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【高松宮記念(G1)回顧】推奨馬ナムラクレア2着…ゲッツ!!

【高松宮記念結果】
12番人気ファストフォースが勝利し波乱 団野大成騎手と人馬でGI初制覇

26日、中京競馬場で行われた高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)は、好位集団でレースを進めた団野大成騎手騎乗の12番人気ファストフォース(牡7、栗東・西村真幸厩舎)が、直線で馬場の真ん中から抜け出し、その外から追い込んだ2番人気ナムラクレア(牝4、栗東・長谷川浩大厩舎)に1馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分11秒5(不良)。

さらに1/2馬身差の3着に13番人気トゥラヴェスーラ(牡8、栗東・高橋康之厩舎)が入った。なお、3番人気アグリ(牡4、栗東・安田隆行厩舎)は7着、1番人気メイケイエール(牝5、栗東・武英智厩舎)は12着に終わった。

勝ったファストフォースは、父ロードカナロア、母ラッシュライフ、その父サクラバクシンオーという血統。7歳の通算29戦目で待望のGI初制覇を飾り、春のスプリント王に輝いた。団野大成騎手、西村真幸調教師にとってもGIは初勝利。

【高松宮記念】~騎手コメント~

1着7-13 ファストフォース(牡7、団野大成・西村真幸)
「週中の雨で馬場がどうなるかと思っていましたが、内が伸びていなかったので、枠もちょうどいいところでしたし、馬もしっかりと応えて、力強いレースをしてくれました。(道中は)思った以上に進みがよくて、どこかでひと息入れたいと思っていたら、4コーナーまでうまくその形になって、スムーズにいったと思います。(直線は)これならと思いながら、追っていましたが、アグリを挟んで、妨害するところがあったので、手放しでは喜べない、反省の多いレースでした」
2着7-15 ナムラクレア(牝4、浜中俊・長谷川浩大)
「率直なことを言うと、すごく悔しいです。状態は厩舎がきっちり仕上げてくれて良かったですし、今日の条件でも一生懸命に走ってくれました。結果だけが取れませんでした。
クレアにはまたチャンスがあると思いますし、次の舞台でしっかり結果を出したいです」
3着1-1 トゥラヴェスーラ(牡8、丹内祐次・高橋康之)
「枠を見て、迷いなくあの位置からの競馬をしました。
よく走ってくれています。年齢は関係ありませんでした」
4着3-6 ナランフレグ(牡7、丸田恭介・宗像義忠)
「ここまで極端な馬場はどうかなと思っていましたが、レースでは良かったですね。通りたい所を通れましたし、頑張ってくれました。レースを一度使って、馬は良くなっていました」

5着8-16 グレナディアガーズ(牡5、岩田望来・中内田充正)
「ポジションはどこでも良いと思っていました。前半はバランスを整える感じで、コーナーではバランスが良い形になりました。残り3ハロンから仕掛けて、良い脚を長く使えることを見越して、馬群に入れて進路を探していました。状態が良かったですし、道悪でも走り切ってくれました。5着でしたが、力を出せたのではないでしょうか」

6着4-8 ロータスランド(牝6、岩田康誠・辻野泰之)
「よく来ているのですが......。馬自身が頑張って走ってくれました。前回以上の状態に厩舎が仕上げてくれて、すごいなと思いました。スタートしてからもう少しポジションを取りに行っても良かったです。そうすれば3着はあったかなと思います」

7着6-12 アグリ(牡4、横山和生・安田隆行)
「千二の距離に馬も対応してくれていました。見せ場はあったけど、馬場がね。
きれいな馬場の方が持ち味が生きると思います。
成長してG1でも見せ場をつくってくれましたし、順調に行ってほしいですね」

8着4-7 ヴェントヴォーチェ(牡6、西村淳也・牧浦充徳)
「3コーナーからずっと内側にもたれてしまって…。それをうまく御すのが仕事なのですが、できなくて申し訳ありません。僕の技量不足です」

(牧浦充徳調教師)「左回りで、終始ささり気味でした。騎手は修正しようとして追いづらそうでした」

9着2-3 キルロード(セ8、和田竜二・田村康仁)
「先行して道中出したいところに出しましたがモタれてしまいました。雨が降って内が有利という馬場ではなくなりました。ねばっていましたが......」

10着8-18 ウインマーベル(牡4、松山弘平・深山雅史)
「外が伸びる馬場になっていたので、大外枠はいい方に向くと思っていました。スタートをしっかり出てくれて、勝ち馬の隣のいいポジションでレースをしました。4コーナーでやれる手応えはあったのですが、雨が降りすぎたせいで最後に厳しくなったのかなと思います」

11着2-4 ダディーズビビッド(牡5、秋山真一郎・千田輝彦)
「調教では穏やかでしたが、競馬に行くとスピードがありますね。今回はG1の壁にはね返されましたが、この経験を糧にできれば、短いところで活躍できるでしょう」

12着3-5 メイケイエール(牝5、池添謙一・武英智)
「1番人気で結果を出すことができなくて申し訳なく思っています。ゲートの中では少しゴネましたが普通に出ました。(ハミを)かんだところはありましたが3コーナーまでは良かったです。しかし、そこから勝ち馬にきっちり回られて取りたいところを先に取られました。飛びが大きくきれいな馬なのでここまで悪くなるとこの馬には向いていない馬場です。去年は不利な外枠で、今年は内枠となりほんの少しの運があればGIも勝てるのですが......」
13着6-11 ピクシーナイト(牡5、戸崎圭太・音無秀孝)
「雰囲気は悪くなかったです。興奮せず、落ち着いて臨めました。
4コーナーでも一瞬オッと思いましたが、休み明けのぶん、苦しくなりました」

14着5-9 ディヴィナシオン(牡6、松本大輝・森秀行)
「ゲートはしっかり出ましたが、位置取りが後ろになりました。ナランフレグやロータスランドを見ながらの競馬で、力は出し切りました。初めてG1に乗せていただき、関係者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」

15着7-14 トウシンマカオ(牡4、鮫島克駿・高柳瑞樹)
「たくさん支持していただいていたのに、ふがいない競馬になってしまい申し訳ないです。徐々に内が悪くなって、いいレースができそうと思っていましたが、同枠(7枠)の1、2着馬のようなレースができませんでした。まだ体形も一流のスプリンターたちと比べて小さいですし、スピードを要求される馬場なら違うと思います」

16着1-2 ウォーターナビレラ(牝4、吉田隼人・武幸四郎)
「馬場は内が悪かったので、スプリント戦を試すなら、きれいな馬場を走らせたかったです。かわいそうなレースになりました。今日は参考外です」

17着5-10 オパールシャルム(牝6、武藤雅・武藤善則)
「周りも速かったですね。G1でもあり、なかなかペースについていけませんでした」

18着8-17 ボンボヤージ(牝6、川須栄彦・梅田智之)
「この馬場でだいぶのめっていて、最後で伸び切れませんでした」

推奨馬ナムラクレア(2人気)は、スタートは若干悪く中団後方追走から徐々に追い上げて直線で一気に突き抜けて優勝…のはずが、好位集団でレースを進めたファストフォース(12人気)が、直線で馬場の真ん中から抜け出し、その外から追い込んだナムラクレアに1馬身差をつけ優勝。さらに1/2馬身差の3着にトゥラヴェスーラ(13人気)が入り、今年も大波乱決着??

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