地方移住note004 都心まで車なら13分　福岡空港はコンパクトシティのシンボル

都心と空港の移動　福岡は東京の1/3
福岡市の福岡空港と首都東京の羽田空港。前回「地方移住003で」は「鉄道系公共交通」で移動した場合、「空港と都心」の「駅ホームto駅ホーム」で比較すると、福岡空港の11分に対し羽田空港(東京モノレール利用・浜松町のりかえ)は29-37分と所要時間は福岡は約１/３。20分ほど短くすむと書きました。

国内主要空港でトップ級の鉄道アクセス
鉄道で移動できるほかの大都市の空港と都心の時間も調べてみました(成田・関空・名古屋はスペースの都合で省略しています)。福岡市と人口が同程度の神戸市にある国内線専用の神戸空港が唯一20分以内で都心の三宮につきますが、福岡空港から天神までの11分には及びません。

大阪の伊丹空港にしても、名古屋の中部空港にしても都市圏がとても広い。関係する皆さんの努力で空港から都心への時間は短くなっていますが、福岡には及びません。福岡市は「国内トップ級の空港と都心に近い街」といえると思います。福岡空港駅のホームは地下２階と比較的浅く、始発駅なのでまず確実に座れます。こういう面も福岡空港の強みだと思います。

福岡市は都心-空港が車で13分
車での移動を比べると福岡空港（国内線ターミナル）－天神の所要時間は約１３分で、羽田空港－丸の内25分の約半分(Googlemapで計算)。
空港を出て都心に着くまでの時間が１０分近く早い。東京の「首都高」にあたる福岡都市高速道路を使って移動する人も多いのですが、福岡空港周辺は、都心までの区間に東京のような大渋滞は少なく、そもそも空港から都心の天神まで４～５kmという近さなので、目的となる建物によっては一般道を走っても都市高速利用時と到着時間に大きな差は出ません。「一般道が空いていれば有料の都市高速を使わずに都心に向かう」が実際のところです。

空港からすまいまでの移動もそんなに時間はかかりません。

福岡市と糸島市にまたがる九州大学伊都キャンパス　提供・福岡市　2013年

空港から人気住宅地まで30分
福岡空港は福岡市の東端に近い位置していますが、東西でみると福岡市の西端に近く、現在子育て世代が続々と戸建ての新居を構えているＪＲ九大学研都市駅(福岡市西区)周辺の住宅地は福岡空港から22km離れていますが、そこまで都市高速道路を使えば約27分と30分かかりません。近くに「旧帝大」の九州大学伊都キャンパスがあり、海や山など自然も近く、都心に通いやすい人気の住宅地まで空港から30分で帰り着く。

ちなみに福岡空港駅からＪＲ九大学研都市駅まで福岡市地下鉄(ＪＲ筑肥線直通）を使うと所要時間は３７分（この37分後は京浜急行の羽田空港駅から横浜方向に急行で向かうと京急鶴見の先あたりです）。私も東京で暮らしたときにうんざりした経験がありますが、出張やレジャーの帰りの羽田から自宅の最寄り駅までにかかる長い時間や電車バスの混雑は旅の喜び減らし、疲れを増やすと言われます。
福岡市は空港から都心や自宅までの時間が短い！福岡都市圏の移住先としての魅力としてこれは覚えておきましょう。

博多湾側からJR博多駅とその周辺　提供・福岡市　２０１９年

空港と都心の間に新幹線が停まる駅
福岡市の場合、5km弱しか離れていない空港と都心天神の中間にＪＲ博多駅があります。東海道・山陽新幹線、九州新幹線が乗り入れ、在来線や地下鉄も発着する福岡のセントラルステーション。東京でいえば東京駅に該当する駅です。この博多駅エリアは都心天神に次ぐ福岡市のビジネスゾーンで、こちらも官民連携の「博多コネクティッド」という再開発計画が進行中です。駅の正面で大きなクレーンが動いています。

福岡市の場合、空港から都心までの距離が５ｋｍ弱でその間に九州最大の交通結節点と都心に次ぐビジネスエリアである博多駅が位置している…５類に移行したコロナ禍により、リモート・オンラインが伸びてはいますが、「対面」の重要性が薄れたわけではありません。
市役所がシティプロモーションの際に力説していますが、このビジネスエリアのコンパクトさは福岡市の都市としての最大の魅力のひとつだと、最近改めて実感しています。

それではまた。