キャラクターショーの内容
【はじめに】
自分の書く事は「全てのキャラクターショー」の事を言っている訳では無くて、
あくまでアクションチーム隼のあしざわが「自分が知ってる・自分が経験したキャラクターショーだけの話をしている」いうことを宣言させて頂きます。
なにとぞご了承くださいませm(u_u)m
そして一つ!とびきり大事な事なんですが
キャラクターショーは、どちらに依頼しても「日本全国・同一クオリティ」のショーをお届けします。
僕が書いている内容は、あくまで「それぞれに個性があります」程度の話です。
キャラクターショーは、どちらに依頼しても、テレビさながらの迫力のある、楽しいショーをお届けします。
そこは何卒、強く言わせてください。
では本篇スタートです!
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【キャラクターショーの内容】
キャラクターショーは、ざっくり大別すると、2種類あります。
・特撮番組のキャラクターショー
・アニメ番組のキャラクターショー
特撮番組のショーは「アクションショー」、アニメ番組のショーは「メルヘンショー」などと呼んだりしますが、これは地域・各事務所の慣習によって違うこともありますので「絶対呼んでる」訳ではありません。
例外も時々ありまして、例えば…「実写版セーラームーン」は特撮番組ですが、ショーのカテゴリーは「メルヘンショー」でした。
逆に、アニメのショーを、アクションショーとしてやったこともあります。(キン肉マンとか、アクションショーでやった経験があります)
【特撮番組のショーと、アニメ番組のショーの違い】
では、特撮番組のショー(アクションショー)と、アニメ番組のショー(メルヘンショー)では、何が違うか?と言うと…
一番大きな違いは、
・「特撮番組のショー(アクションショー)」は、ショーの内容を全て(各事務所・チームが)自分たちで考える。
・「アニメ番組のショー(メルヘンショー)」は、台本とショーの音源を製作会社から支給され、全国で全く同じショーをやる。
これだと思います。
【アニメ番組のショー(メルヘンショー)のストーリー】
アニメ番組のショーは、新番組の放映が始まり、ショー開始の時期が近づくと、製作会社から、すでに出来上がったストーリーの「台本」と「ショーの音源」を支給されます。
「台本」は、まあ…普通のお芝居の台本です笑
「ショーの音源(我々は「ショーテープ」と呼称してます)」と言うのは、「着ぐるみショー独特のもの」だと思うのですが…
いわゆる「音だけのドラマ」です。セリフとBGMと効果音が編集されて、音だけで完全にドラマになっているものです。
セリフは実際テレビで役を演じている声優さんが読み上げています。
演者は、その「音だけのドラマ」のセリフ回しを覚えて、効果音のタイミングを覚えて、立ち回りやダンスも覚えて、
本番では「当て振り(セリフに合わせて身振り手振りでお芝居する)」をして、効果音・BGMに合わせて立ち回り(戦い)やダンスをします。
キャラクターショーは、特撮のショーも、アニメのショーも、基本的に1回のショーの時間は「コミコミ30分」です。
演者は、その時間分のセリフや段取りや立ち回りやダンスを覚えます。
この説明文をご覧頂いただけでも、ご想像がつくかもしれませんが…
難しいです。かなり大変です(>_<)。
【特撮番組のショー(アクションショー)のストーリー】
特撮ヒーロー番組のショーは、大ざっぱに分けると
①ボスショー
②完パケショー
③半パケショー
…の、3種類のパターンがあります。
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①ボスショー
ボスショーと言うのは、悪役にひとり、マイクを持って喋る役(=悪のボス)がいて、アクションの合間に、その悪ボスが(主に子供を数人ステージに上げて)マイクで喋りながら子供たちと遊びます。
ボスショーは、特撮ヒーローショーのルーツであり、基本のド基本です。
(と僕は教えられました。)
ボスのトークは
①どんな状況だろうが(例えば荒天でも)お客様を笑わせて、楽しませなければならない。
②子供たちと直接話すので、クレームが起きないようなサジ加減で、子供とトーク(イジる)しなければならない。
③必要な時間を過ぎる事なく、足らない事もなく、キッチリ終わらせなければならない。
…といった感じで、練習と経験が必要な、まさしく職人芸だと思います。
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司会のお姉さんが注意事項などをアナウンス
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悪一味が登場。ヒーローも登場。前半のアクション。
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悪のボスがマイクを持ち、喋りながら子供たちと遊ぶ。
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後半のアクション。ヒーローが悪一味をやっつけ、ショー終了。
昔からあるヒーローショーの「ボスショー」の基本的な大筋はこんな感じかと思います。
悪いボスが喋って子供と遊ぶのでは無く、「司会のお姉さん」や「ヒーロー」が喋って子供と遊ぶパターンもあります。(※ヒーローが本当に喋るわけではありません。当て振りです。)
いずれの場合も、大抵基本的には、どちらかと言うと細かい起承転結のあるストーリーがあるというよりは、バラエティ色が強いノリになる事が多いと思います。(※もちろん例外もあると思いますが)
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②完パケショー
アニメの「メルヘンショー」と同じように、台本を書き、セリフとBGMと効果音が入った「音だけのドラマ」のようなショー音源を作り、30分の起承転結のあるドラマを演じるショーを「完パケ」ショーと呼びます。
アニメの「メルヘンショー」と一番違うところは、
「ストーリー」「台本」「ショーテープ」…全て、各アクション事務所/チームが自分たちで作るというところです。
近年の特撮ヒーロー番組は、ストーリーがどんどん複雑化してきているので…「テレビのストーリーになるべく忠実なショー」をやるなら、「完パケ」ショーが一番表現しやすいかも?と思います。
ただ「台本を執筆する」「セリフを収録する」「音を編集して、ショー音源を作る」…いずれも相応の技術が必要となりますので、制作のハードルは高いと思われます。
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公式なBGMや効果音などの音素材は支給されるので、それ以外のもの(台本・セリフの音声など)は自分たちで用意し、「完全パッケージのショー音源」を作っていきます。
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③半パケショー
1つのショーの中に、「ボスショー」の生声トークと、「完パケショー」のショーテープお芝居の両方が入っているショーです。
「生声トーク」パートがあるので、ストーリーのあるお芝居部分は、30分フルの「完パケショー」よりは短くなります。
お芝居部分を生アテ(現場で直接マイクでセリフを喋る)する場合もあります。
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ちなみにアクションチーム隼では…
以前(20年くらい前)は、1年で行うショーの9割以上?ほぼ「ボスショー」でした。
現在は、1年で行うショーの9割以上?ほぼ「完パケショー」です。
理由はいくつかあるんですが…
①やっぱり「テレビのストーリーが複雑化してきて、ボスショーだと対応しきれなくなってきた」事。特に仮面ライダーのボスショーは難しいです…
②クライアントから「完パケショー」の要望が多くなりました。やっぱり会場のお客様(お子様)をステージにあげて「いじる」のは、現在ではとてもリスクが高いようです。
あと個人的な感想ですが、クライアントの担当の方に「特撮ファン」が増えたので、完パケを望まれてる気がします笑
③お客様が「完パケショーを求めている」ように強く感じます。ここ20年くらいでお客様の雰囲気がずいぶんと変わりました。以前は珍しかったのですが、現在は「お父様お母様が特撮ファン」のご家族が、もの凄く増えた気がします。(子供の頃ウチのショーを観て→大人になって結婚してお子さんが出来て、今度は自分のお子さんを連れて観に来て下さるお客様もおります。素晴らしいです泣)
あと大人(だけ)の特撮ファンのお客様も、とても増えました。
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特撮ファンのお客様は、やはり「バラエティ色の強いボスショー」よりも、「テレビ番組の世界観そのままの、完パケショー」を望んでいらっしゃるお客様が多いように感じます。
もちろん僕らはプロですので、どなたが観ても楽しんでいただけるショーをしているつもりなのですが…やはり正直、番組を見ていただいているほうが(キャラクターの性格やストーリーの背景が分かって)よりショーを楽しめると思います。
ですので、お父様お母様・大人の方が特撮番組を好きになって下さり、番組とショーを楽しんで下さっている現状は、僕は本当に嬉しく思っております(´ω`)
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ちなみに「ではボスショーの需要は全く無いのか?」というと、そんな事は無く…「特撮好きの方々より、地元の(特撮番組に全く興味が無いような)皆さんが集まる「お祭り」現場などでは、圧倒的に「ボスショー」のほうが喜ばれます。
余談ですが、最近は随分減りましたが、昔はお祭り現場(特に夜祭り)でヒーローショーをやりますと、時々酔っ払いのおじさんやヤンキーのお兄さん達が騒いで、乱入してきたりしました。そんな人達を「いなす」のは、やっぱりマイクを持ってる悪ボスしか出来ないんですよねー。
【アクションチーム隼 代表 あしざわ】
この「ノート」で取り上げて貰いたい・書いて貰いたいキャラクターショーの話題などがありましたら、お気軽にツイッターのDMなどでご連絡くださいませ〜(´ω`)ノ
隼Twitter https://twitter.com/hayabussa1994
あしざわTwitter https://twitter.com/asikin99
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