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【きさらぎ賞(G3)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
05日(月)07:00頃
クイーンC、共同通信杯、京都記念の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
06日(火)07:00頃 東京新聞杯、きさらぎ賞の回顧~日刊馬番コンピ篇
07日(水)07:00頃 東京新聞杯、きさらぎ賞の回顧~血統篇
08日(木)07:00頃
日記「術はあるⅡ~その先へ」、クイーンCの「徹底的に攻略データ篇」
09日(金)07:00頃 共同通信杯、京都記念の「徹底的に攻略データ篇」
10日(土)07:00頃 クイーンCの「予想篇」
10日(土)19:00頃 クイーンCの「回顧篇」
11日(日)07:00頃 共同通信杯、京都記念の「予想篇」
11日(日)19:00頃 共同通信杯、京都記念の「回顧篇」

個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【きさらぎ賞の結果】
レースは、後方追走から直線で一気に脚を伸ばしたビザンチンドリーム(1人気)が、直線で内を突いたウォーターリヒト(10人気)との接戦をハナ差制して優勝。さらにハナ差の3着にシヴァース(8人気)が入り、ヒモ荒れ決着!?

傾向面からみると、まずは「少頭数でも波乱含み」、「逃げ・先行馬」は、展開を味方につけた逃げ・先行馬の激走に要注意!! 今年の出走予定馬で穴傾向にバッチリ当てはまりそうなのがヴェロキラプトルはスタートで後手に回り、4角辺りで故障発生中止。最後に「川田騎手」が過去10年で6回騎乗して[2-2-1-1]複勝率83.3%と驚異的も、ファーヴェント(2人気)に騎乗もゴール前で不利があり6着敗退。

血統面からみると、「父または母父が欧州型に優勢」に注目。出走馬12頭中5頭内2頭(1着ビサンチンドリーム、3着シヴァース)が馬券に絡んだ。また、「ディープインパクトの血を引く馬」に注目。出走馬12頭中4頭内1頭(3着シヴァース)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、脚質的には差し優勢のイメージ。B→Cコース変更週にもかかわらず、内寄りを避ける馬が続出。結果、力を要する馬場に対する耐性が高い、外差し勢が幅をきかせていた。

【血 統 傾 向】
父または母父が欧州型に優勢!?
ディープインパクトの血を引く馬

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年(京都)
1着ビサンチンドリーム
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父ナスルーラー系/欧
2着ウォーターリヒト
父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
3着シヴァース
父モーリス(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
2023年(中京)
1着フリームファクシ
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着オープンファイア
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着クールミラボー
父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父ミスプロ系/欧
2022年(中京)
1着マテンロウレオ
父ハーツクライ(サンデー系/日)×母父ロベルト系/
2着ダンテスヴュー
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
3着メイショウゲキリン
父キズナ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2021年(中京)
1着ラーゴム
父オルフェーブル(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着ヨーホーレイク
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着ランドオブリバティ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2020年(京都)
1着コルテジア
父シンボリクリスエス(ロベルト系/欧)×母父ナスルーラー系/欧
2着ストーンリッジ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着アルジャンナ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父マッチェム系/米 

【きさらぎ賞  血統背景】

ビザンチンドリーム(牡3、栗東・坂口 智康)は、父エピファネイア×母ジャポニカーラ(母父ジャングルポケット)。母ジャポニカーラはJRA3勝(芝1600~2600)。母母グリッターカーラはライラプスの全妹で、フサイチリシャールやビーチサンバと3/4同血。クロノジェネシスやノームコアも同牝系。父エピファネイアはエフフォーリアやデアリングタクトなどを出し成功。サンデーとヌレサドのクロスで母母がマイラー質だから、配合のアウトラインもデアリングタクトと似る。開幕週のスローを大外からぶっこ抜いて、大物感溢れる勝ちっぷり。距離はもっとあってもいいが。

同馬は、スタートで出遅れ、2馬身程度置かれた。馬群後方追走のまま大外から直線で一気に突き抜けるも、3頭横並びでゴール!? 写真判定の結果、大接戦(着差ハナ、ハナ)の末で優勝!! 大外強襲を決めた同馬は、前途有望ながら次走以降の反動も気になるが、皐月賞まではじっくり進められる。クラシック第一冠の舞台は開催後半の中山だけに、力のいる馬場になれば、出番はある1頭。

ウォーターリヒト(牡3、栗東・河内洋)は、父ドレフォン×母ウォータービオニー(母父ヴィクトワールピサ)。レッドアネモスやバンデルオーラの甥で、母ウォーターピオニーはJRA3勝(芝ダ1400)。母母マチカネハヤテはJRA5勝(全て芝1200)。コイウタやビハインドザマスクも同牝系。父ドレフォンは北米チャンピオンスプリンターでジオグリフ、サンライズフレイム、デシエルトなどの父。この牝系でこの父だからマイルで新味が出たというべきだが、プリンスリーギフトの薄いクロスで京都外回りも合う。1800は守備範囲だし、時計のかかる馬場もいい。

同馬は、スタートで後手に回り、馬群の後尾で折り合って追走。3~4角で、進路を内側に直線で脚を伸ばすも、着差ハナ差の2着。中距離の方が流れに乗りやすく、理想的なレース運びのなか、上がり33秒台も記録し、着実にレース内容は濃くなってきた1頭。

シヴァース(牡3、栗東・友道康夫)は、父モーリス×母ヴィブロス(母父ディープインパクト)。秋華賞とドバイターフを制したヴィブロスを母に持ち、叔父母にヴィルシーナやシュヴァルグラン、いとこにブラヴァスやディヴィーナの居る名血。父モーリスは中距離〜マイルで世界を制した名馬で、ジャックドールやジェラルディーナなどを輩出。450㌔程の纏まりのある馬体でしなやかな走りをするし、京都自体は合うが今の馬場と相性が合うかどうか!?

同馬は、スタート良く先行2番手。逃げる馬の内側で、ほぼ併走で折り合って追走。直線で先頭に立って、粘り込みも着差ハナ、ハナの3着まで。ハルーワソングの牝系は豊富な成長力が武器だけに完成度も高く、今春、結果(重賞)を残せる1頭。


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