お別れの牛、突然の変更
このそっぽ向いている牛。先日の乳検でチェックしたら4kg/1日しか搾れなくなった。
足も調子悪いし、3本乳だし、そろそろだね、と廃用の手続きを取った。
しかし、思わぬ所でチェックが入った。
出荷前に”休薬期間”をチェックすると・・
この牛、足が悪いので蹄にスプレーでリンコシン(抗生物質の一種)を吹きかけていた。なんと、これが出荷前の休薬期間の制限にひっかかった。
しかも20日間。
すでに、出荷手続きを取っていたので輸送トラックの枠を割り当ててもらっていたので、「できたら、別の廃用牛がいればそちらに振り替えて欲しい」
という話になり、急遽、妊娠してなくて乳量も出ていない別の牛が出ていくことに・・・・。
まだ1回分娩しただけなんだけど、あっという間に乳量が落ちてしまった牛。これから妊娠させたとしても半年以上ほぼ搾れないままで牛舎に置くことになるのも経営的にはよろしくないので、代わりに出ていくことになりました。
突然の変更でしたが、いずれは出ていく運命だったので、仕方ないんです。
ちゃんと、トラックでお別れする時に
「お疲れさまでした!」
とひと声かけてお別れしました。
今月末から来月にかけてちょくちょく、こうした光景を目にすることになりますが、これも酪農の日常。 運んでくれる運転手さんや、引き受けてくれるセンターの方々にも感謝です。
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