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野性のエンジン9. “濃厚な風土と陸の孤島が新しい文化をはらむ”

自動車免許を取ったことのない私は(一生東京で暮らす予定だった)、津山に行くのに、一旦岡山駅まで出て津山線に乗り換え大迂回をしなければならない。旅費も時間も神戸までゆける県内移動。岡山内陸部の原野の只中を約1時間半ダイナミックな山並みや川の蛇行、野原や一時代二時代前の集落を眺めながらたどるうちに眠り込んでしまう。津山と岡山を行き来する人々はほとんどが眠りこけ、壮大な郷土からの古代からの魅惑には不感になってしまっている。横溝正史やTRICKの世界に内包され永遠のノスタルジックな時代と土地になってしまっている。

冬野の至るところに見覚えがある


M大学のK.M.教授は東京農大ご出身(発酵研究)にて、この10年私のロビン・フッド作戦に参画くださる唯一の大学教授だ。法務省勉強会(刑務所農業)、クボタファーム勉強会(AI農業と古典的オーガニック農法)などなど。ご実家は富山県の真宗寺院でご自分も得度はされているが、終の地は津山とされているが、盆暮れ正月は郷里に帰られる。大学の大先輩、K.T.名誉教授のご指導を受けつつ発酵肉研究に、おそらく現時点では日本で、ただ一人取り組まれている。農水省勉強会の前準備として、M大学にて、県民局、津山市、精肉会社の方々との勉強会を行った。しっかり動画に記録されて、美作市にも共有頂く。県民局のN氏は教授のバイク党仲間らしい。発酵肉プロジェクトを日本中国料理協会と連携すれば熟成肉や津山地域の豊かな肉文化(神戸牛、松坂牛などの種牛の源流産地)の持つ他にない肉産品を全国の中華料理人の方々に愛好頂き、大きな独自市場化できる。また教授の視野には発酵肉学会構築もあり、絶好の支援業界となりうる。N氏はまず県内の料理団体との連携を押された。津山市担当のI氏も静観されていたが若干、県民局のN氏とは感覚が異なる感じ。

ロビン・フッド達


津山市はかのB'zの稲葉浩志さんの生家があり、ミュージシャンとして大成功してから一度、郷里の津山市に様々な協力提案(当然資金面も)をされたが、津山市の一介の担当者からの失礼(お前が何なんだ的な)な対応があり沙汰やみになったことは有名な話だが、ことほど左様に吉備王国の一部、古代美作の國とは未だに陸の孤島なので、濃い文化、風土、地域性を残しているわけだが。この濃厚に土地風土や市民性に残る文化が独特のバリエーションの肉料理や食品として豊かであり、なんとかその古い伝統の中から新しい文化をという精肉会社のY社長のコメントに答えがあった。2月中旬目処に、農水省に発酵肉勉強会を要請することが内定、農水省に他グループの動向と合わせレポートを送付する。

世代を越えるミュージシャンは族長だ

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