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【京王杯2歳S(GⅡ)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
05日(火)07:00頃 京王杯2歳S、ファンタジーS、
           AR共和国杯、みやこSの回顧~日刊馬番コンピ篇
06日(水)07:00頃 京王杯2歳S、ファンタジーS、
              AR共和国杯、みやこSの回顧の回顧~血統篇
07日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
07日(木)07:00頃 エリザベス女王杯の「徹底的にデータ分析篇」
08日(金)07:00頃 武蔵野S、デイリー2歳S、福島記念
                     の「徹底的にデータ分析篇」
09日(土)07:00頃 武蔵野S、デイリー2歳Sの「予想篇」
09日(土)19:00頃 武蔵野S、デイリー2歳Sの「回顧篇」
10日(日)07:00頃 エ女王杯、福島記念の「予想篇」
10日(日)19:00頃 エ女王杯、福島記念の「回顧篇」
11日(月)07:00頃 東京スポーツ杯2歳S、マイルチャンピオンシップ
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【京王杯2歳Sの結果】
レースは、中団の前から脚を伸ばしてゴール前の接戦を制したパンジャタワー(⑧人気)が、好位から脚を伸ばしたマイネルチケット(⑤人気)にクビ差をつけ優勝。さらに1.1/2馬身差の3着にヤンキーバローズ(④人気)が入り、大波乱決着!?

傾向面からみると、逃げた馬は[1-2-0-7]で上がり3ハロン最速馬は[3-4-0-3]。つかみどころのないレースだが、新馬、未勝利戦を勝ち上がった馬は[2-3-3-42]で、前走で重賞、オープンを競走を経験している馬は[8-7-5-48]。今年の結果は、1着⑧人気(差し)→2着⑤人気(先行)→3着④人気(差し)。

血統面で、まず注目したのは「父ミスプロ欧州型×母父サンデー系」。出走馬14頭中2頭内1頭(1着パンジャタワー)が馬券に絡んだ。また、「父欧州型」に注目。出走馬14頭中6頭内2頭(1着パンジャタワー、3着ヤンキーバローズ)が馬券に絡んだ。さらに「母父Pサンデー系」にも注目。出走馬14頭中2頭内1頭(2着マイネルチケット)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、東京芝1400㍍コースは向正面からスタートするワンターンコース。当地とすれば珍しく器用さを求められるコース設定。

【血 統 傾 向】
父か母父 欧州型ミスプロ系
Pサンデー系

2024年
1着パンジャタワー
父タワーオブロンドン(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着マイネルチケット
父ダノンバラード(サンデー系/日)×母父サンデー系/日
3着ヤンキーバローズ
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
2023年
1着コラソンビート
父スワーヴリチャード(サンデー系/日)×母父サンデー系/日
2着ロジリオン
父リオンディーズ(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/米
3着オーキッドロマンス
父ロジャーバローズ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2022年
1着オオバンブルマイ
父ディスクリートキャット(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2着フロムダスク
父Boltd' Oro(ノーザンダンサー系/米)×母父ノーザンダンサー系/米
3着スピードオブライト
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2021年
1着キングエルメス
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着トウシンマカオ
父ビッグアーサー(ナスルーラ系/欧)×母父サンデー系/日
3着ラブリイユアアイズ
父ロゴタイプ(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
2020年
1着モントライゼ
父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2着ロードマックス
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
3着ユングヴィ
父ミュゼスルタン(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日

【京王杯2歳S 血統背景】

パンジャタワー(牡2、栗東・橋口慎介)は、父タワーオブロンドン×母クラークスデール(母父ヴィクトワールピサ)。ロジユニヴァースの甥で、牝祖ソニンクは直仔にノーザンリバーやランフォルセ、孫にディアドラやジューヌエコール、曾孫にソングラインやスキルヴィングなど子孫繁栄名繁殖。父タワーオブロンドンはスプリンターズSに勝ったレイヴンズパス産駒で、初年度産駒にアーリントンロウやレイピアがいる。母はマキャベリアン3×3。マキャベリアンとグリーンデザートとゴーンウエストが強い手堅いスプリンター。また、「サドラーズウェルズ≒ヌレイエフ」4×5は、不良馬場のダービーを勝ったロジユニヴァース、重馬場の秋華賞を勝ったディアドラのように、この一族には重厚な底力。現状は前進気勢が強く、折り合いに苦労も、いずれはスプリント路線が主戦場か??

同馬は、スタートが互角も自然と行き脚がついて、序盤で少しなだめて中団に収まり、道中は折り合いがついて追走。4角を回りリズム良く、そのまま進路を外に取ると、待たずに追い出されると、首を力強く使ったフォームで末脚を伸ばし、最後は内から寄せてきた2着馬を力で捻じ伏せ快勝!?

マイネルチケット(牡2、栗東・宮徹)は、父ダノンバラード×母エントリーチケット(母父マツリダゴッホ)。母エントリーチケットは芝1600㍍以下で6勝を挙げた堅実なスピード型活躍馬。コジーン、タマモクロスの血が支える渋めのダノンバラード産駒の本馬は、サンデーサイレンスの血を3×3でインブリードしており、1600㍍前後が主戦場となりそう。東京向きとはいえないが、不得手な競馬場でも、持続力を問う流れなら走るタイプ。瞬発力勝負への対応力も高く、本当に良くなるのはまだまだ先か?? 本馬は気性面の幼さがあり、当日の気配は鍵になるが、母同様に完成度が高く、レースセンスの良さがセールスポイント。前走(サウジARC G3)スタート良く先手を取りそうな形になったが、譲って3番手のイン追走。レースとしてはいい形になったが、直線での追い比べで最後は少し甘くな3着入線。少し時計のかかる馬場が良さそうだが、このメンバーで3着なら上々か。今後、ダノンバラード産駒が得意とする福島や京都といった直線平坦コースなら2勝目は近い!?

同馬は、スタート良く先行3番手の外を追走。序盤から少し力み加減だったが、うまくなだめて運び、3角の手前で外から来た馬をやり過ごして、4角を回り馬場の真ん中を伸びて1ハロン標を過ぎて先頭に立つと外から来た勝ち馬に食い下がる根性を見せるも、最後に相手の勢いに屈して2着。

ヤンキーバローズ(牡2、栗東・上村洋行)は、父エピファネイア×母キャンディバローズ(母父ディープインパクト)。クインズエルサの半弟で、ファインチョイスやアットウィルの甥で、母キャンディバローズはファンタジーS勝ち。母母アフレタータはJRA4勝(芝ダ1200~1700)。エピファネイア×ディープインパクトはアリストテレス、オーソクレース、エピファニー、ディヴァインラヴ、ムジカと芝の長いところの活躍馬が出るが、本馬は母方の仕上がり早いスピードを受け継いだ。とはいえスプリンターとしてはしなやかすぎるので、この東京1400はピッタリか。

同馬は、スタートで他馬と接触の影響もあってか、前半から力みが見られるなか、後方でなだめつつ内めを回り追走。直線を向いて外に出していって進路が狭く、真ん中に切り替えて、間を割ってしっかりと伸びてきたが、最後で少し脚勢が鈍ってしまい3着まで。


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