コンプレックス商材とは何なのか
弊社ではいくつかのブランドを持っているのですが、その中でも特に売り上げの大きな部分を支えているのは”feast”です。
(メンズもいると思うのでイラストで)
私のマガジンを読んでくださっている方には説明不要かな?と思いつつ、一応説明させてください。
弊社の主力ブランド”feast”は元々、胸が小さい人向けに作られたランジェリーブランドです。現在は胸が小さいという部分だけではなく、背骨が歪んでいたり、左右で大きさが違ったり、入院中だったり…などなど一般的に売られている下着に違和感を感じていたり、満たされていないより多くの方に向けて展開しております。とはいえ、やはりスタートが自分自身のコンプレックスだったこともあり、現在でも胸に関して何かしらのコンプレックスを持たれている方の新規購入が多いように感じます。
そこで、やはりコンプレックスというものとはそれに絡む事業をやっている以上向き合わなければ、より深く知らねばと常々感じていたので今日はその部分について考察していけたらと思います。
コンプレックスは人を狂わせる
そもそも私がここまでコンプレックスを意識するようになった原体験はどこにあるのだろうかと、ふと気になりました。思い返してみれば、自分自身のコンプレックスはさることながら、なにより17歳の頃に出会った知人男性のことが強烈に浮かんできます。
その知人は、身長が160cm代で私と同じくらいだったのですが、私自身はあまり興味がないので気にしていませんでした。とはいえ、本人はめっっっっちゃくちゃ気にしているようで、私が数センチのヒールを履いていると明らかに機嫌が悪くなったり、並んで歩く時は常に一段高いところを歩いていました。
挙句の果てには、複数人で代々木公園に行った際に、常に一段上を歩く…どころか1人だけ切り株や丸太の上を歩き続け、話す時も切り株の上からといったヤバイ状況に…。他の人たちも「え?なんでこの人、こんな(物理的に)上から話すの?」といったように、わかりやすく引いている…。
この経験が自分の中ではかなり強烈で、コンプレックスはここまで人の動きを歪めてしまうのか…としみじみ感じました。
(ちなみにこの人からは度重なる迷惑を被っていたので、定期的にブログのネタにしています。ナムい。)
また、今回のnoteを書くにあたって参考にさせていただいたコンプレックスという本があるのですが、それを読んでいる中で印象に残ったのがこの一文。
"強いコンプレックスをもった人と接すると、何となくこちらのコンプレックスまでが刺激を受けて活動を始め、不安定な感じがしてくるのである。"
– コンプレックス 河合隼雄(著)
そう、これめちゃくちゃ心当たりがあるのです。なんとなく、自分が長時間一緒にいるとしんどい人を思い浮かべてみると何かしらの強いコンプレックスを持った人だなと思います。この一文によると、それは私自身がもともとコンプレックスを強く持っており、幾分受容はできてきたもののまだ残っているからこそ過剰に反応してしまい嫌な感じがしてくるということだったのです。
そう考えてみると、コンプレックスというものは人の行動を変え、感情を変え、繋がりも変えるという点で見えないけれどもとても大きいものなのではないかと感じます。
コンプレックス商材って例えば?
世の中にはコンプレックス商材といわれるジャンルがあります。
それは先ほどまで述べていた、人を狂わせるパワーを持つコンプレックス、つまり劣等感を刺激し購買欲を掻き立てるという商材のことです。テキストで購買に繋げるアフィリエイトとの相性が良いので、ネットで関連ワードを検索すると驚くほどに劣等感を刺激するような記事がたくさん出てきます。具体的には、バストアップ、ダイエット、薄毛対策などが代表として挙げられますが、最近の電車内での品のない脱毛広告とかを見ているとあれもある種のコンプレックス商材なのではないかなと感じてしまいますね。
では、貧乳をターゲティングしているということは弊社の商品もコンプレックス商材なのでしょうか?
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