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【朝日杯フューチュリティS(GⅠ)回顧】推奨馬ニタモノドウシ9着~何処

【朝日杯FS結果】
アドマイヤズームが完勝で2歳マイル王! 川田将雅騎手は昨年に続く連覇

15日、京都競馬場で行われた第76回朝日杯フューチュリティステークス(2歳・牡牝・GI・芝1600m)は、2番手追走から先頭に立って後続を突き放した川田将雅騎手騎乗の5番人気アドマイヤズーム(牡2、栗東・友道康夫厩舎)が、好位から脚を伸ばした2番人気ミュージアムマイル(牡2、栗東・高柳大輔厩舎)に2.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分34秒1(良)。

さらに2.1/2馬身差の3着に9番人気ランスオブカオス(牡2、栗東・奥村豊厩舎)が入った。なお、1番人気アルテヴェローチェ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)は5着に、3番人気トータルクラリティ(牡2、栗東・池添学厩舎)は13着に終わった。

勝ったアドマイヤズームは、父モーリス、母ダイワズーム、その父ハーツクライという血統。デビュー2戦目の未勝利戦からの連勝で2歳マイル王の座に輝いた。鞍上の川田将雅騎手は昨年のジャンタルマンタルに続く朝日杯FS連覇で4勝目となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆アドマイヤズーム(牡2)
騎手:川田将雅
厩舎:栗東・友道康夫
父:モーリス
母:ダイワズーム
母の父:ハーツクライ
馬主:近藤旬子
生産者:社台ファーム

【朝日杯フューチュリティステークス】~騎手コメント~

1着1-2 アドマイヤズーム(牡2、川田将雅・友道康夫)
「いい走りで勝ちきってくれてホッとしています。難しいタイプで、気持ちよく走らせることを優先しました。4コーナーでは勝つと思いました。2戦目の感じからすれば負けないな、と。亡くなってしまいましたが、オーナーの近藤(利一)会長にお世話になりましたし、アドマイヤの馬で勝てたことがうれしいです。(来年のクラシックについては)距離を延ばすことは新しいチャレンジ。きょう、いい走りをしてくれたことを褒めてあげたいです」
(友道康夫調教師)
「(勝った瞬間は)新馬の時から期待していた馬ですから予定通りここまできて勝ててホッとしています。(未勝利勝ちからの臨戦でしたが)前走の未勝利戦がデイリー杯2歳Sの翌日で、そのレースと時計の比較などから良い競馬ができると思い参戦を決めました。(中間の調整は)日頃からテンションが上がりやすい馬なので、新馬の後もそうでしたが、未勝利戦を使った後も10日ぐらい社台ファーム鈴鹿に出して、1ヶ月前に栗東トレセンに戻しました。飼葉食いの良い馬で間隔が詰まってもしっかり負荷をかけてここまで来ました。(内枠でしたが)今週からDコースで内も荒れていなかったので、良い枠と思いました。(レースを見て)内枠からだったのでどこかのタイミングで外に出したいと考えていましたが、逃げ馬の後ろで良いポジションにいるなと思い見ていました。追い出してからの反応は良く、いい脚を長く使えるのがセールスポイントなので、力強い脚とみていました。(今後の青写真は)騎手とも話していますがマイル路線になると思います。NHKマイルカップに向けて組んでいきたいと思います。(左回りは)手前を替えて走りが違う馬ではないので問題ないと思います。(最後にメッセージを)この馬に関してはデビュー前から期待して、初めての重賞がGIで強い勝ち方をしてくれました。改めてこの馬の能力を感じました。来年は大きなところを狙えるように頑張ります」

2着2-4 ミュージアムマイル(牡2、C.デムーロ・高柳大輔)
「スタートが速くなかったけど、すぐリカバリーできました。自分の中では完璧なレースができました。マイルは得意ではないと思っていたけど、能力で対応してくれました。今後が楽しみ」

3着2-3 ランスオブカオス(牡2、吉村誠之助・奥村豊)
「折り合いもゲートも無事にこなし、能力を示してくれました。キャリアが浅いなかで、アクションにもしっかり反応してくれた。結果的に位置取りの差。僕自身は緊張することもなかったです」とG1初騎乗を振り返った。

吉村誠之助騎手)「能力の高さを証明できました。これぐらいやれてもと思っていました。1、2着馬とは結果的に位置取りの差が出ました。懸念していた折り合いやゲートなど課題をクリアしてくれて、センスがあります。アクションにもしっかり反応してくれました。次に向けて、不安は何ひとつありません。(G1初騎乗について)またすぐに乗りたいです。G1というレースの緊張感はありましたが、数も乗せてもらっていますし、僕自身は緊張しませんでした」

4着1-1 ダイシンラー(牡2、岩田康誠・梅田智之)
梅田智之調教師)「最高の走りでしたね。(乗り替わりの)トラブルはありましたが、1番枠も当たったし、返し馬でジョッキーが色々と勉強してくれているのを感じました。言うことない、完璧な競馬でした。最後、交わされてからも踏ん張って、中1週の強行軍で本当によく頑張ってくれました。代打ホームラン的な感じで、大満足です」

5着4-8 アルテヴェローチェ(牡2、武豊・須貝尚介)
「あんまりスムーズなレースができませんでした。ペースも遅かったし、きょうはあまりラスト伸びなかったね。もっと走る馬なんだけど。折り合いを欠きそうになって下げたら、外から押し込められてポジションが下がりました。こんなわけないですよ」

6着4-7 クラスペディア(牡2、小崎綾也・河嶋宏樹)
「スタートは速かったです。きつい位置になりました。かかりながらも、我慢してくれました。脚も残っていましたし、力があります」

7着8-15 ドラゴンブースト(牡2、田口貫太・藤野健太)
「外、外を回って苦しくなりました。最後まで踏ん張ってくれましたし、成長していますね」

8着3-5 コスモストーム(牡2、秋山稔樹・北出成人)
「決してうまく運べたレースではなかったです。器用さを求められましたが、窮屈な位置になりました。8着はまぐれではないと思いますし、もっとうまく展開が運べたら着順は上がったかもしれません。芝、ダートの両方でしっかり走れるのが分かったので、次はどちらか分からないですが、この馬の未来のためにやっていきたい」

9着6-11 ニタモノドウシ(牡2、R.ムーア・高木登)
「スローで折り合いが難しかった。ベストを出せなかった。今日はすべて、スローペースが敗因だと思います」

10着3-6 アルレッキーノ(牡2、C.ルメール・国枝栄)
「スムーズな競馬ができました。3コーナーで2着馬の後ろにいましたが、直線ではフォローすることができず、反応ができませんでした。一息で走っている感じです。まだこれからですね」

11着5-9 エルムラント(牡2、藤岡佑介・鹿戸雄一)

12着6-12 パンジャタワー(牡2、松山弘平・橋口慎介)
「結果を残せなくて悔しいです。結果的に内枠の馬が上位なので…。外枠はいいと思っていましたし、前を見ながら脚をためて、弾けると思いましたが、もうひとつ弾け切れませんでした。返し馬も良くて、前走以上だと思いました。マイルも我慢してくれていたので、大丈夫だと思いましたが、最後の伸びを欠いたのは距離もあるのかもしれません。馬は頑張ってくれて、厩舎も仕上げてくれたのですが…。申し訳ないです」

13着5-10 トータルクラリティ(牡2、北村友一・池添学)
「ずっと力んで、スローペースのなか、前に壁を作れませんでした。4コーナーまでプレッシャーもあり、リラックスするところがありませんでした。まだまだ改善の余地がある馬ですし、今日の負けは原因がはっきりしています。レースで力を出せるように修正していけたらいいと思います」

14着7-13 エイシンワンド(牡2、幸英明・大久保龍志)
「今日はためる競馬をしましたが、伸び切れませんでした。能力はある馬なので、巻き返してくれると思います」

15着8-16 タイセイカレント(牡2、坂井瑠星・矢作芳人)
「初めての馬群での競馬でエキサイトしていた。枠の運もなかったですね」

16着7-14 テイクイットオール(牡2、岩田望来・中竹和也)
「外枠のぶん、外、外を回らなければならず、ペースも速くありませんでした。ためが利かず、手応えがなくなってしまった。1600メートルは合っていますし、ひとためできたら、脚が使えます。まだこれからの馬ですね」

推奨馬ニタモノドウシ(⑥人気)は、痛恨の出遅れ?? 行き脚がなく、後方13,14番手追走。4角を周り内側にコースを取って、直線で追い出されると反応鈍く、馬群へと沈み込み9着惨敗…残念。

レースは、2番手追走から先頭に立って後続を突き放したアドマイヤズーム(⑤人気)が、好位から脚を伸ばしたミュージアムマイル(②人気)に2.1/2馬身差をつけ優勝。さらに2.1/2馬身差の3着にランスオブカオス(⑨人気)が入り、中波乱決着??

当然ながら、馬券はハズレ…(>_<)


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