(久石譲の作業用BGM、Summerを聞きながら)
あのように過剰にシュプレヒコールを叫び
2度だけ参加した街頭デモの思い出を
今はジブリ音楽の向こうに遙かに見ている
あのように 友、仲間 、それ以上に生きる塊として一人一人が一体化した時代は今ではもう天の恵み以外のなにものでもなかった
あの時あの日々あのシュプレヒコールが
海の滝のように
深緑色のボトルから注がれる琥珀色のブランデーのように
心臓に流れ落ちて脳裏に霧を生む
シュプレヒコール!
老いたるレジスタンス、パルチザンとして
記憶を焼き入れ研ぎ澄ましてゆく
刃一振り呑み込む夏