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【富士S(G2)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
22日(火)07:00頃 富士S、菊花賞の回顧~日刊馬番コンピ篇
23日(水)07:00頃 富士S、菊花賞の回顧の回顧~血統篇
24日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
24日(木)07:00頃 天皇賞秋の「徹底的にデータ分析篇」
25日(金)07:00頃 アルテミスS、スワンSの「徹底的にデータ分析篇」
26日(土)07:00頃 アルテミスS、スワンSの「予想篇」
26日(土)19:00頃 アルテミスS、スワンSの「回顧篇」
27日(日)07:00頃 天皇賞秋の「予想篇」
27日(日)19:00頃 天皇賞秋の「回顧篇」
28日(月)07:00頃 京王杯2歳S、ファンタジーS、
     AR共和国杯、みやこSの「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【富士ステークスの結果】
レースは、中団追走から直線で各馬を差し切ったジュンブロッサム(④人気)が、馬群の間から一旦は抜けたソウルラッシュ(①人気)に1馬身差をつけ優勝。さらに1.1/4馬身差の3着にロジリオン(⑨人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、2013年以降の全勝ち馬が5番人気以内と、アタマが大きく荒れるケースはない。今年の結果は、1着4人気→2着1人気→3着9人気でした。

血統面で、まず注目したのは「父ディープ系」。出走馬17頭中6頭内1頭(1着ジュンブロッサム)が馬券に絡んだ。また、「父キングマンボ系」にも注目。出走馬17頭中5頭内2頭(2着ソウルラッシュ、3着ロジリオン)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、舞台は決め手比べになりやすい東京の芝1マイル。トップスピードの速さはもちろん、長い直線を走り切るための持続的な末脚が求められる。

【血 統 傾 向】
芝中距離の上位血統!?
ディープインパクト、キングカメハメハ産駒。

2024年
1着ジュンブロッサム
父ワールドエース(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2着ソウルラッシュ
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着ロジリオン
父リオンディーズ(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラー系/米
2023年
1着ナミュール
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
2着レッドモンレーヴ
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着ソーヴァリアント
父オルフェーヴル(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
2022年
1着セリフォス
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2着ソウルラッシュ
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着ダノンスコーピオン
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
2021年
1着ソングライン
父キズナ(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
2着サトノウィザード
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着タイムトゥヘヴン
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2020年
1着ヴァンドギャルド
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ラウダシオン
父リアルインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
3着ケイアイノーティック
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米

【富士ステークス 血統背景】

ジュンブロッサム(牡5、栗東・友道康夫)は、父ワールドエース×母エンプレスティアラ(母父クロフネ)。レッドレグナントの半弟で、ゴールデンハインドやロングロウの甥で、ステファノスやフィニフティのイトコ。母母ゴールドティアラは南部杯勝ち馬。父ワールドエースはワールドプレミアの全兄でシルトプレやメイショウシンタケなどの父。関屋記念はドスローな前残りをよく追い込んだ。ゴールドティアラのマイラー資質が強いのはたしかだが、ベスト距離は1800かも。芝マイルの2勝は1分31秒台で走破しており高速決着には自信。バネのある走りで道悪は割り引きか。前走の関屋記念は出遅れながら3着まで押し上げ、重賞に手が届くことを印象づけるに十分な力走を見せた。過去に2度のコースレコード勝ちがあり、マイルでは1分31秒台のタイムで2勝をマーク。時計勝負は臨むところだろう。

同馬は、スタートは互角、余裕を持ちつつ中団の外を追走。直線も内を締めながら追い出しのタイミングを計るような感じで、手応え通りにしっかり伸びて、内から伸びてきた2着馬を突き放し快勝!? 完璧と言っていい内容で、今後のマイル路線の主役になるかも??

ソウルラッシュ(牡5、栗東・池江泰寿)は、父ルーラーシップ×母エターナルブーケ(母父マンハッタンカフェ)。ディオの3/4兄で、ヒラボクディープの甥で、ヘネシー、エディターズノート、カフェブリッツなども同牝系。ルーラーシップ×マンハッタンカフェ×ストームキャットまでアディラートと同じ7/8同血で、ストームキャットのマイラーっぽさが強い。マイルに転向してからは、不利があった22年安田記念(13着)以外はオール好走で路線のトップクラス。富士S2着と高速馬場コースは問題ないが、パワーがある全天候型で、水分を含んだ馬場状態を苦にしない強みもあるだけに勝ち切るなら道悪か?? マイル重賞で3勝を挙げ、マイルチャンピオンシップでは過去4着、2着という当路線で指折りの実力馬。今年は安田記念でも3着に入っている。富士Sは一昨年に2着。秋の大願成就へ向けて弾みをつけたい一戦!! 状態面の良化とともに精神面でも充実し、中間の乗り込み量も豊富。安田記念以来の実戦でも力を出せる態勢にあるだけに、前哨戦でも期待したい!?

同馬は、スタートは互角も、あえて中団の馬込みの中でじっと我慢させ追走。直線で前が開くとスッと伸びて、一旦は前に出るかの勢いも、結果的に突き放され2着。本番での巻き返しに期待したい。

ロジリオン(牡3、美浦・古賀慎明)は、父リオンディーズ×母ビービーバーレル(母父キングカメハメハ)。ダブルウェッジの甥でメイショウレガーロなども近親。母ビービーバーレルはフェアリーSに勝ちブリーダーズGC3着と芝ダ兼用で活躍した。父リオンディーズは名牝シーザリオの息子でテーオーロイヤル、サンライズホーク、ピンクカメハメハなどを輩出。キングマンボとプルピットが強いマイラーで、大箱向きのストライドで実績どおり東京1400に向いた馬。デビューから8戦して全て5着以内に好走しており、クラスを問わずに安定した結果を残している。しかも、これは全て左回りコースでのもの。今回の舞台でもきっちり力を出せるだろう。

同馬は、スタート良く先行、好位の外めで流れに乗り追走。直線は追い出しを待つくらいの余裕で、最後は切れ味の差は出たが、相手を考えれば立派な3着。今後、重賞でも十分に勝ち負けできる力があるだけに期待したい!?


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