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失敗したと思った時に自分を救う言葉〜人間万事塞翁が馬

日々生活をしていると、色々な失敗ってありますよね。例えば楽しみにしていた旅行の時に病気になってしまい、泣く泣く旅行をキャンセルしたとか、仕事で大きなミスをしてしまうとか。

そんな時に思い出すと、自らを救ってくれる言葉、それが今回ご紹介する「人間万事塞翁が馬」です。読み方は「にんげん(じんかん)ばんじさいおうがうま」となり、中国の古い故事に由来する言葉です。まずはその逸話を簡単にまとめたところからの紹介です。


逸話の概要:

昔、ある老人(塞翁)がいました。彼の馬が逃げ出してしまい、周囲の人々は彼を不幸に思いました。しかし、塞翁は「これが幸福に繋がるかもしれない」と言いました。数日後、その逃げた馬が野生の馬を連れて帰ってきました。今度は周囲の人々が彼を祝福しましたが、塞翁は「これが不幸を招くかもしれない」と言いました。

その後、塞翁の息子がその新しい馬に乗っている時に落馬して足を骨折しました。周囲の人々は再び塞翁を不幸に思いましたが、塞翁は「これが幸運を呼ぶかもしれない」と言いました。しばらくして戦争が起こり、若者たちが徴兵されましたが、息子は足を骨折していたため徴兵を免れました。


意味と教訓:

この逸話は、人生における幸運や不運は予測できず、一見不幸に見えることが実は幸運の始まりであったり、その逆もあるということを教えています。物事の結果は最終的にどうなるか分からないため、冷静に対処することが大切であると示唆しています。

日常の一見失敗に思えることも、もしかしたらそれが結果として良かったのではないか?と思えることによって自分の心のが救われたりするのです。勿論その逆のケースもありますが。

例えば、前述の「旅行の時に病気になってしまい泣く泣くキャンセル」の例ですと、こう考えてみるとこも出来ます。

「もしも旅行にいった場合、旅行先で大きな事故にあっていた(に違いない)、事故に遭わなくこうして平穏に過ごせたのはペストの運命だった」とそしてその後は何か良いことがあった時に「あの時旅行に行かなかったことが結果として繋がったんだ。良かった」と。物事何がどう繋がるか分からないことも多いので、それを自分に都合良く解釈してしまうのもいいのではないかと思います😊

ある意味全てを良い結果に結びつけて、自分に都合良く解釈する超ポジティブ思考なのですが、割とそれが自分の心を救うし、結果的に良かったりすることがあると思います。

長くなりますが、ここから少し自分の話をします。もう20年以上昔のことになりますが、当時所属していた部門(総務部門)が会社のグローバル化の波に乗って解体されることになりました。そして当時同じ総務部の先輩と一緒に当時の管理部門のトップに呼ばれていわれました。 

「総務はなくなることになった。あなたが残るとしたら人事と情報サービスのどちらかだけ。あなたはどうしたい?」

その時に心の中では人事に移りたいと思いましたが、一緒にいた先輩が先に人事の枠を取ってしまったので残ったほうの情報サービス部に移りました。そしてその時に当時の情報サービス部の責任者にいわれた言葉が

「総務で7年持ったんだからここでも1〜2年くらいは持つかもね」

まあ、全く期待されず新しい部門に移ったわけですね。その後人事に移った先輩は人事部の主任として、自分はヘルプデスクの現場サポートとしてそれぞれの部門でのキャリアをスタートしました。その時点では明らかに情報サービス部に移るよりも人事に入ったほうが良かったと思っていました。

しかしその後、時が経ち、人事に行った先輩は会社を止め、自分は情報サービス部門の中でキャリアを磨いて最終的には部門の責任者になり今に至っています。そうしたことを振り返るとあの時は選択肢を失敗したと思いましたが、結果的に良い選択肢だったのかな?と思ったりします。

最後に、再び、「人間万事塞翁が馬」の言葉に戻りたいと思います。この言葉の「人間」については、「にんげん」と「じんかん」の2つの読み方がありますが、個人的には「じんかん」仮好きです。意味としては以下の違いがあるようです

人間の読み方

  • 「にんげん」:**「人間」という漢字本来の意味である、「人」と「間」を合わせた読み方です。この読み方の方がより一般的で、「塞翁が馬」**という故事の本来の意味に近いとされています。

  • 「じんかん」:**「世の中」という意味合いになります。この読み方の場合、「人間」という漢字そのものよりも、「世の中」**における出来事全般に焦点を当てた解釈になります。

自分の座右の銘、といってはなんですが、いつも心に留めていることは、「物事成るように成る」、そこに「人間万事塞翁が馬」を組み合わると、人生結構 Easy modeになったりします😁

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