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【有馬記念(GⅠ)回顧】推奨馬ダノンデザイル3着!!~何故??

【有馬記念結果】
レガレイラが叩き合いを制しGI・2勝目! 3歳牝馬の勝利は64年ぶり

22日、中山競馬場で行われた第69回有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)は、好位追走から直線での叩き合いをわずかに制した戸崎圭太騎手騎乗の5番人気レガレイラ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)が、中団から脚を伸ばして最後まで争った10番人気シャフリヤール(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)にハナ差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分31秒8(良)。

さらに1.1/2馬身差の3着に2番人気ダノンデサイル(牡3、栗東・安田翔伍厩舎)が入った。なお、1番人気アーバンシック(牡3、美浦・武井亮厩舎)は6着に、3番人気ベラジオオペラ(牡4、栗東・上村洋行厩舎)は4着に終わった。

勝ったレガレイラは、父スワーヴリチャード、母ロカ、その父ハービンジャーという血統。牡馬相手に昨年末のホープフルSを制し、今春は皐月賞・日本ダービーに挑むも6、5着。秋もローズSとエリザベス女王杯でともに5着と不完全燃焼だったが、この年末の大一番で見事GI・2勝目を飾った。3歳牝馬による有馬記念制覇は1960年のスターロツチ以来、64年ぶり(史上2頭目)。また、鞍上の戸崎圭太騎手は14年のジェンティルドンナ以来2度目の有馬記念制覇となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆レガレイラ(牝3)
騎手:戸崎圭太
厩舎:美浦・木村哲也
父:スワーヴリチャード
母:ロカ
母の父:ハービンジャー
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム

【有馬記念】~騎手コメント~

1着4-8 レガレイラ(牝3、戸崎圭太・木村哲也)
「レガレイラに感謝したいと思います。スタートがカギだと思っていて、少し遅れた感じはありましたが、二の脚がついてスムーズなポジションでリズムよく走れた。(直線は)反応があったけど接戦だったので、気持ちで負けないように追いました。全く勝ったかは分からなかったです。心の底からうれしさがこみ上げて、乗れていただいたオーナーや厩舎スタッフに感謝したい。3歳牝馬で勝ってくれたので今後が楽しみです」
(木村哲也調教師)
「今日、トレセンから競馬場へ送り出す時に、去年のホープフルステークスから1年経って、随分とお姉さんになったなと思いました。レースは、戸崎騎手が積極的に出していって良いポジションを取ってくれたと思いました。最後の最後にかわす、かわされるでドキドキしましたが、入線後、前に出ているように見えたので、嬉しかったです。この1年レガレイラらしい走りができなくて、ファンの皆様の期待に応えられませんでした。ですから、今日こういう走りができてホッとしています。ドウデュースも引退して、来年のJRAを引っ張っていく馬になるのかなと思いますので、それを体現できるようにしっかりとサポートしていきたいと思います」

2着8-16 シャフリヤール(牡6、C.デムーロ・藤原英昭)
「道中はリラックスして走れていました。最後、レガレイラとの叩き合いになったんですが、最後の100メートルあたりで、苦しくなって、もたれるところがありました。でも状態は本当に良かったし、自分が乗トップレベルトップレベルのいい状態でした」
(藤原英昭調教師)
「16番はきつかったけど、100点。ハナは切れませんでした。でもC.デムーロ騎手は上手くやってくれました。たいしたもんや!6歳だけど若い。成熟してきた」と称えていた。

3着1-1 ダノンデサイル(牡3、横山典弘・安田翔伍)
「現状でもよく頑張ってくれています」
安田翔伍調教師)「逃げるのは予定通り。いい変化はしているが、3着という結果よりもここまでの過程で、あったものをなくしている気がして、それを修正していかないといけないという、危機感の方が強いレースだった」と話した。

4着3-5 ベラジオオペラ(牡4、横山和生・上村洋行)
「考えていた通りの流れになった。仕上げについてはバッチリ。馬も力を出し切ったレース」とし、「この距離はきもち長いかな。その懸念点がありながらもトリッキーなコースを走り切ってくれた」と振り返った。

5着6-11 ジャスティンパレス(牡5、坂井瑠星・杉山晴紀)
「状態よく、ゲートはうまく出られましたが、ペースが遅くて動けるポジションが取れませんでした。力はあるので、最後は脚を使ってくれました」

6着2-3 アーバンシック(牡3、C.ルメール・武井亮)
「スローペースで残念。直線はみんな加速していました。良い競馬をしていましたが、もう少し流れていたらもっと行けたと思います。馬の状態は良かったですが、速い逃げ馬がいないから仕方がないですね。3歳だから来年が楽しみです」
武井亮調教師)「折り合いも大丈夫だったけど、いかんせんペースが遅くて…。ヨーイドンは得意ではないので、脚は使っているけど、差し切れなかった」とし、「(ルメールは)ストロングペースならもっとやれる。来年はG1を勝てるよと言っていた」と明かした。

7着3-6 ローシャムパーク(牡5、T.マーカンド・田中博康)
「最初の600メートルは良い感じで走っていましたが、コーナーを回って、気持ちが強くなってしまいました。我慢させるのに苦労しました。エネルギーを使い切ってしまいました。2500メートルは距離が長いです」
田中博康調教師)「一番、嫌な位置に入ってしまった。それでも、最後まで踏ん張ってくれた。能力はある」と話した。

8着7-13 スタニングローズ(牝5、R.ムーア・高野友和)
「いいスタートをして満足いくポジションだったけど、ペースが遅かった」

9着7-14 ダノンベルーガ(牡5、松山弘平・堀宣行)
「枠も厳しく、ゲートも出ていきませんでした。ポジションが後ろになってしまいました。厳しい展開の中でも、勝負どころでしっかりと反応して、力のあるところを見せてくれました」

10着6-12 シュトルーヴェ(セ5、鮫島克駿・堀宣行)
「ジャパンCよりもスタートを出てくれたし、今日の風と馬場を意識して、やりたい競馬はできました。シャフリヤールの後ろで競馬をしたんですけど、瞬発力の差が出た感じで、長く脚を使うタイプなので、もう少し流れて欲しかった。出来は素晴らしい出来でした」

11着5-10 プログノーシス(牡6、三浦皇成・中内田充正)
「ゲートに入った瞬間から、いい態勢じゃなくて、何度か立ち上がる素振りもありました。出れる格好ではなかったです。ペースも落ち着いてしまい、ポジション的にもきつい形になってしまった。道中はリズム良く運んで坂下までは伸びてくれたけど、坂を上ってから苦しくなってしまった」

12着2-4 ブローザホーン(牡5、菅原明良・吉岡辰弥)
「スローになるのは予想していたんですけどね。出してはいったけどいい位置が取れなかった。あとは枠なりに早めに動くこともできなかった。着順は悪いですが力自体はある馬です。きょうは展開を含めてかみ合いませんでした」

13着5-9 ディープボンド(牡7、幸英明・大久保龍志)
「積極的にというイメージでポジションをある程度とって競馬をしました。2周目で少し手応えが悪くなったけど、もっとやれる馬だと思っています」

14着4-7 スターズオンアース(牝5、川田将雅・高柳瑞樹)
高柳瑞樹調教師)「スタートしてから最初の角でつまずくところがあった。3角あたりではもたれ方がひどかった。見えない部分に疲れがあったのかもしれない」と振り返った。

15着8-15 ハヤヤッコ(牡8、吉田豊・国枝栄)
「スローになるのは分かっていたが外枠で馬の後ろに入ることができなかった。ハミも噛んでしまったし今日は外枠がよくなかった」

取消1-2 ドウデュース(牡5、武豊・友道康夫)
*右前肢ハ行のため

表彰式に登場した2024JRA年間プロモーションキャラクター長澤まさみさんのコメント
「グランプリにふさわしい最高のレースでした。今年も勝利馬関係者へのプレゼンターを務めさせていただき、たいへん光栄です。有馬記念を制したレガレイラ号と関係者の皆さま、そして見事な騎乗で勝利に導いた戸崎圭太騎手、おめでとうございます。ファンの皆さまの投票で出走馬が決まる有馬記念。出走馬の雄姿、レースの迫力、あふれんばかりの歓声から立場はそれぞれですが、中央競馬に情熱と愛情を注ぐ皆さまの想いを改めて感じました。2024年も残すところ僅かとなりましたが、記憶に刻まれるレースやHEROの誕生で忘れられない1年となりました。本当にありがとうございました。」

推奨馬ダノンデザイル(②人気)は、スタート良く促されて先頭に立って逃げた。3~4角辺りからペースが上がり直線で追い出されると反応悪く伸びを欠き、何とか3着確保…残念。

レースは、好位追走から直線での叩き合いをわずかに制したレガレイラ(⑤人気)が、中団から脚を伸ばして最後まで争ったシャフリヤール(⑩人気)にハナ差をつけ優勝。さらに1.1/2馬身差の3着にダノンデサイル(②人気)が入り、大波乱決着!?

当然ながら、馬券はハズレ…(>_<) ワイド馬券だったら…残念。


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