2021年12月27日、9:15。これが“晴れの国岡山”だ。全国的な強い寒気、大雪情報の中で、びくともしない。中国山脈、瀬戸内側の山並み、微妙な地形と気流の作用で、いつもこの領域には太陽の力が降り注ぐ。
しかし人情も歴史も自然条件ほど恵まれてはいない。東日本大震災から移住してきた人々の感想は、『岡山の人は冷たい』だ。なぜなのか?古代の大和建国期の吉備王国時代の呪いとはよく言われる。パシリとして出雲王朝を滅ぼし、その祟から今度は吉備王国が雄略天皇に滅ぼされた、二重の呪いらしい。このつまらなさ、酷さを無意識のうちに地域の人々が代々つたえてきているのかもしれない。だから余計な事はしない、あまり先頭には立たない、物事を信じない。
大和建国以前また建国の主導グループにいた吉備王国が手酷く裏切られ、吉備神話もなく、出雲王朝のように祀られもせず、千数百年を分割統治された土地と人々。未だに地域間のまとまりは希薄というか、『冷たい』。しかし太陽は降り注ぐ。日本全域に大震災、富士山噴火が想定される時、皮肉にもこの地域は非常に強固な岩盤構造の為、再び再統合の拠点の一つとならざるをえない。
この“晴れの國”はもう一度、吉備王国草創期の力を取り戻せるか?!中四国、近畿東海、首都圏そして海外からの勇者もまとめ上げる神話を、構想すべき時期なのだが。
今は全国的に、一つの地域繁栄を目指すのでなく、回廊コリドー構造が必要だと思う。首都圏と連結した循環移住回廊により、人々の消費力、生産力を循環させる、ジャック・アタリのノマド思想から毒を取り除いた日本式ノマドを想わなければならない。地球全表面に広がったキリスト教・ユダヤ教文明が、異民族虐殺・内部異端虐殺のカルマから、アウフヘーベンする為の悪魔的周期に入り、内部崩壊ブラックホール化する渦から、ノアになるためには、カルマを昇華消滅可能な仏教圏による解毒中和剤の投入が必要だと思われる。
八百万の神々と仏天諸尊の啓示が太陽光から降される、太陽光を小さくてもいいからレンズに集めて、私達一人一人が手のひらの中の小さな灯りを起こさなくてはならない。