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ナショナルニジグラフィック『ゆうミアの世界』
東京・お台場にある、自由な校風とカップリングの多様さで人気の高校「虹ヶ咲学園」。
今日もSNSには様々なカップリングの創作が投稿されています。
しかし、その組み合わせは我々人間の人体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。今回はそんなカップリングの中から『ゆうミア』の、その生態について詳しく観察していきたいと思います。
プロフィール
まずはじめに、彼女達の基本的な情報から見ていきましょう。
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高咲侑
国籍:日本
年齢:17歳(高校2年生)
学科:音楽科
身長:156cm
髪の色:黒(一部緑)
特徴:目付きが悪い・後頭部が丸い
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ミア・テイラー
国籍:アメリカ
年齢:14歳(高校3年生)
学科:音楽科
身長:156cm
髪の色:ブロンド
特徴:目付きが悪い・前頭部が丸い
このプロフィールには驚くべき点がいくつもあります。
まずは彼女達の共通点から。なんと身長が全く同じです。
数年後の二人を見た時、彼女達の身長は同じように伸びているでしょうか?いいえ、そうではありません。
大学の研究チームによると、ミア・テイラーが3歳年下であるのにもかかわらず同じ身長ということは、数年後にはミア・テイラーが高咲侑の身長を追い越すという研究結果が明らかになっています。
それから目つきの悪さ。
彼女達は目付きが悪くありながら、とても素直で繊細な心を持っています。
素直でありながら目付きが悪いキャラクターは可愛いと、古くから言い伝えられています。
また、二人の共通点として外せないポイントは、頭が丸い事です。
撫で回したくなるような、この素敵なフォルムに魅了されたファンが大勢います。
そして驚くべきことに、一方で彼女達は真反対の性質を持っています。
国籍から髪の色、はたまた性格まで全く真逆の二人に、なぜ人々は関心を持つのでしょうか。
ここからは彼女たちが出会った経緯について詳しく紹介します。
馴れ初め
彼女達が出会う話の前に、高咲侑について詳しくお話しておきましょう。
彼女は虹ヶ咲学園普通科2年の生徒でした。
なんやかんやありスクールアイドル同好会に入ったものの、自身がアイドルをすることはなく、スクールアイドルのみんなの頑張る姿を見て自分も夢を見つけられたら……そんなことを考えながら日々を過ごしていました。
そしてなんやかんやあり、『音楽』という自分の夢を見つけます。
かくして高咲侑は自らの夢を叶える為に、普通科から音楽科への転科を決めました。
優木せつ菜のパフォーマンスを初めて見た時に感じたときめきや、朝香果林のパフォーマンスで会場が沸いた感動を、自らが表現者となって誰かに分け与えることが出来たら。おそらくそんな志を持って夢の道へ進んだのではないのでしょうか。
さて、二人が出会った始まりの物語です。
ミア・テイラーは鐘嵐珠と一緒に、海外からはるばる虹ヶ咲学園へやってきました。スクールアイドル同好会や高咲侑に物申す鐘嵐珠に対して、ミア・テイラーはそこまで同好会や高咲侑と接点がありませんでした。しかし、ミア・テイラーが虹ヶ咲学園の音楽科へ入学していた事が発覚し、とある出来事をきっかけに事態は思わぬ方向へ動き出しました。
とある日、音楽科で作曲の課題が出されました。
初めての作曲に悩む侑。なんとここで、同好会ともまだ仲良くなっていないミア・テイラーにアドバイスを求めたのです。
この出来事は学会に衝撃を与え、多くの研究者達を不眠症にしました。
この出来事で注意して頂きたい点として、高咲侑は限界ギリギリまで自分で答えを見つけようとしがち、というポイントがあります。
それでも答えが見つからなかった場合、人にアドバイスを求め、それを聞いた上で最終的に自分がどう思うのかを考えます。
ですので軽い気持ちが馴れ馴れしく聞いたわけではなく、あくまで自分が作りたい曲に対して自分の技量や知識が追いついていない事を自覚した上で、クラスの中で最も知識と経験が豊富な(そしてある程度接点のある)ミア・テイラーに相談したのでしょう。
そんな高咲侑に対してミア・テイラーは「求められているものに忠実に答えるのが音楽」とアドバイスを下しました。
このアドバイスに対して高咲侑は、更に悩みます。
悩んだ末に出した答えは「自分にしかできない音楽を作りたい」でした。
先生の求めているテストの答えではなく、自分がどんなものを表現したいかを考え、曲を作りました。
結果として真逆の答えに辿り着いた高咲侑のピアノを聞きながら微笑むミア・テイラーはどんな気持ちだったのでしょうか。
さて、二人の仲も親密になってきたものの、未だスクールアイドル同好会に加入していない鐘嵐珠とミア・テイラーでした。
その状態で行われたスクールアイドルフェスティバルで、多くの人間をゆうミア研究へ導いた有名な出来事が起きます。
スクールアイドルフェスティバル当日になってもLIVEで演奏する楽曲が完成しない高咲侑は、舞台裏の階段でミア・テイラーに悩みを打ち明けます。
高咲侑の悩みに対してミア・テイラーは「作曲者は裏方に徹するべきだ」といったような発言をしました。しかしそれを聞いた高咲侑は「思い付いた事がある」と言い、自ら作った曲をスクールアイドルと同じような壇上に上がり、ピアノで演奏するという暴挙に躍り出ました。
この出来事も高咲侑はミア・テイラーの意見とは真逆の行動を取っています。
それからなんやかんやあってミア・テイラーは晴れて同好会のメンバーとして正式に加入しました。
さて、前置きが長くなりました。
この後ご紹介する「高咲侑にとってのミア・テイラー」と「ミア・テイラーにとっての高咲侑」は、より端的にご紹介しましょう。
高咲侑にとってのミア・テイラー
高咲侑にとってのミア・テイラーとは。
自分が見つけた作曲という夢を既に実現させている先輩であり、いわば師匠と言っても良いでしょう。
学年も先輩でありながら年下であるが故に、人間として尊敬することも多ければ、年下の女の子として可愛がることのできる一面も持っています。
もしかしたら「将来こんなふうになりたい」という憧れも持っているのかもしれません。
ミア・テイラーにとっての高咲侑
ミア・テイラーにとっての高咲侑とは。
年上でありながら「ベイビーちゃん」と呼んでいるように、あくまで作曲者としては自身が先輩であると自覚しているようです。
一方で困った時は自分を頼ってくれる可愛い後輩、とも思っていそうです。
作曲の相談をした高咲侑に対して「求められているものを作る」というのはあくまでプロの作曲家であるミア・テイラーの意見でした。
また、「作曲家は裏方に回るべきだ」というような発言については、プロの作曲家であり、「歌いたい」という表舞台に立って表現する夢を諦めたミア・テイラーの心境がよくわかります。
表現者として自我を出す事を自ら封じてきたミア・テイラーに対して、進んで自分自身の気持ちを表現しようとする高咲侑に、表現者としてのミア・テイラーはどう思うでしょうか?
鐘嵐珠を引き止める為に、自分自身を表現するために自分の曲を作って歌ったミア・テイラーの心の中には、やはり直前のスクールアイドルフェスティバルでピアノを弾いた高咲侑の姿はあったのではないのでしょうか。
まとめ
なぜ「ゆうミア」でないといけないのか。
それは「二人が表現者として目指している先に、お互いがいる」という事がやはりゆうミアでなければいけない理由なのかもしれません。
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(おわり)