【雑記】境界知能について気になった事

こんにちは。Abema Primeのテーマで境界知能が取り扱われており、気になった事をまとめました。と言っても僕はこの範囲は専門ではないため、間違った事など書いていた場合にはご指摘頂ければ有難いです。

■番組の流れ
・境界知能という言葉が、他人を侮蔑する表現としてSNSなどで用いられている。
・境界知能に関するコメンテーターとしてNさん (WAIS-Ⅲ検査で全検査IQ 81, 運動性IQ 83, 言語性IQ 83) 。日常生活に大きな問題はないが、職場のコミュニケーションにおいて生きづらさを感じているそう。
・太田晴久氏(昭和大学 発達障害医療研究所 所長)によると、境界知能と発達障害は異なった概念だが重複する場合もあると。境界知能の方へ新たな支援を模索していく状況の中で、侮蔑的にこの言葉が使用される事で支援が必要な人への検査・支援が行いづらくなる可能性があると指摘。

■そもそも境界知能とは、IQ 70 - IQ 85の範囲の人を指す

Abema Primeより

■境界知能の診断の変遷

1961年 
 IQ 70- IQ 85を「境界域の知的障害」と診断
 →人口の14%が障がい者と診断される事となり、明らかに多すぎた
1973年 
 知的障害の下位分類から外れ、境界知能と表現
2021年 
 IQ値でなく支援ニーズの強度・適応行動・知的機能などを勘案しする流れとなり、境界知能という表現自体が本文に記載されなかった

知的障害概念についてのノート( 2)より

境界知能というゾーンに該当する人々を集団でとらえた場合に、全員を知的障害と診断すると数が多すぎるし、逆に全員を障害の診断から外した場合は支援が必要な人を取りこぼす事につながったようです。そのような経緯があって、今後はIQ値以外の要素も加味した対応に変わっていくかもしれません。

■まとめ
・境界知能はIQ 70 - IQ 85の範囲の人の総称。名称や概念は今後変更される可能性がある。
・境界知能に該当する人の中には、知能の問題に関して支援があった方が生きやすい人もいるし、そうでない人もいる。
・SNSなどで境界知能という言葉が使用される場合には、侮蔑表現を意図して書かれたものもありそうで、適切に使用されていない可能性がある。



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