ソウルラッシュ(牡5、栗東・池江泰寿)は、父ルーラーシップ×母エターナルブーケ(母父マンハッタンカフェ)。ディオの3/4兄で、ヒラボクディープの甥で、ヘネシー、エディターズノート、カフェブリッツなども同牝系。ディオ同様ストームキャットのマイラーっぽさが強く、芝1600は[6-3-2-4]で着外はいずれもGI。今でもマイラーというよりは1800型に見えるのだが、マイルの前傾ラップにも高速決着にも対応するし何より地力がある。芝1600で勝ち時計1分33秒以上かかったときは[4-0-0-0]で、芝稍重[3-0-1-0]重[1-0-0-0]。時計がかかればついに勝ちきれるかも。速い時計での決着でも結果を出しているが、水分を含んだ馬場状態でもパフォーマンスを落とさないところが強み。勝った経験のない東京から、3戦して3着以内を外したことのない京都へのコース替わりも大きなプラス材料。今年は①③②着と好走を続けていて、馬齢で評価を下げる必要はなく、京都芝外1600㍍は2023&24年マイラーズCで③①着,2023年マイルCSで②着と相性が良く、国内の芝1600㍍はレース上がりが34秒0以内で[0-1-1-3]、34秒1以上で[6-2-1-0]となっているから、開催7週目の京都芝外1600㍍で、東京芝1600㍍での近2走(33秒9〜34秒0)よりもレース上がりがかかれば、上位争いに加わってくる可能性は高そうだけに期待したい!?
同馬は、スタートは互角も行き脚がなく、序盤こそ馬群の後尾で置かれる場面もあったが、3角手前でブレイディヴェーグの真後ろにつけて、コーナーでの進路取りがスムーズに、そのうえ坂の下りで進みがいいことから、4角では相手を内に抑え込めた。直線は手応え通りによく伸びて、1ハロン標過ぎには先頭に立つと、あとはまったくの独走完勝。やはり京都は走り、待望のGIを制した。