見出し画像

荒地のエンジン33. “地域自給圏構想と神話的農法”

ソーラー発電・蓄電仕様の特殊自販機は、常温、冷蔵、冷凍保存が可能で、缶詰瓶詰め、レトルト食品販売が可能。その自販機独占流通マーケットに、“災害食ブランド”のデザインと特性を持たせたローリングストック備蓄専用食品を流通させることで、溢れかえる輸入産品や全国特産品との余計な競争を避けた、新しい農畜水産物需要を全国の農山漁村にもたらすことは、すなわち食料自給率の漸増につながる。産地と大都市圏を結ぶ長大なモデルに、豊洲市場、日本最大のマンション管理組合団体そして産業労働力供給の農福連携指導者を会合させることはできた。おまけにスーパーマーケット協会からの参加も確定。あとはプレイヤーとなる生産者、加工業者そして消費者だろう。彼ら相互の需要と供給の微調整を経て、最初は出来レースを仕組む。場合によれば都市農業モデルや田園都市循環回廊モデルへの派生もありうる。
私はこの四半世紀、刑務所農業勉強会(法務省内)、自衛隊農業勉強会(防衛省・自衛隊援護協会内)に協力してくれた世界的オーガニック農法企業ネットワークを再稼働させた。2つの勉強会ではそれぞれ刑務所と自衛隊基地をコアとする地域自給圏つまり地域循環農業エンジン構想の実現を目指した。彼らのユーザーは世界的に拡大しており、今回は国内ユーザー(農畜水産生産者、加工業者)の災害食マーケット参入を依頼した。
もっとも付き合いが古いNグループの資材は、国有林間伐材の約50種広葉樹の樹皮低温焼成による炭と樹液から、日本人独特の感性と手法で量産される。ベルギーやベトナムで何度か模倣されたが、全く機能性が発現せず、やはり日本人独特の技術感性がなくては不可能のようだ。船便でアメリカ合衆国(農業用)、EU(畜産用)、南アフリカに輸出されている世界的資材だ。農畜水産全般的に使用されている。私は“森の農法”と呼ぶ。
次に古い付き合いがB協会。こちらは生協生産者の全国ユーザー(農畜水産全般)から生協加盟者に供給される。畜産からの膨大な糞尿を独自のオーガニックプラントで自然の持つ活性を付与した水として再生、農畜水産に循環させる技術。アジアを中心に世界的に進出。山に降った雨水が岩石や土壌、様々な生物を経過しつつ、豊穣な川水として肥沃な農地を造成する。私は“川の農法”と呼ぶ。
もう一つの世界的農法としてAグループのF社は、植物や動物の体内の水に近い鉄分の付与された組成の水を産出する活水器と土壌用の活水資材。やはり農畜水産・食品加工・医療衛生全般使用。私は“水の農法”と呼ぶ。私は彼らの中で、お金儲けは下手だが、面白い勉強会をする人として知られており、ついに肝心要の農水省で勉強会ができることを喜んでくれた。
今回は彼らを災害食プロジェクト勉強会(農水省)とデジタル農業プラットフォーム勉強会(デジタル庁)に放り込みみたい。オールド・ロビン・フッド再戦開始。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?