損得は人を集める、共感は人が集まる。【鬼澤さん、リーダーシップってなんですか?】
12月14日(金)に参加したつくば駅前のコワーキングスペース、up Tsukubaでのイベント、『鬼澤さん、リーダーシップってなんですか?』が、
非常に勉強になる素敵な会だったので、備忘録としてのイベントレポートを書きます。
▲Facebookイベントページ
メインスピーカーで冠イベントとなった「鬼澤さん」こと鬼澤慎人さんは、水戸で活躍する経営者。この方がとにかくすごいのです。
教養の塊みたいな。それでいて軽やかな雰囲気の堅苦しさのない素敵な大人です。(経歴を載せようと思ったけど長くなるので文末に置きます!)
実は夏に登壇されたイベントにも僕は参加していて、お話を聞くのは今回が2回目になります。
僕の地方創生とかまちづくりのイメージを一気にアップデートさせたのはこの日でした。
そしてその感覚を持ったまま迎えたある夏の日の水遊びで、この日水戸で耳にした「まちづくりはひとづくり」を実感するのです…!
今回も内容が深く広く、すべてレポートは到底できないので、僕のメモ帳にに大きく書かれたセンテンス中心に振り返ります。
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変化・成果・継続
鬼澤さんが大切にされている3つのポイント。
変化=状況や環境は、常に変わっていく。それに対応していく。
成果=変化していく状況の中で、それでも成果を出していく。
継続=そして、それらを続けていく。(持続可能性があるようにする。)
日頃から持っている”危機感”として、
世の中の変化の中で、価値をどう生み出すのか。
そしてそれは、自分でやらなくてはならない。
ということがあるのだとか。
その中でとても大事なのがこの3つのポイントになるのです。
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人員はいるけど、人財がいない。
所属するサークルでのこのような悩みを打ち明けた方がいました。
「人を集める」のと、「人が集まる」のはまた違うよね。と鬼澤さん。
人を集める ― 人が集まる
お金を集める ― お金が集まる
人を育てる ― 人が育つ
後者の方を作っていきたいよね。というところからの展開がとても刺激的でした…!
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人は何を動機に集まるのか。
じゃあ、人ってどうして集まるのかという話に続きます。
鬼澤さんはその動機は5つあるといいます。
1.お金
2.権限
3.恐怖
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4.共感
5.信頼・尊敬
これらの中で1~3は「外的動機付け」的なもので、4と5は「内的動機付け」的なもの。また、鬼澤さんが活躍するフィールドであるまちづくりは、「共感」と「信頼・尊敬」でやっていく、戦う必要があるといいます。
そして、
人はどんなところに集まるのか
1.明るい
2.楽しい
3.得になる(来てよかったと思える)
4.徳がある(表現するのが難しい…でも「いい人」に人は集まるのかも)
というお話も。
この辺の話は、僕も何かイベントを開催したり組織を動かしたりする中で、どんどん参考にしていきたい。
ちゃんと、明るく楽しい場になっているのか、来てくれている人が「来てよかった」と思ってくれているのか。
そして、運営する仲間達も共感をもとに集ってくれて、そして、「関われてよかった」と充実した表情をしてくれているか。
それを大事にしたいなあと思うのです。
そして、
損得は人を集める、共感は人が集まる。
うわー。響くー…。
すごく大切なことを教わっている気がする…。悟りに近づく…。
「損得」で「集められた人」たちは、得が無くなると簡単に離れていってしまう。仲間を作る上では「人が集まる」ことが大事で、そのためにはやはり「共感」「信頼・尊敬」が必要だと。
じゃあそれらを高めていくには??
共感は言葉を磨いて、信頼・尊敬は自分を磨く
リーダーシップの話を超えて、生き方を説かれている気分でした。
(そして少し後に「リーダーシップは人の生き死にに関わる」ともおっしゃるのです。)
共感をより多くの人から得るには、ちゃんと言葉を紡いでそれを人に伝える、そういうトレーニングが必要だと。
そして信頼・尊敬は…、「徳を積む」って僕のノートには書いてました。(笑)
これは僕の言葉になるんですが、「自分を磨く」すなわち「かっこいい人になる」、「かっこよく生きる」だと思うんですよね。
「かっこつける」訳ではなく、自分の信念を大事にして、人に真摯に向き合う。誰かを幸せにする。そういうことを考えながら過ごすということでしょうか。
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試す人になろう。
先ほどの”共感”のために「人に伝える」ということ、鬼澤さんが行政機関や企業でリーダーシップの研修会をするときも、特に年齢を重ねた人がこれを苦手とするそうです。
「いやあ、そういうの苦手でさあ。俺はいいよ。」
いやいや、得意なことばっかりやっても幅広がらないじゃん!という鬼澤さん。ここで「理解」と「気付き」の話にも。
理解・・・頭で分かる→知識学習でもできる。
気付き・・・腹(腑)に落ちる→体験学習でないとできない。
「試す人になろう」(本田宗一郎:ホンダ創業者)という言葉を引用して、”まず先に動く”ことの重要性も説いてくれました。若いからできることもたくさんある、と。その多くは”失敗じゃない”、と。
そして、年を取ったら若い人に「試す人」になってもらうために「見守る」立場になるんだと。
「見守る」というところでお話を広げたのが、このイベントの主催者で同じく登壇者の堀下恭平さん(会場であるup Tsukubaを運営する合同会社for hereの共同代表)。
仲間に仕事を任せるにあたって
大きな”失敗”以外は、止めずにやり切らせる。と言います。
”失敗”というのは例えば会社や組織の外部の人に迷惑をかけたり損をさせてしまうこと。それが見えたらその”失敗”は未然に防ぐ。ストップをかける。
でも、そうでないのなら、やり切らせてしまった方が得るものは多い。
(たしか、そんな話だった。少し曖昧。)
・・・
他にも
「足りなかったのは意識なのか、それとも能力なのか」(鬼澤さん)
一番危険なのは”それくらいわかっているだろう”’(鬼澤さん)
「熱量は上げるものではなく、下がらないようにするもの。」(堀下さん)
Mission遂行が目的の組織、組織の維持が目的の組織(鬼澤さん)
リーダーシップとマネジメントの違い(鬼澤さん)
役職は引き継いでも、役割を引き継げていないことがある(堀下さん)
などなど非常に興味深いトピックや言葉ばかりでした…!
(この辺のトピックは体験も踏まえた形で、自分の言葉でまたnoteに投稿したい。)
※途中から流れで懇親会に入って、メモを取らなくなりました(笑)
※ピザ食いながらメモは厳しかった。おなか空いてたし…。
※ピザハットのピザ美味しかった。
※画像はイメージです。
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最後に、
こんなシーンもありました。という紹介。
堀下さん
「鬼澤さんって、めちゃくちゃ本読んでますよね。Facebookとかの投稿見てると戦々恐々とするときがあるんですけど。」
鬼澤さん
「最近読んだのはね…、(いくつか紹介する)」
「何が大事かって、自分の内発的動機付けを常に持続・継続させていくことだと思っているんだよね。」
かっこええ・・・。
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本当に今回もべらぼうにたくさんのことを学ばせていただきました!
まだ消化しきれていません…!
・・・とか言ってるうちに、イベントがあったその日に鬼澤さんがブログを更新しているのです。
スピード感が…。これが、”動く”、”試す”ということなんですかね…。
(投稿後に「いやもしかしたら違うかもしれん」って思い始めた)
とにかく今はキーボードを叩く、言葉にして、世に出す。
イベント後まで学ばせていただいております。
鬼澤慎人さん、主催の堀下恭平さん、それから師走の金曜日に飲み会ではなく学び会に集った参加者のみなさん、素敵な夜をありがとうございました!
2018年12月16日
▼参加者、オール男子でした(笑)
(以下、鬼澤さんの経歴です!)
鬼澤慎人(おにざわまさと)
茨城県水戸市在住
1962年 茨城県水戸市生まれ
1985年に上智大学経済学部経営学科卒業後、株式会社第一勧業銀行、米国投資銀行ソロモン・ブラザーズにて、金融のプロフェッショナルとして活動。その後、地元茨城県に戻り、茨城県大同青果株式会社を経て、2000年に独立。現在、株式会社ヤマオコーポレーション代表取締役。
1998年に経営品質の考え方に出会い、ひとりから茨城県内での経営品質普及活動を展開し水戸経営品質研究会を設立。その後、賛同する仲間や企業を集めて2000年に茨城県内企業90社の参加を得て茨城県経営品質協議会を設立し代表幹事となる。
2003年にはさらなる活動の展開をめざして特定非営利活動法人(NPO法人)茨城県経営品質協議会となり代表理事に就任(2010年より理事)。
現在は茨城県内だけでなく、全国各地での経営品質の普及・支援活動に積極的に取り組んでいる。専門分野は「経営品質」と「リーダーシップ」。
また民間だけでなく、行政に対しても地元茨城県をはじめ多くの地方自治体で行政経営改革、組織変革、人材育成の支援を続けている。
【要職】
一般社団法人 地域経営推進センター 理事
NPO法人 茨城県経営品質協議会 理事
NPO法人 雇用人材協会 理事
認定NPO法人 日本再生プログラム推進フォーラム 理事
ローカルマニフェストいばらき推進ネットワーク 代表
茨城大学理学部 非常勤講師
「あしたの学校」 副代表(生徒会長)
水戸オセロプロジェクト 代表
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