牛が突然立てなくなる・・・
あけましておめでとうございます。
正月3が日も過ぎ、今日は1月5日。 ようやくnoteを書く時間をまとめて取れるようになりました(笑)。
正月早々、起立不能・・・・。
3ヶ月前に出産した牛が後ろ足首を動かすことができず、立てない。
いわゆる、ナックルと言われる状態。
本人(=牛)は一生懸命に立とうとしてるんですが、どうしても足が踏ん張れない。
ブロックチェーンで吊り上げてみてもダメ。
ただ、立てないからと言っても、餌は食べるし、水も飲むので、乳は搾らなければならない。
搾らなければ乳房がパンパンに張ってしまってすぐ乳房炎になってしまいます。
吊り上げた状態で、無理やり体の下に入り込んで前後2本ずつ、どうにか搾る状態。ここで、思いっきり足を蹴り上げたりされたら、作業している僕達も危険。このままでは牛も人も危険。なんとかしないといけないんですが、日々の治療だけでは今回は治癒しません。
立てない理由が、切なすぎる・・・
ちょっと調べてみると、こんな記事がありました。
http://www.nosai-doto.or.jp/06_gijyutu_data/2016-03_undouki.pdf
獣医師さんの記事。
要約すると
・出産直後で目一杯乳を出そうとしている
・乳を出そうとしても、その原料になるエネルギーが不足している
・不足しているエネルギーを乳に変える為に、筋肉のエネルギーを転用
・結果的に、筋肉、骨が弱っていき、起立不能になる
ということ。高泌乳牛(=沢山乳を出せる牛)ほど、何かしらの障害が発生する。
何とかしたいけど、何ともできないときもある
毎日獣医さんに診てもらって点滴打ってるんですが、状況は残念ながら変わらず・・・。多分、ここ数日で結論を出すと思います。
アニマルウェルフェアとか、何とか言われるけど、牧場では毎日、何かしらこういう事が起きてて、牧場主はもちろん、獣医さんや従業員、関係する人たちみんなが、牛ファーストな環境の中で何とかしようと毎日、みんなの果たせる役割を果たしてます。
乳→生乳→牛乳として皆さんに届く
これはよつ葉乳業十勝工場の入口にある牛乳のパッケージ達。
→よつ葉乳業牛乳一覧
こうして日々のドラマをくぐり抜けて、搾られた牛乳は殺菌・パッケージされて皆さんの手元に届きます。
そんなことをちょっとだけでも感じ取ってもらえたらいいなあ、と思いながら、今年もnoteに牧場・牛乳ネタを書き留めていきますね。
この翌日には、牛舎のバンクリーナーが立て続けにチェーンが外れて、、、(泣)
この続きは次回に(^^)。
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