年代ものの“今”
私はずっと今まで
この生において
偉大なる風に吹かれてきた
真理という流れを遡り
貧しい自己に価値を持たなかった
visionに狂奔し
ミッションという名の
幻想を追ってきた
今朝目覚めたとき
胸に大きな穴があいていた
すべての意味が色あせ
情熱が凝固してはりつき
背中を思い切りどやされたように
年代ものの“今”がそこにあった
理想的な問いをやめ
物心つく前の
心の原郷にもどるしかない
永遠の放物線になる
落下する一粒の麦に
存在を許されるかぎり
わたしはなにものか
むなしく伸びていく道なのか
螺旋になりたい
蜂の巣構造の
超合金の精神を
持ちたい
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