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【ユニコーンS(G3)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
30日(火)07:00頃 青葉賞、ユニコーンS、天皇賞春
                      の回顧~日刊馬番コンピ篇
01日(水)07:00頃 青葉賞、ユニコーンS、天皇賞春 の回顧~血統篇
02日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
02日(木)07:00頃 NHKマイルCの「徹底的に攻略データ篇」
03日(金)07:00頃 京都新聞杯、新潟大賞典の「徹底的に攻略データ篇」
04日(土)07:00頃 京都新聞杯の「予想篇」
04日(土)19:00頃 京都新聞杯の「回顧篇」
05日(日)07:00頃 NHKマイルC、新潟大賞典の「予想篇」
05日(日)19:00頃 NHKマイルC、新潟大賞典の「回顧篇」
06日(月)07:00頃 京王杯スプリングC、ヴィクトリアマイル
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【ユニコーンSの結果】
レースは、中団から先団までポジションを上げていって、直線で一気に抜け出したラムジェット(3人気)が、2着のサトノエピック(5人気)に2.1/2馬身差をつけ優勝。さらに1.3/4馬身差の3着にミッキーファイト(1人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、「前走上がり1~2位=連対している馬」に注目。今年の結果は、出走馬16頭中該当馬7頭内3頭(1着ラムジェット、2着サトノエピック、3着ミッキーファイト)がワンツースリーを独占!!

血統面からみると、「父米国型×母父サンデー系」に注目。出走馬16頭中4頭内2頭(1着ラムジェット、3着ミッキーファイト)が馬券に絡んだ。また、「父サンデー系×母父米国型」にも注目。出走馬16頭中4頭内1頭(2着サトノエピック)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、京都ダート1900mは4コーナー付近からスタート。最初のコーナーまでの距離が約380mあるため、枠順の有利不利は比較的少ない。

【血 統 傾 向】
後継種牡馬も活躍するゴールドアリュール、ヘニーヒューズも人気不問で上位を賑わす!! ストームキャットの血が毎年好走。セクレタリアトの影響を受けた種牡馬達(ストームキャット、エーピーインディ、ゴーンウェスト)の血を継ぐ馬!! 父か母父 エーピーインディ系。サンデー系(大系統)と米国型またはミスプロ系(大系統)の組み合わせ。

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着ラムジェット
父マジェスティックウォリアー(ナスルーラー系/米)×母父サンデー系/日
2着サトノエピック
父キタサンブラック(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着ミッキーファイト
父ドレフォン(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2023年
1着ペリエール
父ヘニーヒューズ(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2着サンライズジーク
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
3着ブライアンセンス
父ホッコータルマエ(ミスプロ系/欧)×母父ロベルト系/欧
2022年
1着ペイシャス
父エスポワールシチー(サンデー系/日)×母父ニアークティック系/米
2着セキフウ
父ヘニーヒューズ(ノーザンダンサー系/米)×母父ミスプロ系/欧
3着バトルクライ
父イスラボニータ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2021年
1着スマッシャー
父マジェスティックウォリアー(ナスルーラ系/米)×母父ミスプロ系/欧
2着サヴァ
父アイルハヴアナザー(ミスプロ系/米)×母父ロベルト系/欧
3着ケイアイロード
父ヘニーヒューズ(ノーザンダンサー系/米)×母父ノーザンダンサー系/米
2020年
1着カフェファラオ
父アメリカンファラオ(ミスプロ系/米)×母父ヘイロー系/米
2着デュードヴァン
父デラクレーションオブウォー(ノーザンダンサー系/米)×母父ナスルーラ系/米
3着ケンシンコウ
父パイロ(ナスルーラ系/米)×母父ミスプロ系/米

【ユニコーンS 血統背景】

ラムジェット(牡3、栗東・佐々木晶三)は、父マジェスティックウォリアー×母ネフェルティティ(母父ゴールドアリュール)。母母ラヴェリータは関東オークスやエンプレス杯など交流重賞7勝の強豪。近親にカナダ2歳チャンピオンのヘローシアトルやウッドバインマイル(米G1・芝8F)のエルトルメンタなどがいる。父マジェスティックウォリアーはホープフルS(米G1・ダ7F)に勝ったエーピーインディ系でベストウォーリアやライトウォーリアなどの父。スタートは遅いが、父の産駒にしてはマイラーっぽい体型で大箱マイルが最も斬れそう。東京1600なら最有力といえるが…。

十分過ぎるほどに乗り込み、以前よりも調教で動くようになってきた。右回りのコースを走るのは2度目になるが、調教段階では回りによる差異は感じられない。直線の短さを意識した競馬ができるかがポイントになる。

同馬は、スタートは互角も行き脚が無く後方追走。1000㍍通過辺りから進出を図り、4角では先団を射程圏内。長く脚を使って、直線では内で食い下がるサトノエピックを斥け、抜け出してゴール!?初代勝ち馬は、エーピーインディ系特有の荒っぽさ、スピード志向をもった中距離型。今後(次走)は、コースや枠順、馬場といった状況がハマるかどうかの見極めが必要も、要注意!?

サトノエピック(牡3、美浦・国枝栄)は、父キタサンブラック×母ランドオーバーシー(母父Bellamy Road)。アリエノールの半弟で、ブルックリン招待S(米G2・ダ12F)のウォーストーリーの甥で、母ランドオーバーシーはフェアグラウンズオークス(米G2・ダ8.5F)に勝ちケンタッキーオークス2着。母父ベラミロードはウッドメモリアルS(米G1・ダ9F)勝ち馬でディープモンスターやミッキーポジションの母父。父キタサンブラックはウィルソンテソーロやガイアフォースなどダートでも成功。キタサンブラックとエーピーインディのイメージで京都1900は合いそうなタイプだ。

栗東トレーニング・センターに滞在して1週前にしっかりと負荷をかけるなど、長距離輸送のない強みを生かした調教を消化している。ゲートの不安が解消されたことで、ロスのないレース運びが可能になった。不安材料がなくなっているのは大きい。

同馬は、スタート良く先行6、7番手を追走。4角ではミッキーファイトを内に抑え込んで回り、直線では勝ち馬との叩き合いに応戦も、渋太く抵抗空しく2着。522㌔の大型馬は、連勝中の上がり600㍍を東京ダート2100㍍で36.9、中山ダート1800㍍38.9とスタミナを問う上がりがかかる展開で結果を残し、今回(京都ダート1900㍍)38.1と時計を要し好走。優先出走権を逃したが、東京ダービーに駒を進められればおもしろい存在だけに、要注目!!

ミッキーファイト(牡3、美浦・田中博康)は、父ドレフォン×母スペシャルグルーヴ(母父スペシャルウィーク)。ジュンライトボルトやグルーヴィットの半弟で、3代母エアグルーヴは天皇賞(秋)とオークスに勝ち子孫にドゥラメンテやルーラーシップなど活躍馬多数の名牝名繁殖。父ドレフォンは北米チャンピオンスプリンターでジオグリフなどの父。この牝系のドレフォン産駒といえばデシエルトがいる。前走はブルーサン(次走雲取賞勝ち)を5馬身ちぎった。ドレフォン産駒にしては伸びがある体型で、ストライドで走るので京都もよさそうだし3連勝十分だろう。軽い馬場がベター。

前走時の体重が544㌔というかなりの大型馬。結果は残しているものの、まだまだ体に緩さを残しているのが現状で、約4か月半の休養明けがマイナスに働く可能性も否定できない。パドックでのシルエットに最も注目したい馬??
ダイナカール牝系のドレフォン産駒、デシエルトは新馬戦•1勝クラス•若葉Sとデビューから無傷の3連勝を飾り、産駒のG1初制覇はジオグリフの皐月賞。3歳春のOPは走り頃で、勢いに乗っているタイプは特に侮れない。なかでも同馬は、デビューからメンバー中最速の上がり(37秒2〜37秒6)を使って2戦2勝。前走は②着ブルーサン (雲取賞①着)に5馬身差を付けていて、勝ち時計1分52秒5(良)は同日の師走Sと0秒5差ですから価値が高い。兄のジュンライトボルトはダートに替わってから②①①①着で一気にG1制覇に至り、弟も底を見せていないダートなら3連勝(重賞制覇)も十分に期待したい!?

同馬は、スタート良く先行5、6番手追走。4角辺りで外側の2着馬に押し込まれて進路が無くなり、外側に切り返しての追い上げも3着まで。直線で進路を確保できなかったこと、が敗因?? 母系は3代母エアグルーヴだからダイナカール一族。トニービンの血にサンデーサイレンスという構成で、芝で結果を残しても不思議ではないが、父がドレフォンなのでダートがベストか!?将来性なら、どの馬にも負けていないだけに次走?? 要注目!?


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