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医療保険は必要?医療保険はいらない?

民間の保険会社が取り扱い販売している【医療保険】。
日本では国民皆保険制度(健康保険制度)があるから、任意で加入する医療保険は不要であるということを言う方が沢山います。


しかし冷静になって良く考えると、国民皆保険制度は【国(都道府県)や会社、組合等、組織の制度】であり、はっきり言ってしまえば、今後の国の方針次第でいくらでも操作されてしまいます。
私たち一国民がどんなに声を上げようが、どうしようも無いものに頼り切る選択を行うことは馬鹿げていると思いませんか?

しかも、その公的な保険は現状で肝心の保険料(皆様が毎月納めているもの)が支出されている保険金よりも少なく、毎年過去の積立金や税金から補填を行っているような状況。
そんなことをニュースで取り上げることは稀ですから、知っている方は少数派です。

治療費の自己負担金額が一定額以上高額になったときには返還を受けることができる【高額療養費制度】もありますが、この制度だって実際に数年毎に改悪されていますし、10年後に今と同じ制度を維持できるはずもありません。


現時点では、元々所得が低い方であれば負担が軽いとも言えますが、年収が770万円以上の方はこの【高額療養費制度】を利用しても、重い負担が圧し掛かるので完璧な制度とは言い難い。


食料品ではありませんが、今後も維持していくためには料金を値上げするか、内容量を減らすしかないのです。
となれば増税、ないし保険料の値上げが考えられますが、国民の生活が厳しい令和の時代には限界がありますよね。

行きつく先は保障の減額。医療費に対して自己負担額の増額です。


例えばこれだけあらゆるものの物価が上がり続けているのに年金支給額は今年度たったの3.2%増額だけです。
月計算で10万円の年金を受給している方でも、月々たったの3,200円しか増えません。これで以前と同じ生活を営むことができるでしょうか?

更に言えば10年後、今と同水準の生活ができるように国は年金を支給してくれるでしょうか?


なぜ年金は破綻もしくは支給額の大幅減額を行う可能性が高いから、投資で資産を増やしてくださいという言葉は良く聞くのに、公的医療保険は今後、破綻もしくは保障が大幅に改悪されていくから自分たちで医療保険を準備しておいてくださいという言葉はあまり聞かないのでしょうか?


私は陰謀や都市伝説を信じる類の人間ではありませんが、この質問の答えは国が儲かるからと考えております。
民間の医療保険に加入されると国が儲からなくなるから。
それは今の今ではなく、将来的な話ですが…

加入するならば一生涯保険料の変わらないもの、あるいは現役世代のうちに保険料を全て支払い終えるような保障が一生涯続くものを選んでください。これからも円相場が下がっていくことは目に見えていますし、今後保険料の上がらない医療保険はどんどん発売が停止されていくでしょう。

医療保険の不要論者自身は大抵の場合、何かしらの医療保険に加入しています。


何より、もし仮に公的医療保険が破綻、または自己負担額の大幅増に直面したとき、『医療保険はいらない』…そう言っていた彼らは一切責任を取ってくれないことをご理解ください。

自らで用意しておかなければ医療の2極化に備えることができなくなる日が来ます。


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