地方移住017 2025.1~2 福岡県の移住イベントと「移住で一番大切なこと」
移住者が増えている「福岡都市圏の里山」福岡県朝倉市。福岡市の南東30kmに位置する「田園都市」は、地域おこし協力隊などを活用しながら移住相談会などの移住イベントに積極的です。
タイトル写真は20日から22日までの3日間。福岡市のど真ん中中心部にある複合商業施設「キャナルシティ博多」で開かれた「あさくらマルシェ」。
朝倉市に移住してきた人たちだけが飲食・物販のテントを出展。朝倉市役所の担当課による「移住相談テント」も設けられました。開催された3日間はクリスマス直前の金・土・日で「キャナルシティ博多」が1年間で最もにぎわう週末のひとつ。多くの方が食べたり買ったりして朝倉市の魅力を体感していました。
東京の移住検討者の中で人気がある県のひとつ福岡県は、新年を迎えると
毎週のように県庁や県内の市町村が移住相談会や移住セミナーを予定していて「アサデス。ラジオ」で紹介しました。
◆「アサデス。ラジオ」は福岡発の情報生番組
KBCラジオは福岡市に本社を置く九州朝日放送(KBC)が福岡県・佐賀県に放送している民放ラジオで「アサデス。ラジオ」は月~金曜の毎朝6時30分から正午まで生放送しています。
「ニュースここ大事 ニュースふかぼり」は、毎日午前7時35分ごろから約10分間、曜日がわりのレギュラーコメンテーターが取材・構成する特集的なコーナーです。
以下のブログではオンエアの一部をカットしています。フルバージョンは、「KBCラジオ ポッドキャストステーション」にアップされていますのでそちらをお聴きいただければと思います。
この日のパートナーはいずれもKBCアナウンサーで就職時に「福岡移住」を経験した田上和延さんと、山崎萌絵さんです。
田上アナ)ここからはコメンテーターの「ニュースふかぼり」。早川さん今年最後のふかぼりは?
早川)「地方移住=東京から地方への人の動き」の最新情報。2025年1~2月に福岡県内の自治体が開催する移住検討者向けのセミナーや相談会を紹介したいと思います。まずは北九州市が小倉北区で開く移住相談会から。
◆1月4・5日は小倉で北九州市が相談会
山崎)「お正月U・Iターン企業交流会&おしごと相談会」は2025年1月4日(土)と5日(日)の午後1時~5時までJR小倉駅前にある「セントシティ」7階で開かれます。北九州市以外にお住いのUターン・Iターン希望者や学生の方など幅広い方を対象とした相談会です。
早川)このイベントはお正月の帰省時期にあわせて北九州市が開催。特に若い世代の皆さんの移住では、「移住先に仕事があるか」は最重要。両日とも「移住・転職したらキャリアはどうなる?」というテーマの特別講演が予定されていて、企業交流会には「サンリブ」や「ゼンリン」、「西鉄グループ」などが参加予定。詳細は北九州市の「公式」移住定住応援ウェブサイト「北九州ライフ」をご覧ください。
◆2月1日(土)に久留米市などがオンラインで
田上)北九州市以外に県内で移住ノイベントを予定されている市町村は?
早川)久留米市など筑後地方北部の6市町が共同で2月1日(土)に「移住感覚つながるドライブ」というオンラインのイベントを予定している。うきは市を出発して久留米市・大刀洗町・小郡市・大木町・大川市までドライブ感覚で中継しながら地域を紹介。この地域への先輩移住者への質問コーナーに1時間40分の時間が割かれています。
田上)オンラインということは東京や大阪からも参加できる?
早川)はい。申込みは必要だが参加者の地域に限定はありません。福岡県内の方も参加できます。参加費も無料。コロナ禍で東京から地方への移住ニーズは高まりましたが、ホールなどに人を集めたセミナーができなかったことから移住に熱心な自治体はZOOMなどを使ったオンライン相談会を始めました。そして現在はオンラインの移住イベントは花盛りです。単調なものもあるが、ここは6市町をリレーしていくようなので楽しみ。
山崎)詳細は「久留米移住計画」のHPをご覧ください。
◆1月18~19日 福岡県が「就職」に特化した移住イベント
田上)福岡県全体を対象とした移住イベントの予定もありますか?
早川)1月18日・19日の週末にあります。いずれも就職に特化したセミナーで、18日(土)は午後、福岡市の西鉄ホールで、福岡県の農林漁業への就職を検討されている方向けのセミナー「ふくおか農林漁業新規就業セミナー&個別相談会」が開かれる。先輩移住者の話を1時間聴いて質問タイム。そのあと参加した農業生産法人などとの個別相談会という流れ。
山崎)「ふくおか農林漁業新規就業セミナー&個別相談会」は参加無料ですが、定員がありますので事前の申込みが必要。詳細は福岡県の「公式」移住定住ポータルサイト「福がおーかくらし」をご覧ください。
早川)翌19日(日)はオンラインのセミナー「福岡県移住サロン~福岡移住と働き方~」で就農や起業、事業承継などについてゲストサポーターに質問をぶつけるなどトークするイベント。
田上)ゲストサポーターにはどんな方が呼ばれているのですか?
早川)今回は家族6人で朝倉市に移住され、イチゴ栽培をされている方など2人。この「福岡県移住サロン~福岡移住と働き方~」の詳細や申し込み方法も福岡県の公式移住定住ポータルサイト「福がおーかくらし」でご確認ください。
今年もあと5日。
お正月の帰省時にUターンの話が出る方もあると思います。移住という言葉が頭に浮かんだ方は何が大事なのか。東京・有楽町で20年以上移住検討者の相談に乗ってきたNPO「ふるさと回帰支援センター」の高橋公理事長に聞いてきました。
髙橋公理事長)まずね。何をテーマに移住するのかということ。どういうこと、どういう生活を実現するためにどんな暮らし、どんな生き方をするため、地方移住するのかということをしっかり考えてほしい。憧れだけじゃなかなか難しいですから。誰とどこで何をして、何をするために移住するのかということを、しっかりシミュレーションしてほしいですね。
それとね、やっぱり地方って人間関係が濃いですから、ちゃんと顔見たら「こんにちは」という挨拶ができるような感じになる必要があるね。それと東京から移住した場合は、東京風なんか吹かせずに「佐賀に行ったら佐賀の作法」に慣れて、しっかり可愛がってもらうことが重要と思うね。
★大切な「移住の目的」
早川)いわゆる移住の目的の部分。大きな人生の選択です。さまざまな補助金はあるがお金もかかりまか。「こどもを自然豊かな所で育てたい」「高齢で体が弱った親を支えたい」いずれも十分な理由で、私もぜひ福岡県に移住してきて頂きたいのですが、ゆっくり考えて、パートナーの意見もきいて決めてほしいと思います。
田上)けさは移住を検討者向けの相談会などを紹介したが、こういうイベントがある日以外に、移住について相談したくなったらどうすればよい?
早川)福岡・佐賀の大半の市町村役場には移住を担当する部署や職員がいるので平日の役場が開いている時間に、役場や県庁に電話して「移住の担当部署に」つないでもらってください。
首都圏の方は東京・有楽町駅前東京交通会館8階の「ふくおかよかとこ移住相談センター」が県の公式相談窓口です。年明けは1月7日(火)からスタート。移住相談が増えているのでセンターへの電話や「福がおーかくらし」からの事前予約をお勧めします。
田上)以上ニュースふかぼりでした。
2024年もまもなく暮れていきます。
来年が皆さんにとって良い一年となることを心から願っています。
それではまた。