能力、適性関係なく最終追い切り良く見えた馬(中京記念)(供養)

能力、適性関係なく最終追い切り良く見えた馬(中京記念)

ルージュスティリア
ウイングレイテスト
ディヴィーナ
アドマイヤビルゴ
アナゴサン
次点で、ダノンスコーピオン、ホウオウアマゾン。

出し忘れてしまったので(汗)、供養としての投稿です。

4年ぶりに中京で行われる中京記念。最終週ということもあってか、中京で行われる中京記念では、差し・追い込み勢が台頭することが多く、基本的には上がりの速さがある馬を狙いたい。
夏は牝馬の格言や、斤量面からルージュスティリア、ディヴィーナに人気が集まりそうだが、特にルージュスティリアの重賞成績はいまいち。これは恐らく、重賞における巡航スピードに対応しきれていないのが原因。今回前に行きそうな馬は、ホウオウアマゾンやシュリ、場合によってはセルバーグあたり。そうすると、さしてペースは上がらなそうではあるが、切れ味に劣るこれらの馬たちが勝つこと、着を取ることを考えれば、それなりのペースで行く必要はあるし、ロングスパートを掛けてくることも考えられる。
ディヴィーナのヴィクトリアマイル、ソングラインと0.2秒差は非常に頑張ったものだし、上がり33.1は立派(ルージュスティリアは34.2)。ただ、出遅れがあった上での上がりなので、やはり差し損ねの可能性は考えておきたい。
サマーマイルシリーズチャンピオンを取りに行くことを考えたら、メイショウシンタケは本気度が高いだろうが、個人的に前肢の運びが硬く見えたので、調教評価としては下げた。ただ、買わないわけにはいかないだろう。

うーん、ここまでは強ち間違ってないなあ。セルバーグがハナを切る可能性にも言及しているし。
さて、ここからは珍しく予想を。

まず、中京開催の中京記念はこの間も書いた通り、開催最終週ということ、梅雨時期の開催であることから、差し・追い込み勢が台頭する。長い直線、急坂というコース形態に、馬場重さが加われば、競れば競るほど前の足は消耗するし、かといってスローに落とせば差し・追い込み勢の脚をそこまで削ぐこともできず、そのため設定条件的に差し・追い込み勢に有利であるといえる。このことからすると、やはり上がりの脚の速さを求めたい。

次に今年の特色としては、開催最終週なのに馬場がそこまで悪くなっていないであろう、という点がある。同条件のレースは先週日曜日だと新馬戦しかないので7/15の9Rで見てみると、勝ち時計は1.32.3。1000mの通過タイムは58.3でミドルのペース認定(JRA-VAN)。ラップ構成は34.9-23.4-34.0の後傾ラップ。これだけを見ると差し、追い込み馬が勝ったように思うけど、勝馬の通過順位は1-1-1。つまり端を切った馬がこれだけの時計を出している。勝ったコンクシェルはアネモネSで後ろから一基の追い込みで2着に飛び込み桜花賞に出走した馬。桜花賞では15着なので、能力は否定しないが、飛び抜けて能力が高いとは見ない。それでいて中京1600のコースレコードに0.1遅いタイムで走破しているのだから、例年に比べて馬場が相当速いと見るのが無難。

そうすると、ペース云々の問題は兎も角、時計が速くなることは想定されるし、持ち時計は重要になるかと。また、例年の中京記念の特質である上がりの速さが求められる点についても、ただ上がりが速いというだけでなく、ペースが速い中で上がりが出せるというのが必要になると考える。

これが、今年の中京記念を考えるにあたっての前提。ここから馬を選別することになる。

なお、馬場状態に関しては天気予報から良馬場が想定されてはいるが、やはり買う直前の馬場状態まではきちんと頭に入れておいたほうがいいと思う。

コンクシェルの走破時計を予想の脊柱として組み立てている、馬場読みの根拠としているのは誤りではないし、その上で馬場状態については直前まで見定める必要がある、としているのも我ながら目端が利いているとは思います。が。

で、まず全場1600の持ち時計を見てみる。すると、一番上にカイザーミノルやワールドウインズが出てくるのだけれど、さすがに2年前のマイラーズカップでは参考にならんだろう……ということでそこを除外すると、2位がメイショウシンタケ、4位がウイングレイテスト、5位がダノンスコーピオン、6位がアナゴサンと出てくる。7位のホウオウアマゾンも3年前のデイリー杯2歳なので参考外。で、8位がディヴィーナ、9位がルージュスティリア。ここまでが1.32.6。朝に挙げた7/15の9Rが1.32.3だったことからすると、まー、ここらへんまでが持ち時計としてクリアできるところかな、と。
なと、この内メイショウシンタケ、ウイングレイテスト、アナゴサンの時計は同じレースによるもので、それは6/17阪神メインの米子S。
ラップ構成は33.7-22.6-35.1で当然ハイペース。前が潰れて然るべきラップの中で、2番手で追走したアナゴサンが5着、3コーナー5番手にいたウイングレイテストは4コーナーまでで押し上げて4着、勝ったメイショウシンタケは道中9番手追走。さて、走破タイムは当然メイショウシンタケが1番速いんだけど、どの馬が一番強い競馬をしていたかというと、意見は割れそうですねえ……個人的にはウイングレイテストなのかな、という気がします。速い脚を使っていた距離が一番長いのは多分この馬。アナゴサンも悪くはないのだけれど、やはりウイングレイテストより上がりの脚が0.6も掛かってしまっていることを考えると、ちょっと厳しいかな。
勿論、中京記念が差し、追い込みの台頭しやすいレースということからすれば、メイショウシンタケもありだと思う。1000m56.3という時計が出るほどに速いペースで巡航するとは思えないので、この点を米子Sにおける展開利と捉えるかどうか、そこら個々人のセンスですかね。
で、5位のダノンスコーピオンは昨年の富士Sによるもの。当時57キロの斤量。今回が59キロだから……と思うと少し遠慮したくなるかな。マイルチャンピオンシップ以降の凡走を見ても、ヒモに入れないわけにはいかずとも、軸とはしづらい。
次は8位のディヴィーナ。これは今年のヴィクトリアマイルでマークした時計。4着だったけど、先着しているのがソングライン、ソダシ、スターズオンアースであることからすると、格としては十分。で、上がりは勝ったソングラインより速い33.1と非常に優秀。前目につけていたソダシやスターズオンアースが馬券圏内に来て、ハナを切ったロータスランドも6着に粘った先行有利のレース。差してきたのはソングラインとディヴィーナだけなのだから、評価に値すると思う。Bコースに替わった週、個人的には東京が1番速い時計が出ると考えている週だし、ソングラインのように内を通したのではなく、外外回っての時計であることからしても、やはり高く評価することが必要なのではないかと。
1点考えなければならないことがあるとすれば、ヴィクトリアマイルは良馬場での施行ではあったけれど、レース直前に強い雨が降った。これによる利を得たかどうか。まー、スターズオンアースなんかからすれば前目につけていたことに加えて雨だから、脚が削がれた可能性はあるよね。
それと、パンパンの良馬場で内前が止まらないとき、出遅れぐせがありどうしても後ろからの競馬となるディヴィーナが本当に届くのか。差し届かず4着、という可能性は考えるべきかな、と。
最後に9位のルージュスティリアだけど、この馬の問題は既に書いた通り、高速馬場対応。行きたがる点があり、前受して道中進めていくけれど、そうすると結局上がりの脚が甘くなる。ヴィクトリアマイルは先行優位で前が残れるレースだったのに、ルージュスティリアは3-3-10。中京記念の特質である差し、追い込みに賭ける競馬をするならば商機はあると思うけど、少なくとも1つ先週は高速馬場であったこと、この馬の気性を考えると、多少展開利が欲しいところかな。大したオッズではないけれど、現状一番人気であることも併せると、心中できる馬ではないかな、という気がします。

そうすると現状の考えとしては、

軸候補
ウイングレイテスト、ディヴィーナ、メイショウシンタケ

相手候補
ダノンスコーピオン、アナゴサン、ルージュスティリア

ということになるかなと。

まー、最終的には◎ディヴィーナでヒモにルージュスティリアは入れており、セルバーグが抜けたと。
前に行く馬を考えていなかったわけではないですが、中京記念のレース質と前週の馬場状態に気をやりすぎましたね……

というわけで、中京記念予想の供養でした。
調教評価、出せずにごめんなさい。

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