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完全に即興で1.

完全に即興で。2日の夕日は思いの外豊かな時間だった。note原稿は明日まであるが、今日は、民族的時間を満喫しつつ、新しいものをと、スマホを手にしていたが、浮かばない。荒地、野性、幻想のエンジンは今、社会活動が停止しているために、紡げない。中から湧き出るものは形をなさないが、何か書きたいという気持ちが豊かに流れてゆくのみ。7年前までは並走する彫刻家の親友がいたから、こういうときには『今どうなんだ?』で、とめどなく感覚や情念、情熱、発想が沸き起こったがものだが、他界で7年も過ごせば、こちらのことなど、どうでもよくなっているだろう。彼の七回忌とともに、彼の人生を駆動していた750のエンジンも闇の中に消えつつある。古い家の床の間に、40年近く前に親友が作った私の頭部の彫像が見向きもされずに放置されており、障子ごしの外光の中にひっそりとしている。私の青春だったものが今はひっそりと息もしなくなって、何か別なものになりつつある。原時間の中に消えゆくものを今少し人間の世界につなぐ。

髪の毛もつけてくれたら良かった。

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