とか忖度して気にしてたら
結果、中途半端だったり
無理矢理感ある
詰まらない作品になる可能性が
増えちゃいますよね?
面白いと思ってもらえる作品が作りたい、
他者に作品を通して
強く何かを訴えた。感じてほしい。
いい作品を作りたい!
この想いは結局一緒だと思うのです。
そして細かな部分の
それぞれの正義は違うの巻、
だと感じるのです。
文句あるならオリジナルで勝負せよ
話しがいつも通り長くてすいません。汗
そろそろ結論に近い提案に移ります。
いわゆる原作モノは、基本は作者が
「煮るなり焼くなりお好きにどうぞ!」
「全く違うモノになっても大丈夫だよ〜ん」
と、言うスタンスでない限りは
辞めたほうがいいのでは?
契約云々とかじゃなくてさ。
文句があるならオリジナル創ればよろしい。
ん?それだと集客が難しいの?
もちろんお金は大切ですよね。
異論は一切ありません。
でもお金って何のためにあるんだっけ?
それぞれの幸せを実現するために、
生きていくために、
お互い協力し合うための装置だよね?
なのに強姦して殺してお金もらってどうすんの?
そこに幸せは、助け合いはあるのかい?
結論
ドラマや映画は基本オリジナルにすべきでは?
バランス難しいけれど、
現状は安易な原作モノが多い気がする。
そして原作モノを創るのであれば、
嫌でもなんでも
原作者の意見、主張を最優先すべきでしょう。
結果、長々と書いた通り
結果詰まらん映画やドラマが
出来上がる事が増えると思うけど、
しょうがないじゃん。
著作権者の意向なんだから。
文句があるなら己が著作権者になればよろしい。
そして最後にしつこいの分かってるけど、
ドラマ関係者の誹謗中傷は辞めましょう。
第二の被害者は出てほしくない。絶対に。
だって同じ表現者なのだから。
結局根っこは一緒だと思うから。
こじれたもの同士の何かを感じるから。
そんな暴論を感じる今日このごろ。
また次回。
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