シャンティクティ

で出逢った勇貴くんと千景ちゃんの車に乗せてもらい、山田牧場へ向かった。

そこで行われていたクマボクジョウというパーティーに参加した。

メインステージはティピの下のDJブースだった。

売店も並んでいて、流木小物、アフリカンテイストの衣服、BAR、カレー、スープ、ライヴアートなどなど。

音はハウスやテクノ系。

そこで勇貴くんの友だちのユウタくんとタカくんに会った。

ユウタくんは白地に「FBI」のTシャツを着ていた。

すぐ後でラップに合わせたタップダンスを披露していた。

タカくんは雪用ブーツにタートルネックのアンダーシャツを着ていた。

今回のDJの一人だ。

僕はタカくんのクルーと一緒にタープの下で過ごすことが多かった。

タカくんが船長で10人くらいの仲間がいた。

ウラくん、ハヤトくん、ヒトシくん、コテツくん、タケくん、あと女子が3人くらい。

みんな船橋のオレンジっていうクラブの仲間らしい。

ユウタくんも2、3人の仲間と一緒に来ていた。

あとから他の仲間も合流していた。

酔うと九州弁になっていた。

タカくんと仲間で今回の主催者クマくんは渋谷のクラブ「bonobo」の仲間らしい。

今回のレイヴはクマくんの仲間とその仲間、つまり一等身と二等身しか来てないらしい。

僕だけ流れに乗って来た信州人だ。

みんなタバコを吸っていた。

酒も飲んでいた。

焚き火をしていた。

タカくんのブースでみんなで焚き火を囲んでいる時にタカくんが

「炭が笑った。」

って言った。

そしたら僕の隣りに座っていた女の子が

「今全く同じこと思ってた。」

って言った。

僕も燃える炭を見てみた。

ほんとだ。

って思った。

炭の割れ目が目となり鼻となり口となる。

いろんなところに顔がある。

こっち向いてる顔、横向いてる顔。

一瞬、一瞬表情が変わる。

火には精霊が宿る。

ナントカって女の子が呼んでいた。

ここにいる。とか、あそこにいるとか。

ヒトが息を吹き込むと燃え上がったりする。

ああ、生きているんだなぁ。

炭ってすごいなぁ。

木ってすごいなぁ。

火ってすごいなぁ。

僕らに熱と光を与えてくれる。

太陽ってありがたいなぁ。

太陽のエネルギーを身体いっぱいにため込んで、木は炭となり、火となってくれる。

地球ってありがたいなぁ。

地球のエネルギーを木が吸い上げている。

地球に生まれて良かったあー。

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