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秋男爵詩集

朝を迎え

昼を過ぎ

夜の帳がおりてくる


山尾根の航空灯の赤い光を確かめ

霧の有無と

まだおきている家の明かりを数え

眠りにつく


朝方に夢が届き

薄明の世界を覗き

ラジオのつまみをひねるように

周波数をととのえる


まだ走れるから

まだ戦えるからと

心と身体を

漕ぎ出す


灰色の空の下の海に


■画像はヤフー灰色の空画像より。

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