使用済みのパソコンは正しく捨てましょう
何度か新しいパソコンへの入替えを引き受けていますが、Windowsのパソコンは年々面倒くささが増えている気がします。
この面倒な手順をITやネットに詳しくない人にやれとおっしゃるのは、非常に酷な話だと思いますよ。 メーカー各社さん。
Macは、iPhoneみたいな移行アシスタントが使えるので非常に楽です。
だからといってMacに乗り換えようとすると、それはそれで覚悟も必要ですので、気になった方は別途ご相談ください(笑)。
使わなくなったパソコン、どうしましょう?
「会社で使わなくなったパソコン、自宅でWord編集用に使いたい」と言われる場面が少なくありません。資産償却が済んでいれば問題ないと考えられる方も多い。
しかし、僕はあまりオススメしていません。古いパソコンはもうそれだけで動きも悪い場合が多い。
なぜか、パソコンが苦手な方ほどこういった古いパソコンでも平気だと考えがちですね。
僕の個人的な意見かも知れませんが、
古いパソコンはハードディスク(またはSSD)を完全消去して、廃棄かリサイクルショップへ。
この考え方で貫くようにしています。
今日はその理由について少し書いてみます。
ハードディスクが覚える仕組みは”目次”と”本文”
SDカードを使い始める際、初期化しますが、その時に”クイックフォーマット”という方法があり、これだと一瞬で初期化が終わります。それに対して通常フォーマットであれば、しばらく初期化に時間がかかります。
この違いは一体どこにあるのか?
コンピュータのHDDやSSDへの記録では、実データを記録する部分とその記録場所がわかる目次部分の2つに別れています。
クイックフォーマットは、このうち目次部分を消去する処理です。目次が無くなったらデータは探しにいけなくなります。
しかし、データ復旧サービス等専門のサービスを使えば、実データ部分はそのまま残っている可能性が高いので、目次部分の記録が無くてもデータを復旧することができます。
完全消去とは、本文の記録場所を上書き消去すること
Macであればディスクユーティリティのツール。Windowsであればツールを使って完全消去することができます。
対象OSが古い場合などは、こういうソフトウェアを使ってもいいですね。https://www.yodobashi.com/product/100000086580112666/
こうしたソフトウェアはHDDの実データ部分に無意味なデータを上書きしていくことで二度とデータ復旧ができない状態を作ります。上書き回数が2度、3度と増える毎に完全消去に繋がりますが、それだけ時間もかかります。
専門の処理業者さんや、パソコンショップ等では引受時にこうしたデータ削除もメニューに入っている場合が多いので、チェックしておきましょう。
HDDだけを取り出して、別の用途に使うのもあり
こうして完全に削除した状態だと、もう何も取り出せないので、リサイクルショップや廃棄処分に出しても問題なし。
もし、HDDを容易に取り出せるような機種であれば、数千円のHDDケース等を購入して、外付けHDDとしてデータ保存用に再利用することもできます。
https://www.yodobashi.com/product/100000001002939385/
僕はMacのTimemachine用にデータ消去を済ませたHDDを使っています。
こんな感じで古くなったパソコン上に残されたデータは何らかの方法で復旧できない状態にすることが必須です。 どこで誰がいたずら心でデータを取り出すか分からない世の中ですから。
やり方がわからない時はいつでも聞いてくださいね(笑)。