酪農の”いま”を全肯定してみよう
おかげさまで年末の【牛乳余るかもー!】という一大消費キャンペーンは皆様のおかげで搾った牛乳の廃棄という事態には陥ること無く年末年始を乗り越えることができましたm(__)m。
牛の気持ち、酪農家の気持ち
”放牧が絶対にいい” という考えの牛はどれぐらいいるのだろう?
こうした昔ながらのつなぎ牛舎に入っている牛は、慣れていることもあって留め具を開けてもジッとしていることが少なくありません。
もちろん、生き物なので外で自由に振る舞うほうが健康的なのは間違いない。太陽を燦々に浴びたいよね。
でも、牛の気持ちは牛にしかきっとわからないし、酪農家の気持ちも考えも人それぞれに異なる。
そうだ、全肯定してみよう。
今朝、搾りながら思ったのは、こうした現状をまずは全部肯定してみよう、と。否定することをエネルギーに変えて動くのは楽しくない。
それよりは、肯定から始める事で見える世界もアイデアもより良く広がるはず。
”牛の当たり前な日常を維持する”
毎日、決まった時間に決まった餌を与え、同じ人が1日2回搾る。搾ってすぐの状態に近い品質の安定した生乳を出荷する。 できるだけ牛にストレスを与えないよう、当たり前の日常を維持するために様々な工夫を僕達はしています。しかし、それでも病気になる牛はいるし、妊娠できなければサヨナラ(=廃用)する牛もいます。 日常の維持が簡単そうでいて実はとてもむずかしいことなのかも知れません。
牛舎の牛が4分の1近く入れ替わる予定・・・。
2月は分娩予定の牛が多く、牛舎にそれだけの牛が入るスペースを作らなければならない。そのために、乳量が出ないor妊娠しない牛の廃用を早めたり、乾乳を少し早めたりして牛の入れ替えが非常に多くなる。明日も3頭の牛が牛舎を離れていく。
いろんなことがおきますが、酪農を未来を考えて行動する上でも”いま”を全肯定してみる。何事も発想はそこからでいいのではないか。そんな風に牛たちの様子を見ていると感じます。
いろいろありますが、今日も牧場は平和です。