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野性のエンジン12. “一億総アーミッシュ的生活が大災害をクリアする”
現在、農水省と都内自治体、県庁、府庁、市役所等を災害食自販機供給モデルによりつなぎつつある。農業戦略としての東京はまさにプロジェクトのコアでありエンジンであり、燃料そのものだ。地方農業が年金農業化し、とめどない輸入農畜水産物の流入により、産業としての基盤とエネルギーを急激に失いつつある。大量の農業移民が来たとしても、輸入農畜水産物の物量、低価格そして利権を崩すことは不可能だ。世界的食糧危機やエネルギー危機、異常気象などが想定されており、当然大災害はエネルギー危機を伴う為に電力は無くなるので、工場での大量加工も期待できない。鉄道輸送もトラック輸送も復旧までに最短でも数カ月はかかるだろう。人工肉や昆虫食も無理だ。
残されている可能性は都市農業だろう。アメリカがキューバを封鎖した時、カストロ大統領は首都ハバナを完全な農業都市化して有史上始めての都市農業を構築した。日本からも全農や自治体首長、国会議員が大挙して見学する時代もあった。しかし一向に日本での都市農業は発達していない。政治や行政の創造性、自発性の欠如を言う前に国民また地域住民の連帯感と共同体意識が異常に希薄化している。移住ブームもチョロチョロ水が流れる程度の個人的なブームの域をでない。東京発移住旅団を編成することもおそらく無理だろう。現在都内での市民農園は人気が高く例年抽選だが、ごく一部の層でしかない。
しかしイメージだが、東京都内の至る所に簡易農園があり、気軽に仕事帰りや半日レジャーの感覚で2,3時間、野菜や土に触れながらノウハウを身につけられるならば。子どもでも高齢者でも障害者でも気軽に参加でき、必ず農作物のお土産がもらえるならば。畑喫茶チェーンとか果樹園レストランとかが新橋や丸の内にあれば。農作業も庭の草取りも、まずは心理的障壁を乗り越えて始めて習慣化され、生活に根ざした労働の喜びを得られる。そこには今までにはない新しい仲間や時間があり、大災害時にも、集まって確実に食べていける保障があるとしたら。畑だけでなく、都民参加型養鶏、養豚、養殖場が歩いてゆける距離にあるならば。今は畜産の悪臭防止技術も非常にすぐれており、あとは今まで私たちが見ないですんでいた食肉化の作業にともなう意識を変容させなければならない。かわいい家畜が殺されるのは見たくない、血は見たくない。でも美味しい肉はどこからかスーパーに来るので、という都市生活者意識をチェンジしなければならない。東京の中に野性の自然を取り戻し、生活者でありながら生産者になる。もう一度100年前の生活技術を一人一人の市民が取り戻すことこそ、災害食対策の基本であり全てなのかもしれない。ついでに都民参加型鳩舎を造り、太陽フレア爆発時のブラックアウト対策としての伝書鳩システムも魅力的だ。都民参加型厩舎もいい。馬車や乗馬通勤とか。グリーン東京はイマイチならば、エメラルドタウンとか。アメリカのアーミッシュは現郷をスイス・チューリッヒとするキリスト教集団であり、聖書信仰と戒律に生き、基本的に自給自足生活、電子機器を使わず農業生活を送る35 万人の宗教集団らしい。壮絶な人口喪失と社会機能崩壊に陥り坂道を転げ落ちていくこの10年間の日本民族は、アメリカ先住民のように地方の自治区に住み分けさせられ、都市部にはこれから上陸してくる新国民富裕層とその需要を満たすサービス労働者層のものとなるだろう。今のうちから全く新しい日本式アーミッシュを研究開発することにしよう。国民生活自助維持機構といったところか。
年度内に農水省での区役所・豊洲市場協会参加の勉強会をもう一つ出来そうだ。都民農業訓練により、農業への心理的障壁を超えたマイクロ生産者を旅団編成して限界集落に駐屯地を造り、東京との循環回廊化してしまう。都市を田園に、田園を都市に。
もう一つの東京都市農業のコアとしての、ステビア栽培によるステビア式マイクロ産業と都市型茶生産フィールドを考えたい。コロナウイルスとワクチンによって体内で継続的に産生されるスパイクタンパク質被害の緑茶のエピガロカテキンガレート成分による緩和とデトックスは今後、世界的な大需要となるだろうから。
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■画像は、蘇芳色。吉岡幸雄著『日本の色辞典』。