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台湾で「鉄分」多めの4泊5日旅(宜蘭・九份・十份・台北)

最後に海外旅行に行ったのは2018年6月、行き先はトルコだった。次は黒海を越えてロシアか、同じイスラム文化圏のイランに行きたいと考えていたが、今の情勢では気軽に行けそうにない。そこで近場の台湾を選ぶことにした。台湾を訪れるのはこれが初めてで、海外19カ国目となる。


旅程は、真夏の8月に4泊5日。真夏の台湾は暑いと聞いていたが、ここしか予定をあけられない。暑さに勝てる気はしなかったが、行きたい気持ちのほうが優って、飛行機のチケットを予約した。近場なので、LCCで問題ないだろうと考え、peachで行くことにした。

1日目:羽田空港→桃園空港→台北→宜蘭へ

羽田発のpeachは朝が早い。起きたのは3時頃だろうか。正確に言うと、寝ていない。3時半に自宅を出発し、車でベイブリッジを走って羽田空港へ。駐車場の空きが心配だったが、早朝ということもあり、余裕で止めることができた。そして、日の出とともに離陸。台湾の桃園空港への約3時間40分の旅である。8時半頃には着陸予定だ。

初めてのpeach!
飛行機からは真夏の富士山も拝めた。

飛行機の中では、Netflixであらかじめダウンロードしておいた『青春18×2 君へと続く道』という映画をスマホで鑑賞。この映画は、日本人女性がひと時を台湾で過ごすというストーリー。爽やかな台湾の様子が楽しめるオススメ映画である。日本と台湾の合作で制作され、台湾側の舞台は台南。女優・清原果耶さんの演技が清々しい。

映画を見終えた頃、台北の桃園空港に到着。台北の空港といえば、中心部から近い「松山空港(台北松山空港)」と少し離れた「桃園空港(台湾桃園国際空港)」の2つがあるが、LCCということもあり、遠いほうの「桃園空港」である。とはいえ、台北の中心部まで快速電車で約35分。それほど遠くはない。

空港では、オンライン入国審査を選択。だが、空港Wi-Fiの通信速度が遅くて、なかなか記入が進まないというトラップにハマってしまった。なんとか入力を終えて入国。いま思えば、機内で紙の入国カードをもらって、記入したほうが早かったように思う。映画に夢中になっている場合ではなかったと、いささか後悔。

続いて、通信の設定をする。今回は、初めてeSIMを使ってみた。Amazonで事前に購入ができ、とても便利である。たくさん使う予感があったため、「5日間完全無制限」をチョイス。使い放題で2000円程度と、大変お手頃価格である。これは、次回海外に行く際も、ぜひ使いたいと思った。eSIMなのでモノがなく貸し借りの手間もない。設定は少し難しい。

通信の確認ができれば、スマホが旅の強力な味方となる。Googleマップで台北駅までの行き方を検索して、メトロに乗ることに。切符ならぬコインで乗る仕組みで新しい。コインは券売機で買える。30分~40分ほど電車に揺られて、ようやく台北駅に到着。ここから、バスで宜蘭に向かう。宜蘭とは、台湾の東側(日本寄り)にある温泉が湧き出る街、だそうだ。

桃園空港から電車で台北駅へ。
切符ではなくコインで乗る。

台北から宜蘭までのバス料金は、大人ひとり140NTドル。日本円にざっくり換算すると、4.75倍(2024年11月時点)で665円ほどである。窓口で切符を購入。本数は多いため、すぐに乗車できた。バスの長旅は好きではないが、トイレ付きの広いバスで、ゆったりと寝ることができる。そう、寝不足だったから。ちなみに、道はところどころ渋滞していたように記憶しているが、1時間半ほどで宜蘭に到着した。

台北から宜蘭へはバスで。

到着して小籠包を食べた後、「ウェスティンホテル」へ。ホテル自体は、広々としていて清潔で、気持ちがよい場所だった。ホテルの温泉も、ひとりじめできるほど空いている。真夏なので、誰も温泉になど入らないのかもしれない。この日は、ホテルでまったりして終了。初日の長旅、目的地にようやく到着である。その夜は地震が起きた。台湾もまた、地震多発地帯なのだ。

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