荒地のエンジン6. “農水省ヘ突入”
徒手空拳な私の発案がNPO理事長の人脈を新宿某所の部屋に呼び寄せる。皆、一つの分野で独自領域を確立している開発者達だ。その凄みある専門力から私は壮大なポンチ絵を描く。そしてアポイントを取り、チームが出動するという感じだ。
例えば特殊自販機の四半世紀に渡る開発社長の強力な援護者はホクレンの社長だ。ガチャ開発の草分けとしての様々なアイデアにホクレンは肉などの原料をただで供給することもある。宣伝と新しい売りの試験を兼ねているのだ。
またデジタルプラットフォーム・スマホアプリ開発会社社長はあまり強いプレゼンテーションはせず、まだ40代なのに“引き”の力を使いこなす。プラットフォーム、アプリ開発などはほとんど頭脳労働のため、コストは無いとも言え多くのメーカーがひしめいているらしいが、なかなか興味深い案件を抱えている。例えば、某大手警備会社が、ドローン警備を既にミャンマーで実施しつつノウハウの構築を独占的に進めており、それを支えるデジタルプラットフォームを彼のスタッフ達が開発していたり。(国内では某ドローンブランド会社と警察・自衛隊関連会社が、警察庁でドローン警備モデルのプレゼンテーションを行ったが、時期尚早ということで暗礁に。)『おもしろいじゃないですか。やってみましょうよ。』ののりで数案件を同時にこなしていく。自販機によるローリングストック備蓄ステーション構想につき、農水省の2つの部署でプレゼンテーションを行った。
■食品製造関連部署。備蓄保存の王道である缶詰、瓶詰め、冷凍、乾燥、レトルト食品業界担当。
■農山漁村発イノベーション関連部署。災害食の条件として、国産原料である必要であり、今現在、国内を席巻する輸入食材・農畜産物とはセパレートされた国内農畜水産業の活性化が可能となる。
結果、来春に省内勉強会が可能となった。特殊自販機とスマホアプリによるソリューションが好評で、さらに自治体防災部署や郵便局関連、NEXCO関連の参加や情報共有が強力な魅力をはなつのは当然だ。公共性を高めつつ、参加企業、業界の為の助成金デザインを視野にすすめる。
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