イラムカラプテの一日

起きたい時間に起きる。

トイレに行く。

お湯を沸かす。

コーヒー豆を挽く。

フィルターを濡らす。

粉を入れる。

全体を蒸らす。

お湯を注ぐ。

マグカップをあっためる。

コーヒーを注ぐ。

誰かがいればシェアする。

ウッドデッキに出て一口飲む。

手巻きタバコを巻く。

一口吸う。

一口飲む。

目の前に広がる草原と連なる山々、青い空を眺めながら。

コーヒーとタバコが同時に終わるようにする。

サウナに入ろうと思ったら誰かが入っていた。

ハンドパンを鳴らしてみる。

2階のバルコニーに出たら大工仕事をしている人がいた。

下に行ってそばで見ていた。

手伝わせてもらえた。

チャイをご馳走してもらえた。

暖炉の焚き火をいじってみた。

サウナが空いたから入った。

テーブルにご馳走が並べられていた。

今日はお誕生日会。

みんなで美味しいお酒と料理に舌鼓。

あゝ、なんでだろう。

何も持っていないのに

みんなで分け合うとなんて豊かなんだろう。

ひとつのエネルギーがはじめは小さく、だんだん大きくぐるぐる巡ってゆく感じ。

イラムカラプテ。

あなたの魂にそっと触れさせてください。

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