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【みやこステークス(GⅢ)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
05日(火)07:00頃 京王杯2歳S、ファンタジーS、
           AR共和国杯、みやこSの回顧~日刊馬番コンピ篇
06日(水)07:00頃 京王杯2歳S、ファンタジーS、
              AR共和国杯、みやこSの回顧の回顧~血統篇
07日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
07日(木)07:00頃 エリザベス女王杯の「徹底的にデータ分析篇」
08日(金)07:00頃 武蔵野S、デイリー2歳S、福島記念
                     の「徹底的にデータ分析篇」
09日(土)07:00頃 武蔵野S、デイリー2歳Sの「予想篇」
09日(土)19:00頃 武蔵野S、デイリー2歳Sの「回顧篇」
10日(日)07:00頃 エ女王杯、福島記念の「予想篇」
10日(日)19:00頃 エ女王杯、福島記念の「回顧篇」
11日(月)07:00頃 東京スポーツ杯2歳S、マイルチャンピオンシップ
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【みやこSの結果】
レースは、中団からポジションを上げてゴール前で差し切ったサンライズジパング(③人気)が、2番手追走から一旦は抜け出したアウトレンジ(⑪人気)に1/2馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にロードアヴニール(⑨人気)が入り、大波乱決着??

傾向面からみると、枠順については「内枠優勢」。1~3枠[4-4-4-41]、4~6枠[2-5-3-45]、ちなみに7~8枠[4-1-3-32]の苦戦が目立つ。今年の結果は、1着③人気(8枠15番)→2着⑪人気(7枠13番)→3着⑨人気(4枠7番)。

血統面で、まず注目したのは「A.P. Indyの直系」。出走馬15頭中3頭内1頭(2着アウトレンジ)が馬券に絡んだ。また、「父系ストームバード系の血を引く馬」にも注目。出走馬15頭中5頭内1頭(1着サンライズジパング)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、京都ダート1800㍍は枠順による有利不利が比較的大きく、馬個別のタイプや脚質も絡めて、予想の際に枠順が大きなウエイトを占める。

【血 統 傾 向】
★父ボールドルーラー系、米国型ノーザンダンサー系
特に相性が良いのがボールドルーラー系[2-3-1-7]で2019年はカジノドライヴ産駒のヴェンジェンス、シニスターミニスタ一産駒のキングズガードが人気薄で1~2着。昨年も6番人気メイクアリープが2着。ストームキャット系など米国型ノーザンダンサー系も成績が良く、サンデー系は近年2~3着までが多く優勝したのは2013年のブライトラインまで遡る。キングカメハメハ系を除くミスプロ系は相性が悪くインティ、アスカノ ロマンなど人気馬も飛んでいる。阪神競馬場で施行された2020~2022年を含め、A.P. Indyの直系が4勝、2着3回、3着1回と幅をきかせている。

2024年(京都)
1着サンライズジパング
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着アウトレンジ
父レガーロ(ナスルーラ系/米)×母父ミスプロ系/欧
3着ロードアヴニール
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2023年(京都)
1着セラフィックコール
父ヘニーフューズ(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2着メイクアリープ
父シニスターミニスター(ナスルーラ系/米)×母父サンデー系/日
3着ウィリアムバローズ
父ミッキーアイル(サンデー系/日)×母父ロベルト系/欧
2022年(阪神)
1着サンライズホープ
父マジェステックウォリア(ナスルーラ系/米)×母父サンデー系/日
2着ハギノアレグリアス
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着オメガパフューム
父スウェプトオーヴァーボード(ミスプロ系/米)×母父サンデー系/日
2021年(阪神)
1着メイショウハリオ
父パイロ(ナスルーラ系/米)×母父サンデー系/日
2着ロードブレス
父ダノンバラード(サンデー系/日)×母父ダマスカス系/米
3着アナザートゥルース
父アイルハヴアナザー(ミスプロ系/米)×母父サンデー系/日
2020年(阪神)
1着クリンチャー
父ディープスカイ(サンデー系/日)×母父ロベルト系/米
2着ヒストリーメイカー
父エンパイアメーカー(ミスプロ系/米)×母父サンデー系/日
3着エイコーン
父フリオーソ(ロベルト系/米)×母父ミスプロ系/米

【みやこS 血統背景】

サンライズジパング(牡3、栗東・音無秀孝)は、父キズナ×母サイマー(母父Zoffany)。グランシエロの下で、ATCチッピングノートンS(豪G1・芝1600㍍)のContributerの甥。母母Seraliaはプシケ賞(仏G3・芝2000㍍)勝ち馬。母父Zoffanyはハービンジャーと同じDansili産駒でリカンカブールの母父。母サイマーは名牝Coup de Folieの4×3をもつ。父キズナはダービー馬でディープ後継として最も成功。ダートで賞金を積んできたが、血統的には芝中距離。リビアングラス=インザモーメントもStorm Cat的なスピードで走るマイラーではなくて、長いところでしぶといタイプ。

春は芝のクラシック路線を進んだが、秋は方針を変更。久々のダートに挑戦した不来方賞(JpnⅡ・盛岡・ダート2000㍍)を3馬身差で制し、ダート適性の高さを重賞初制覇で証明した。続いて挑んだジャパンダートクラシック(JpnⅠ・大井・ダート2000㍍)では、勝ったフォーエバーヤングから離された3着に敗れたが、レース中に打撲していた影響もあったようで、着差ほどの力量差はないと陣営は考えている様子。今後のローテーションを組みやすくするためにも、収得賞金を加算しておきたい。

同馬は、スタートが互角も、大外枠だったので控えて中団追走。向正面に入ると気合をつけ、残り1000㍍から動き出して徐々に進出して、コーナーでは目一杯に追われてタイトに回れてもいなかったが、見た目の印象以上に渋太く伸びて前を行く馬を差し切り快!?。唯一の3歳馬が年長馬を撃破。

アウトレンジ(牡4、栗東・大久保龍志)は、父レガーロ×母クイーンパイレーツ(母父キングカメハメハ)。ハピの半弟で、ダノンアイリスの甥で、母母カリフォルニアネクターはサンタイネスS(米G2・ダ7F)勝ち。父レガーロはエーピーインディ≒チャーミングラッシーの3/4同血クロス2×3をもつバーナーディニ産駒で、全日本2歳優駿2着やレパードS3着などダートで活躍した。本馬はキングマンボとシアトルスルーのクロスで、エーピーインディ系だがコーナー4つ1800向きの機動力も兼備。ついに重賞に駒を進めてきたが、スンナリ先行で食い下がる。

同馬は、スタート良く、テンに気合をつけて2番手を確保し追走。3角で動いてきたダンテバローズに被せられまいと、3〜4角半ばで先頭に立ち、直線でダンテを競り落としたが、最後の最後に勝ち馬に掴まって2着に。強い競馬をしている。

ロードアヴニール(牡4、栗東・野中賢二)は、父ドゥラメンテ×母ヴィーヴル(母父ディープインパクト)。母のヴィーヴル(短距離GⅠ6勝)は名馬ロードカナロアの半妹にあたるディープインパクト産駒。本馬自身はドゥラメンテ×ディープインパクトの芝血統も、遊びの少ないネジの締まった馬体。ドゥラメンテと配合された本馬には、サンデーサイレンスの3×3という魅力的なインブリードがある。粗削りなパフォーマンスで勝ち上がってきた8戦のキャリアに、偉大な種牡馬の力を感じずにはいられない。スケールの大きさなら、今回の出走馬でも上位!?

同馬は、スタートが互角も行き脚がなく、中団前で控える競馬だったが、行きっぷりは良かった。向正面で動いていった勝ち馬に続いて進出を図るも、先を越されて3〜4角では追って追って、直線に向いてからはいいフットワークで伸びて差を詰めてくるが3着まで。レースぶりに安定感が出てきた。


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