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【北欧制覇】0日目 オウル→ヘルシンキ(サンタクロースエクスプレスでの移動)

訪問日:2024/8/17(土)

はじめに

この旅はフィンランド北部の町、オウルから始まります。この【北欧制覇】が始まる前にオウルにある大学に2週間ほど留学していたためです。その様子についてはいつか書くかもしれません。この日は寝台列車に乗って親友の「みつ」が待つヘルシンキに移動します。鉄道に関する内容がメインなので、ヘルシンキの観光等が気になる人は1日目からご覧ください。概要編は以下から↓


オウル駅から寝台列車に乗車

この日はオウル駅からのスタート。20:55オウル発のNT266(PYO266)列車に乗ってヘルシンキ中央駅に向かいます。この列車はサンタクロース村で有名な北極圏の町ロヴァニエミが始発駅であり、ヘルシンキまで向かうフィンランドの中でも本数が多い(といっても1日数本)路線です。

一人行動をしていて、乗り遅れたら色々大変そうだと思ったので、余裕をもったら出発の2時間前ぐらいに駅についてしまいました。ただ、駅で待っている間に色々面白いものが見れたので大満足でした。詳しい内容は以下に書いていきます。

オウル駅の外観
フィンランドの鉄道はVRと呼ばれる国鉄が運営している。
オウル駅舎内の電光掲示板
駅のホーム。改札は無いので自由に入れる。
2・3番ホームはホームの高さが少し低めであった。構内放送はフィンランドの公用語であるフィンランド語とスウェーデン語、そして英語が流れていた。
びっくりするぐらいホームが低い。このあと乗る列車はこのホームに到着する。
1番線にやってきた、入れ替え中の列車。フィンランドの鉄道車両はほとんどが2階建てで、高さも高い。この列車は客車列車であり、この車両は制御客車だと思われる。反対側に機関車が付いていた。
反対側の機関車。機関車と比べることで客車が如何に大きいかが分かる。
列車番号999 回送の表示
ダブルデッカーの食堂車も連結されている。
2番線にはヘルシンキ方面からオウル止まりの列車がやってきた。多くの乗客が降りると同時に、ホーム上に車がやってきて、食堂車の荷物を輸送していた。
ホーム上を走る車
駅の奥の方では、車運車(カートレイン)に自家用車が詰め込まれていた。後でダイナミックに入替作業がなされ、このあと乗車するヘルシンキ行きの列車の後ろに連結される。フィンランドでは鉄道での自家用車の輸送が未だに行われており、とてもロマンを感じた。ヘルシンキ近郊のパシラ駅(Pasila car-carrier station)まで輸送される。
ホームが長いため、縦列停車は当たり前
入替作業中の車運車
乗車するヘルシンキ中央行きの寝台列車がやってきた。
最後尾には有蓋貨車が2両連結されていた。この後ろに先ほどの車運車2両が連結される。

車内探検~就寝

寝台客車内(1階部分)の様子
2階の通路
個室の様子。この列車は2人部屋の寝台個室または座席車が連結されていた。今回は2階の2人部屋を一人で利用することとなる。寝台料金は一人で利用しても二人で利用しても同じのようであった。2階のみ、シャワーとトイレが個室内についている模様。1階の場合は通路にある共用のシャワーとトイレを使うことになる。北欧の水道水は基本的に飲めるが、車内の水は飲めないため、別にペットボトルの水がタオルと一緒にベットの上に置かれていた。
個室内のトイレ。目の前にある鏡や水面のついている壁を移動させるとシャワーが出現する。
食堂車の様子。自分は食べなかったが、調理済みの弁当をレンジでチンして提供してもらえるみたいだった。
ラウンジスペースもあった。
座席車の車内。1階も2階もほぼ同じつくり。
自転車置き場も存在。
1階の寝台個室(空室)

乗車する時に車掌さんに予約した乗車券(pdf)をスマホで見せ乗車した。個室のドアの前にカードキー(シャーロックカードキー)が刺さっており、外からドアを開ける際にはそれを使う。ドアはオートロックであった。

VRアプリ(webブラウザからでも閲覧可)では、列車の予約の他、走行中の全列車のリアルタイム走行位置が閲覧でき、大変便利であった。

おおよその走行位置と速度が分かる

この日は乗車後にすぐにシャワーを浴びた。夜ご飯は留学先の寮に別の留学メンバーが残していった余りのご飯を個室で食べ、すぐに就寝。

緯度が高いので、夜の10時半でも外はまだ明るい

深夜のタンペレ駅

ベットは見た目に反して意外と固く(個人的感想です)、また客車なためあまりうるさくはなかったが時速160km程度で爆走していたためか、あまり寝られなかった。3時ぐらいに目が覚めると、列車はタンペレ駅で長時間停車していた。ここからは、深夜のタンペレ駅の様子を紹介していく。

深夜のタンペレ駅
対向のロヴァニエミ行きと並んだ

まず、車内探検の末、この列車の編成を確認することができた。

NT266列車編成表

後ろ3両はここタンペレで切り離し、列車番号を変えてNT904トゥルク港行きとなるようだ。

列車後方のトゥルク港行きを入替するために、別の電気機関車が最後尾に連結した。

その後、列車は定刻で深夜のタンペレ駅を出発し、もう一度睡眠をとった。

ヘルシンキ中央駅に到着、1日目へ

次に起きると、ヘルシンキ近郊のパシラ駅に到着するという案内が流れた。パシラ駅到着直前に一旦停車し、車運車の切り離し作業を行っているという案内が流れた。同時に、ドライバーに向けたアナウンスも流れた。

その後、順調に列車は運行を続け、ヘルシンキ中央駅に定刻に到着した。

早朝のヘルシンキ中央駅

ここからは、同行者のみつと合流し、1日目へと続く



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