荒地のエンジン24. “農山漁村と大都市圏を結ぶソーラー農業”
新幹線から勉強会用のポンチ絵手書き原案を理事長にメール。巧みなセンスでカラフルに仕上げてもらう。まるで写楽と版元蔦屋のようだ。縁とは予測できないもので、こちらが組み合わせても、自在に化学反応してそれ自体の因縁を持つようになる。まず山と渓谷社の部長が環境省関連の急用で不参加。『狩猟生活』の新しい女性スタッフが参加調整中。土壇場で飛び込んできた光合成促進農法の老社長が引っさげてきたソーラー発電簡易栽培ハウス実用新案は、まさに災害対応都市ファームそのもので、さらにはシンプルだが基本的な都市農業ツールとなる。ソーラー発電簡易栽培ハウスの機能は、●エネルギー自給蓄電●促成栽培(3から4週間で促成栽培可能な朝鮮人参)●長期栽培(さつまいも等救荒食)●簡易乾燥、冷蔵による簡易備蓄●簡易冷暖房●簡易電源などか。この“ソーラー農業ハウスを小中学校、区役所、商店街、駅、オフィスビル屋上、各家庭などに設置、全く新しいソーラー農業地域が農山漁村や大都市圏に誕生し、連結され、自在に都市と農村を行き来する。またワイヤレスだけでなく、EMP爆弾や太陽光フレアに備えて設計された多目的ケーブル幹線などの敷設もメニュー化しなければならない。
このソーラー農業ハウス実用新案はもともと農山漁村の高齢者世帯や高齢生産者向けのデザインであり、都市農業ツールとなると“土壌”、“活性化された水”、“無臭のオーガニック堆肥”などの循環供給モデルが必須になる。都市ごとまたはファームごとの土壌、水、堆肥の循環製造プラントも現在ならば十分に可能だ。
さらにはソーラー畜産養殖ハウス、ソーラー備蓄ハウス、多種多様な農畜水産物をソーラー栽培する農業ハウスネットワークが、住宅街、オフィス街、高層ビル地域を覆うことになる。
このような農山漁村、都市部の条件に左右されない基本的生産生活ユニットは、3種の連携構造を持たねばならない。
■農畜水産物、食品、肥料試料堆肥、水、土壌など物質の相互供給循環インフラ。
■ワイヤレス・ワイヤによる通信インフラ、ソーラー発電交通網、デジタルプラットフォーム、スマホアプリのようなメタツール。
■大災害時のブラックアウト、太陽光フレアやEMP爆弾による電子インフラ全滅に備えるアーミッシュのような馬車、伝書鳩、自転車に始まる市民手工業インフラ。
ああもう新横浜駅か。高速で移動する事が意識や心には必ずしも良いものではないようだ。