見出し画像

【ローズS(G2)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
18日(水)07:00頃 ローズS、セントライト記念の回顧
                        ~日刊馬番コンピ篇
18日(水)07:00頃 ローズS、セントライト記念の回顧~血統篇
19日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
20日(金)07:00頃 オールカマー、神戸新聞杯
                     の「徹底的にデータ分析篇」
21日(土)07:00頃 スプリンターズSの「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
22日(日)07:00頃 オールカマー、神戸新聞杯の「予想篇」
22日(日)19:00頃 オールカマー、神戸新聞杯の「回顧篇」
23日(月)07:00頃 シリウスSの「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【ローズSの結果】
レースは、中団追走から直線で各馬を差し切ったクイーンズウォーク(②人気)が、道中離れた3番手から脚を伸ばしたチェレスタ(⑦人気)に1.1/2馬身差をつけ優勝。さらにアタマ差の3着にセキトバイースト(⑪人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、2013年以降、1番人気は【4-2-1-4】とそれなりに信頼できるのだが、2~3番人気は【2-2-3-15】という低調な成績。今年の結果は、1着人気→2着人気→3着人気 でした。

血統面で注目したのは「ディープインパクトの血を引く馬(4代血統表内)」。出走馬15頭中5頭内2頭(1着クイーンズウォーク、2着チェレスタ)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、2024年の舞台となる中京芝2000㍍は、直線が長いうえに傾斜のきつい坂も存在するため、瞬発力上位の差し馬が幅をきかせるケースも少なくない。

【血 統 傾 向】
クロフネなどのデピュティミニスターの系譜が強い舞台。
大箱向きらしくリファールの血も侮れない。

2024年(中京開催)
1着クイーンズウォーク
父キズナ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着チェレスタ
父ハービンジャー(ノーザンダンサー系/欧)×母父ミスプロ系/欧
3着セキトバイースト
父デクラレーションオブウォー(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
2023年(阪神開催)
1着マスクトディーヴァ
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着ブレイディヴェーグ
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着マラキナイア
父ジャスタウェイ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/欧
2022年(中京開催)
1着アートハウス
父スクリーンヒーロー(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
2着サリエラ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着エグランタイン
父キズナ(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2021年(中京開催)
1着アンドヴァラナウト
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着エイシンヒテン
父エイシンヒカリ(サンデー系/日)×母父ダマスカス系/米
3着アールドヴィーヴル
父キングカメハメハ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2020年(中京開催)
1着リアアメリア
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2着ムジカ
父エピファネイア(ロベルト系/欧)×母父サンデー系/日
3着オーマイダーリン
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父スターリング系/欧

【ローズステークス 血統背景】

クイーンズウォーク(牝3、栗東・中内田充正)は、父キズナ×母ウェイヴェルアベニュー(母父Harlington)。グレナディアガーズの半妹。母ウェイヴェルアベニューはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち馬でミスタープロスペクター4×4・5。父キズナはディープ系種牡馬としては最も成功し本年度もリーディング首位を快走中。牝駒がよく走ることで知られるが、本馬はソングラインを大型でパワー寄りに振ったようなイメージで、弾けるマイラーというよりは1800で手堅い。ラーイの特徴がでた馬で、ワンペースのスピード型。中京2000ならまた好位差しで上位争い。馬場が渋るのはおそらくプラス。もともと調教で速い時計が出るタイプの馬ではあるが、桜花賞(8着)とオークス(4着)での調整過程と比較した時、今回のほうが動きに鋭さが出ているように見える。520㌔前後の大型馬でも休み明けから動ける馬。注目の秋初戦となる。

前走のオークスでは、直線半ばで一度は先頭に並びかけて、勝ったチェルヴィニアから0秒4差の4着。半兄グレナディアガーズはマイルの朝日杯フューチュリティS勝ち馬だが、父がフランケルからキズナに替わっているためか、本馬の適性は中距離。直線の長い芝2000㍍は絶好の舞台!?

同馬は、スタートは互角もソロッと行かせて中位追走。前半はところどころで頭を上げていたが何とか我慢させて、勝負どころも慌てずに運んで直線に向いてから外へ持ち出して、1ハロン標手前でエンジンがかかるとしっかり伸びて差し切った。秋緒戦でいい勝ち方ができた。大型馬なので、秋華賞は外枠の方が競馬がしやすい??

チェレスタ(牝3、栗東・松下武士)は、父ハービンジャー×母カリンバ(母父ルーラーシップ)。アルモニカの姪で、母カリンバはJRA2勝(芝1600~1800)。牝祖マンデラは独オークス馬でワールドプレミア、ワールドエース、ヴェルトライゼンデの母。父ハービンジャーはキングジョージ6世&クイーンエリザベスSの勝ち馬でブラストワンピース、ディアドラ、ナミュールなどを輩出。ハービンジャー×ルーラーシップ×ディープインパクトでこの牝系なら重厚すぎるイメージだが、体質はディープインパクト的でしなやかに斬れるのがいい。ルーラーシップの特徴がでたタイプで、底力に富み、脆さがない。ただ、フットワークがオーバーアクションなので、窮屈な競馬は苦手。ちょっとマスクトディーヴァのような雰囲気もある。前走は、前半好位追走。早目に2番手に上がっていき、直線では逃げていたアクアヴァーナルを交わして優勝。

同馬は、スタート良く先行ジワッと行かせて3番手追走。道中も折り合いをつけてマイペースで4角から差を詰めていき、直線もジワジワ伸びて、残り100㍍過ぎで勝ち馬に先を越されたが、ゴール前でセキトバイーストを捉えて2着を確保。秋華賞も内枠を取ることができれば??

セキトバイースト(牝3、栗東・四位洋文)は、父デクラレーションオブウォー×母ベアフットレディ(母父Footstepsinthesand)。マテンロウアレスやアスタービーナスの半妹で、母ベアフットレディはネルグウィンS(英G3・芝7F)勝ち馬。ロンズデールC(英G2・芝約16F)のモンタリーなども近親。母父フットステップスインザサンドは英2000ギニー馬。父デクラレーションオブウォーはトップナイフ、タマモブラックタイ、セットアップなどを輩出。脚長で大箱向きのストライドで走り、母系にオリオールの血が入るのでハナならしぶといタイプか。淀みない流れのスピード勝負を好むだけに、距離延長は微妙だが地力秘める。

同馬は、スタート良く先行もジワッと行かせてハナ。少し力んでいたので道中は大逃げする形になったが、ラップ的にはミドルペース。引き離したまま直線に向き、残り50㍍あたりまで先頭も、ゴール前で掴まったが、久々で初めての距離2000㍍だったことを考えれば上出来。秋華賞も馬場が渋って前有利の展開になったら??


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?