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【感想】NHK 歴史探偵「源平合戦 壇の浦の戦い」を視聴しました

2022年5月4日(水)22:00~22:44、NHKの歴史番組「源平合戦 壇の浦の戦い」を視聴しました。

<始まる前に>

今日は、平家側からみた源平合戦のようです。
鎌倉殿13人の予習になりますね。

<NHKのあらすじ>

大河ドラマで注目の源平合戦。
最終決戦が壇の浦だ。
源義経を追い詰めたのが勇将・平知盛。
平家軍の恐るべき力を徹底検証。
これまでとは違う壇の浦の戦いがよみがえる!

■スタジオで

今日は、義経のライバルとよべる人物、平知盛です
佐藤所長「ごめんなさい、存じ上げない・・・」
関門海峡にある壇の浦
みもすそ川公園(下関市)にある、義経の像に相対するのが平知盛の像です。

■平家は強かった

平安時代の末、平家にあらずんば人にあらずと言われる栄華を極めました。
しかし、貴族化して弱くなったと考えられてきました。
ところが事実はその逆、武芸に秀でて勇ましいという評価です。
その卓越した武芸で、都の治安維持を担っていました。
中でも、武芸と知略にすぐれていたのが平知盛です。
治承四年(1180年)源平の合戦の初戦
京の宇治川で両軍はぶつかりました。
平家は強大な武力で源氏を圧倒、瞬く間に鎮圧します。
最強の戦闘集団だったのです。
・高橋昌明さん
都の治安や天皇の警護に活躍、軍事力をほぼ独占していることがすごいプレッシャに。

■平家が着た大鎧

それを教えてくれるのが京都鎧の工房です。
大鎧を作っています。
脇楯→大鎧の本体→肩や胸にも防具が付き、30kgにもなります。
平家は武具の調達において地方の武士より有利でした。
天皇がいたからこそ良い職人が集まり最高の鎧ができたのです。

■平家最強の騎射

騎射/うまゆみ(流鏑馬)
その威力を調べることに。
騎射の威力を調べます。
横に向かって射るのが流鏑馬、前方に射る追物射です。
6枚の板を射抜きました。
流鏑馬だと4枚です。
人体ぐらいは抜いてしまう程です。
・高橋昌明さん
馬に乗って馬上で射る、表芸なわけで強大な軍事力をもった担い手になります。

■スタジオで

平家の武士馬に乗っての登場です。
佐藤所長「馬じゃないじゃん・・・」
実は、大河ドラマで馬に乗った人の上半身を撮影する台です。
佐藤所長「無茶苦茶重いから。気持ち悪くなって・・・」
河合先生「大鎧は馬に乗って弓を引く武具です。だから工夫があります」
左側の鳩尾板は、左脇を守るための盾です。
右側の栴檀板は、動かしやすいよう曲がるようになっています。

■知将 平知盛

寿永三年の水島の戦い(倉敷市)
乙島に源氏、柏島に平家が陣取ります
ある問題に直面していました。
それは、高波で弓矢を引けない状態だったのです。
知盛は、兵をうごかさなねば良いと言います。
どんな命令を下したのでしょうか
平家物語絵巻にその答えがありました
水島の戦いの絵図です。
船を2艘つけ、板を橋のように渡し船の揺れを防ぐ作戦でした。

■船を安定させろ

因島の村上水軍の保存会の方々と弓道5段の方々に参加してもらいます。
弓道5段の方々に狙ってもらいます。
まずは、船の上で足元のおぼつかない状態で弓を引いてもらいます。
8本のうち何本当たるのか?
的中率は21%と至難の業です。
続いて板を船2艘に敷いて知盛の作戦を再現しました。
的中率は42%と2倍に増えました。
さらにとっておきの秘策がありました。

■天文現象を利用せよ

”空が突然曇って日の光が見えなくなった”
プラネタリウムで検証します。
合戦当日戦場に起こった異変を再現します。
1183年11月17日、太陽が欠けています。金環日食です。
知盛は太陽が欠けることを事前に知っていたと考えられます。
都から陰陽師を連れてきており、日食を予測していたのです。

■スタジオで

6年にわたる源平の戦い、前半は平家が連勝しています。
河合先生「官軍というのは天皇の命令で反乱軍を討てたし、調達もしやすかった。
その後、平家が都落ち、三種の神器を伴っているのも、官軍だと主張するためでした」
佐藤所長「そんな強かった平家、なぜ源氏に滅ぼされたのでしょうか?」
後半、三連敗しています、義経の活躍で。
佐藤所長「菅田将暉です」

■知盛 水軍力アップ

平家軍は彦島で起死回生の一手を打ちました。
有力豪族の山鹿秀遠を味方につけること
芦屋の海岸で見つかった宋のお金です。
日宋貿易に力を入れたのが山鹿秀遠は中継基地の芦屋港を支配莫大な富を手にいれていました。
松浦党も味方につけます
平家水軍500艘、得意な海での戦いで有利にしようとしました
・元木泰雄さん
水上戦闘は水島の戦いで破っているので勝利の確率が高い、局面を打開する唯一の方法と考えた。

■最終決戦始まる

元暦二年1185年壇ノ浦の戦い
田野浦知盛軍、干珠満珠に源氏軍が集結します。
最初は、知盛軍が義経軍を圧倒しますが、義経が反撃に転じます。
義経は、どんな手を打ったのでしょうか?

■義経の秘策 強力な援軍

強力な援軍として、範頼軍が平家を挟み撃ちにして陸から矢を放ちます。
平家物語にも残されていました。
しかし、大きな問題が。
知盛軍に矢が届かなかったと思われます。
どうやって攻撃したのか?
鍵は潮の流れ
測量船・はやしおで検証します。
東向きの流れである「還流」という時計回りの流れを観測しました。
当日は西から東に流れていました。
田野浦に流れるように時計回りの渦を巻いていた、平家の船が引き寄せられたと。
漕ぎ手を矢で射殺され、船が操縦不能になっていた。(平家物語)

■シミュレーションで真相に迫る

・古市昌一(AI研究)
・川上智さん(海上自衛官)
序盤、知盛軍が優勢、その後、平家の漕ぎてを狙い始めると、還流の向きに流され田野浦に引き寄せられていきます
その結果、範頼の餌食となり、射程内に入り、次々とやられていきます。
1時間30分で知盛軍は壊滅しました。
流された船を範頼が攻撃、平家の滅亡につながりました。
これこそ義経の秘策でした。
知盛は最後の抵抗を試みます。
三種の神器の一つ剣がと安徳天皇が海に沈みました。
知盛は船の錨とともに海に飛び込んだといいます。
剣が見つかることはありませんでした。

■スタジオで

河合先生「鎧を2つ身につけてとびこんだという説もあります。
地元の役人に戦場を案内させていた説得力があります」
佐藤所長「大河ドラマでは、最後の壮絶な戦いと比企能員が鎧が重そうにしているところを見ていただきたいです」

ーーーおわりーーー

次回は「比叡山延暦寺」5月11日(水)放送です。

■感想

陰陽師が日食を予測して戦闘に利用した!?本当かな?
確かに、日食は当時でも予測できたらしいですね。
しかし、戦闘に利用できたかどうか?
偶然ぽいですが。。。
源氏に味方するわけではないですが、海戦を得意とした平家が、不得手な源氏に負けたというのは、よっぽど弱かったんじゃないかなあ。
天叢雲剣いわゆる草薙剣はスサノオに由緒をもつ御神体といえる御印ですから、無くすなんて言語道断。
安徳天皇と三種の神器の剣を携えて海に飛び込んだかどうかはよくわかりませんが、本当なら剣を渡さないという平家の最期はすこしみっともない幕切れだったと言えるでしょう。
潔く源氏に渡してほしかったです。
本当のところは、剣だけは探しても見つからなかった、おそらく海に落ちたんだろう、ということだったんでしょうね。
平家物語は面白おかしく情緒的に書きますから。
このあたり、大河ドラマでどう描くのか楽しみです。

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