冬大佐詩集
しばらく遠ざかっていた
友から電話が入り
山下のずっと一緒さを
さえぎった
つらい仕事をこなしながら
東京のライブに
夜行バスで行く男だが
もう50だよと言ったので
若いなと感嘆を返した
西の雲の切れ間から
今年最後の夕日が
照りつける
これから友人たちと
夜通し車で100キロ近く
厳島神社に初詣るようだ
運転だけで初詣はできない
お祖母さんの忌中だからと
年明けの再会を約して
友は西へ出発した
年明けには私も東ヘ向かう
さぁ
薔薇色に染まる雲の下に
深い深い夜が
降りてくる
■画像はヤフー薔薇色の夕日画像より。