【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第35回「欲望の怪物」
2023年9月17日(日)20時『どうする家康』第35回「欲望の怪物」を視聴しました。
<始まる前に>
1週休み明けの本日は、石田三成登場です。
石田三成どう描かれるのか楽しみです。
<NHKのあらすじ>
秀吉(ムロツヨシ)は母・仲(高畑淳子)を、家康(松本潤)の上洛と引き換えに人質として岡崎へ送る。
秀吉は家康を歓待する中、妻の寧々(和久井映見)や弟の秀長(佐藤隆太)を紹介し、諸大名の前で一芝居打ってくれと頼みこむ。
大坂をたつ前夜、秀吉から北条・真田の手綱を握る役目を任された家康は、一人の男と出会い興味を持つ。
それは豊臣一の切れ者と名高い石田三成(中村七之助)だった。
■プロローグ
■ナレーション(寺島しのぶ)
「ついに上洛を決意された神の君。秀吉はその人質として母、大政所を岡崎に送り」
●三河・岡崎城
仲が到着、旭が出迎えます。
大久保忠世(小手伸也)がもてなそうとすると、井伊直政の美貌に目を惹きつけられました。
●大阪・豊臣秀長邸
(ナレ)「秀吉との会見前夜、宿としたのは秀吉の弟、秀長の屋敷」
(ナレ)「まさに敵陣真っ只中でございましたが」
家康が秀長邸に到着すると、そこに秀吉が現れ、頭を下げながら泣く素振りを見せると、家康はうそなきと見抜いていました。
そこに現れたのが寧々を始めとする女性たちでした。
---曲---
稲本響
■前夜の宴会
秀吉は、酒井忠次、本多正信(松山ケンイチ)、榊原康政(杉野遥亮)等を、寧々に紹介していきます。
鳥居元忠(音尾琢真)は名前を忘れられていましたが家臣にならないかと勧誘しています。
寧々が寝込んだ秀吉の前で、家康と二人で話をしています。
秀長は、兄・秀吉の性格を家康に語ります。
秀長は、心の底から嬉しかったと、末永く支えてほしいと頭を下げました。
家康は、良い身内を持ったと安心したと秀長、寧々に語りました。
ネタフリをしていたことを見抜いた家康は、もう陣羽織は着させぬ覚悟だと話します。
秀吉は、明日の会合でそれをやって欲しいとお願いしました。
■大坂城
諸大名列席する中、家康は秀吉に挨拶します。
そして秀吉の合図で、陣羽織がほしい、二度と殿下に陣羽織は着させないと一芝居が打たれたのでした。
(感想)
有名なシーンですね。
ちょっと滑稽に描くのは秀吉を蔑む意味があるのかな。
●大政所
井伊直政と鳥居元忠が取り替えららたというのは旭の指示だということでした。
●三河・岡崎城
仲は、井伊直政(板垣李光人)がお気に入り、楽しそうです。
薪が準備されていますが、これは家康に何かあれば仲をこの薪で燃やしてやろうという魂胆です。
(感想)
仲と直政との関係、これは史料に残ってるのかなあ。
さすがにないだろう。
■真田の問題
北条の前に、厄介事が残っていると酒井忠次が秀吉に申します。
真田の沼田領に居座っています。
裏からこっそり餌を与えているのは誰かと話すと、秀長は自分たちも手を焼いていると理由を語ります。
●遠江・浜松城
於愛は、正三位権中納言という地位をもらったという家康の書状を読んでいます。
そこに手の焼ける稲がいました。
●井伊直政と仲
仲はお役御免となり、大坂に戻れるとの朗報が届きました。
しかし、仲はこれを聞いて、かなり寂しそうです。
(感想)
大政所は秀吉に利用されたから不幸だったという演出ですね。
秀吉がこれだけ大政所を利用し続けたのは、本当の母親ではなかったかもしれないと考えます。
出自の分かっていない秀吉ですから、母親をも改ざんしていた可能性はあるでしょう。
■石田三成との出会い
家康が声をかけると、三成は星を見ていました。
三成は星の話を熱心に語りだしました。
まつりごとも、新たなる考え方が必要だと熱心に問いかけます。
話し相手が家康だと全く知らず、石田三成と自分を名乗りました。
(感想)
相性が合いそうな、仲良い二人という様子を描きました。
この後、どのように宿敵へと変化していくのか見ものです。
■対秀吉
お市の娘三姉妹の近況について話をしだす家康です。
茶々の話をしそうになると、なぜか、その話を打ち切らせる秀長です。
家康は、戦なき世を実現すると約束し、三河に戻りました。
●仲の思い
仲が帰る準備をしています。
「関白って誰じゃあ」「あれはわしの息子なんかのう」(仲)
秀吉の昔話をはじめます。
「とんでもない化け物をうんでまったみたいでおっかない」
●秀吉
武士がどうやって暮らしていくのだ、この世から戦がなくなることはないと断言しました。
(感想)
確かに本当に自分の息子かどうか、分からないような関係だったとか。
親子の関係は偽装だったかもしれないですね。
朝鮮出兵どう描くのか、楽しみです。
■遠江・浜松城
於愛に家康は提案します。浜松の民に礼を言いに行こうと。
昔、団子に石を入れた老婆(柴田理恵)がいました。
まさかこんなに立派になるとは思っていなかったという老婆と話をしています。
本当に怖くてすこし漏らしたという家康です。
(感想)
例の三方ヶ原の戦いでの退却時の脱糞の逸話ですね。
●駿府城
(ナレ)「かくして16年という月日をすごした浜松の地を離れ、あの懐かしい今川館の跡地に建てたる駿府城へ」
「この新天地で君の前に参じたのがこの方」
■真田昌幸・信幸親子
真田昌幸(佐藤浩市)と信幸(吉村界人)は家康の面前で、まったく反応しません。
沼田の地を明け渡せという酒井忠次(大森南朋)に対し、真田昌幸は、
「徳川殿というお方は言葉を存じ上げないお方だと」反応しました。
なぜ沼田を渡さないのか問われると、昌幸は、家康の壺をとると、信幸にあげると言い出します。
信幸の妻に徳川の姫君を頂きたいと言いました。
(感想)
真田昌幸の狡猾ぶりが描かれました。
全方位を敵に囲まれた信州・真田は、狡猾な外交によって生き残ったということがわかります。
そして、山に囲まれた要害の地形が守ったということもありそうです。
●稲
稲(鳴海 唯)は本多忠勝(山田裕貴)の娘でした。
----つづく----
次回はどうする家康 第36回「於愛日記」9月24日放送です。
■感想
大政所については、秀吉ともども、その出自はよく分かっていないので、偽装親子である可能性もあるかなと思っています。
関白の母子が人質として送られてきたとあってはさすがの家康も上洛に応じざるを得ない、ということを狙った策略ですね。
家康も見抜いていたかもしれないです。
石田治部との出会いは、当然のように分かっておらず、星の話で意気投合というのは、面白かったです。
ここは脚本の腕の見せ所なのかも知れません。
いきなり敵対するのがこれまででしたから、意外性を出したととれます。
最後に、真田とのやり取りが描かれました。
真田も脚色して語られる存在なので、本当のことはわからないけど、傲慢不遜な態度はありえないけど、ドラマとしては面白かったです。