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分娩は何かとドラマティックに・・

朝、仕事に出るとスタッフのS君が
「いやー、昨日は大変でした〜」とあきらかに話を聞いてほしそうな顔をしている(笑)。

放っておくわけにも行かないので少し話を聞いてみたら、どうやら予定日よりも少し早い分娩があって、しかもすでに仔牛は親牛の中で亡くなっていたらしい。

出産は仔牛と親牛の共同作業

分娩は仔牛の生まれようとする力と親牛の産もうとする力が一緒になって初めてうまくいきます。今回のように死産の場合には親牛は自力では仔牛を外に出せない場合がほとんど。

こういう場合は躊躇せずに獣医さんを呼んで、まず、仔牛の状態を確認。産道を通りやすいように仔牛の首や腕の状態を整えた上で、引き出したんだと思います。

仔牛の大きさは30kg〜40kg

ここにもあるように、出産時の体重は♂♀で違いはありますが、概ね30kg〜40kgぐらい。なかなかの大きさです。

牛乳が出せるのは分娩のおかげ

以前にも触れましたが、人間と一緒で分娩するから牛は牛乳が出せます。今回の分娩では仔牛は残念でしたが、予定日よりも一週間程度早かっただけだったので、体調回復してくれれば牛乳を出荷できる状態になってくれるはずです。昨日は1kgも搾れなかったので、無理せずに体調を見ながら搾っていきます。

分娩は常にドラマティック

分娩で何事もなくスルッと出てくれる時もあれば、こうして一筋縄では行かない時もある。 分娩予定が近づいてくると牛の状態を注意深く観察して少しでも餌が食えなくなったり、動作に怪しい挙動が見られたりしたらすぐに対応します。 僕達は、牛乳を搾る為にもできるだけ元気に仔牛を産んでもらいたいって考えているだけなんですけど、まあ、いろいろと起きるものです。 

次の分娩予定はちょうど一週間後ぐらい。
今度は何事もなく生まれてくれるといいなあ。

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スルッと生まれてくれたらこんな感じで親牛に舐めさせます。とても大切な儀式(?)です。



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