【阪神カップ(G2)回顧~その先へ】血統篇 2 Haya 2023年12月27日 07:00 【阪神カップの結果】レースは、中団の前でレースを進めたウインマーベル(4人気)が、直線での追い比べを制し、後方から追い上げたグレナディアガーズ(3人気)に3/4馬身差をつけ優勝。さらにハナ差の3着にアグリ(2人気)が入り、中波乱決着!?傾向面からみると、まずは「リピーター(過去1~3着)」の存在。昨年も2021年の勝ち馬グレナディアガーズが2着に入っており、3年連続参戦も2着に入った。次に「距離短縮馬」が活躍。今年は前走マイルCS10着エエヤン(14着)、同13着ダノンスコーピオン(13着)が参戦も敗退。最後に「短期免許で来日中の外国人騎手」は[3-3-2-10]複勝率44.4%の好成績。今年はグレナディアガーズにR.ムーア騎手(2着)、ピクシーナイトにB.ムルザバエフ騎手(15着)が騎乗も両極端な結果。血統面で、「父欧州型」に注目。出走馬17頭中8頭内3頭(2着グレナディアガーズ、3着アグリ)のツースリー決着。「父米国型」に注目。出走馬17中2頭内1頭(1着ウインマーベル)が馬券に絡んだ。トラックバイアスからみると、ハイペースなら差しも決まるが、スローから平均で流れれば中団より前の馬で決まる傾向。【血 統 傾 向】血統の特徴と馬場読みの血統バイアスが効果的!?ストームバードなどパワーある血が優勢!!2023年1着ウインマーベル父アイルハヴアナザー(ミスプロ系/米)×母父サンデー系/日2着グレナディアガーズ父Frankel(ノーザンダンサー系/欧)×母父ミスプロ系/米3着アグリ父カラヴァッジオ(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米2022年1着ダイアトニック父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日2着グレナディアガーズ父Frankel(ノーザンダンサー系/欧)×母父ミスプロ系/米3着ラウダシオン父リアルインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米2021年1着グレナディアガーズ父Frankel(ノーザンダンサー系/欧)×母父ミスプロ系/米2着ホウオウアマゾン父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日3着ダノンファンタジー父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/米2020年1着ダノンファンタジー父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/米2着マルターズディオサ父キズナ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米3着インディチャンプ父ステイゴールド(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧2019年1着グランアレグリア父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/米2着フィアーノロマーノ父Fastnet Rock(ノーザンダンサー系/米)×母父ノーザンダンサー系/米3着メイショウショウブ父ダイワメジャー(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧【阪神カップ 血 統 背 景】ウインマーベル(牡4、美浦・深山雅史)は、父アイルハヴアナザー×母コスモマーベラス(母父フジキセキ)。母のコスモマーベラスはJRA7勝で、愛知杯2着。函館2歳Sで2着のウインジェルベーラの全弟で、父のアイルハヴアナザーはロベルトとダンジグを内包したパワーの強い種牡馬で、アナザートゥルースなどダート向きの馬を良く出す血統。昨年のスプリンターズS2着、今年の京王杯SC2着と良馬場の時に限りスプリント路線では上位の一角。同馬は、京都よりも阪神向き、巻き返しは可能な舞台設定!?最近はスタートが合わないことが増えているため、まずは出遅れないことが好走のための大事な要因。これまでの結果と内容から、1400㍍への対応は問題ない。それよりも良馬場で走れるかのほうが重要!!同馬は、スタート良く好位外側に付け、ママコチャをマークするように後ろから、4角手応え良くその外へ並走。右手前のまま坂下で先頭に並び、手前を替えてもうひと伸びして、押し切ってゴール。内枠から好位につける積極策で押し切った同馬は、現状ハイペースの1400㍍がベストだけに、今後、芝1400㍍かつ内枠の時が狙い目みたい馬なので、次走は阪急杯辺りに出走してほしい1頭。グレナディアガーズ(牡5、栗東・中内田充正)は、父Frankel×母ウェイヴァルアベニュー(母父Harlington)。20年の朝日杯FS勝ち馬のフランケル産駒。母は米BCフィリー&メアスプリント勝ち馬のウェイヴェルアべニューという良血馬。母系のスピードと父系のパワーの融合で、本馬もパワー型徐々に重厚感の増す身体付きになって、距離はマイルよりもスプリントよりにシフト。前走スワンSはペースに対して外差しは厳しい面があり、最後は詰めてきていたし、1度使った上積みでラストランを飾りたい。一昨年で勝利しているだけでなく、昨年もハナ差の2着。阪神Cは条件ベストと言えるレース。2歳コースレコードでGⅠ勝ちを決めている馬だが、水分を含んだ馬場状態も大きなマイナスにならないタイプ。今回もスタート次第だが、そこはR.ムーア騎手の腕に期待したい!?同馬は、スタート五分も後方追走。終始外を3~4角から先団へ進出し、直線大外から長く脚を使って追い上げ、ゴール寸前で2番手まで浮上も、ここまで…残念。今回の好走は、ムーア騎手の手腕によるものが大きく、同馬にとっての引退レースもG2の定量戦らしく素晴らしいレースでした。アグリ(牡4、栗東・安田隆行)は、父カラヴァッジオ×母オールドタイムワルツ(母父War Front)。母母トゥゲザーはQエリザベス二世チャレンジCS(米G1・芝9F)勝ち。近親にガリニュールS(愛G3・芝10F)のジャンフェルメールなど。父カラヴァッジオは欧短距離G1を2勝したスキャットダディ産駒で23年から日本で供用。母父ウォーフロントはデクラレーションオブウォーなどを出して成功したダンジグ系。ピュアスプリンターというには加速がしなやかで、セントウルSは1400的な配分で後方から末脚を伸ばしたが、ベストの1400ならば阪急杯のような先行でも。差す形の競馬にシフトした前々走は、2着でも素晴らしい内容だった。以前は豊富なスピードを生かし、先行抜け出しを得意パターンにしていた馬。自在性を身につけたことで、これまで以上に安定した走りを期待できる!?同馬は、出たなりに中位やや後方。3角でラチ沿いから、直線うまく捌いてママコチャの内から抜け出しかけたが、ゴール手前で伸びを欠き3着。前走・G1スプリンターズSがメイチの仕上げからの参戦も、阪神内回りなら十分狙える1頭だけに、昨年の覇者・阪急杯での連覇に期待したい!? ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #競馬 #JRA #データ分析 #血統 #G2 #阪神カップ #日刊コンピ指数 #アグリ #ウインマーベル #グレナディアガーズ 2