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【菊花賞(GⅠ)回顧】推奨馬ダノンデザイル6着~何処??

【菊花賞 結果】
最後の1冠はアーバンシック! トライアルからの連勝でGI初V

20日、京都競馬場で行われた第85回菊花賞(3歳・牡牝・GI・芝3000m)は、中団から先団に取りついていって直線で突き抜けたC.ルメール騎手騎乗の2番人気アーバンシック(牡3、美浦・武井亮厩舎)が、後方からポジションを上げて直線でも脚を伸ばした4番人気ヘデントール(牡3、美浦・木村哲也厩舎)に2.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分04秒1(良)。

さらにハナ差の3着に7番人気アドマイヤテラ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が入った。なお、1番人気ダノンデサイル(牡3、栗東・安田翔伍厩舎)は6着に、3番人気コスモキュランダ(牡3、美浦・加藤士津八厩舎)は14着に終わった。

勝ったアーバンシックは、父スワーヴリチャード、母エッジースタイル、その父ハービンジャーという血統。春は皐月賞で4着に入るも日本ダービーで11着と敗退したが、秋初戦のセントライト記念で重賞初制覇を飾り、この3冠最後の舞台で大輪を咲かせた。鞍上のC.ルメール騎手は先週の秋華賞に続くGI連勝、昨年のドゥレッツァに続く菊花賞連覇を達成。武井亮調教師はGI初制覇となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆アーバンシック(牡3)
騎手:C.ルメール
厩舎:美浦・武井亮
父:スワーヴリチャード
母:エッジースタイル
母の父:ハービンジャー
馬主:シルクレーシング
生産者:ノーザンファーム

【菊花賞】~騎手コメント~

1着7-13 アーバンシック(牡3、C.ルメール・武井亮)
「3000メートルは長いから、最初はゆっくりで自分のリズムを見つけながらでした。能力を知っていたので、自信を持って乗りました。途中で息も入ったし、冷静に乗れました。ペースアップした時に勝てると思いました。ポテンシャルは高いし、秋から大人になりました。またG1で頑張れると思います」

2着8-16 ヘデントール(牡3、戸崎圭太・木村哲也)
「すごく調子がいいのを返し馬で感じました。思ったよりも折り合いがついて、ムキにならず、ポジションを上げてもいいかなと思ったけど、ちょうどいい手応えで流れに乗っていました。リズムよく運べて、直線も伸びてくれました。勝ち切れなかったことだけですかね」

3着8-17 アドマイヤテラ(牡3、武豊・友道康夫)
「やりたい競馬はできました。4コーナーを理想の形で回ってきて、決め手の差が出た。十分に力は出せたと思います」

4着6-11 ショウナンラプンタ(牡3、鮫島克駿・高野友和)
「めちゃくちゃ悔しいです。神戸新聞杯の前から平日もトレセンで接してきて、牧場やスタッフと一丸で課題に取り組み、すごくいい走りができました。ダービー馬も出ている中で、世代トップクラスの力は示せたと思う。陣営一丸となって、まだ課題に取り組んでいる最中ですし、完成すればすごい馬になると思います」

5着4-7 ビザンチンドリーム(牡3、A.シュタルケ・坂口智康)
「リラックスして走れましたし、最後まで気持ちを切らさずに走ってくれました。5着に入って、うれしいです」

6着2-4 ダノンデサイル(牡3、横山典弘・安田翔伍)
「かわいそうだった。せっかく1周目は上手に走れたのに。誰が悪いわけじゃない。流れが悪すぎた。仕方ない。最後は良く伸びてくれた。最悪の流れだったなかで、よく頑張っている。これからも頑張ってくれると思う。これも競馬。デサイル自体は良く頑張ってくれた」

7着6-12 シュバルツクーゲル(牡3、松山弘平・鹿戸雄一)
「外めの枠で壁を作れませんでした。少し返し馬からテンションが高く、その中での3000メートルで最後までよく踏ん張ってくれたと思います」

8着3-5 ハヤテノフクノスケ(牡3、岩田望来・中村直也)
「3コーナーでゴチャついて、不完全燃焼でした。距離が長いのはいい。これからの馬だと思います」

9着7-15 エコロヴァルツ(牡3、岩田康誠・牧浦充徳)
「折り合いがつきすぎました。全体的に流れたことはあるけど、自分自身が(序盤にペースを)落としすぎた。馬はすごく良くなっていましたけどね」

10着8-18 アレグロブリランテ(牡3、横山和生・上原佑紀)
「よく頑張りました。流れもありましたね。厳しい流れになりそうで、大事に乗りました。長めの距離でもしっかり頑張ってくれました」

11着4-8 ウエストナウ(牡3、西村淳也・佐々木晶三)
「(レースで)色々ありましたし、この経験をへてこれから頑張ってくれれば」

12着3-6 ミスタージーティー(牡3、坂井瑠星・矢作芳人)
「いいポジションでロスなく運べましたが、さすがに最後は脚が上がりました」

13着7-14 メリオーレム(牡3、藤岡佑介・友道康夫)
「急きょの乗り替わりでしたが、将雅(川田騎手)から直接話を聞けて、いいイメージで臨めました。(勝負どころで)上位の馬と一緒に動ければ理想的でした。まだ良くなる馬だと思います」

14着5-9 コスモキュランダ(牡3、M.デムーロ・加藤士津八)
「スタートで出遅れましたが、スムーズに上がって行けました。(1回目の)3角で結構、内の馬を気にして(ハミを)かんでいました。向こう正面で2着馬が来ると少しずつ下がって、直線に向いたら全然(手応えが)なかった。(フットワークが)バラバラになって、変な走り方になりました。何ともなければいいんですが…」

15着1-1 ピースワンデュック(牡3、柴田善臣・大竹正博)
「折り合いが全然つかなかった。ゲート内は大丈夫だったけど出て行かず、(想定していた中で)最悪の形になった。みんなに迷惑をかけてしまった」

16着5-10 メイショウタバル(牡3、浜中俊・石橋守)
「うまくゲートに入って、テンションは良かったです。ゲートを出て(ハミを)触らず行ったけど、下り坂からやっぱりかかりだしました。途中から(ハナに)行くことも考えていたし、すぐに落ち着きましたが、他にも(前に)行く馬がいて出入りが激しくなり、嫌気をさした感じです。スカスカになって、3~4角で外からこられるとまったく反応がなかったです。外差しの馬場だったし、先行馬には厳しかったです」

17着2-3 アスクカムオンモア(牡3、北村友一・藤原英昭)
「中1週でしんどかったと思いますが、よく走りきってくれました」

18着1-2 ノーブルスカイ(牡3、池添謙一・高柳大輔)
「まだ1勝クラスを勝ったばかりですからね。口向きを気にしながら乗りましたが、力んでいました。(2周目の)下り坂で不利があり、無理しませんでした」

推奨馬ダノンデザイル(①人気)は、スタート良く先行内側8,9番手追走。3~4角辺りで遅れ、14~15番手まで下がり大外に進路を取って直線で追い出されると鋭伸も6着まで…残念。

レースは、中団から先団に取りついていって直線で突き抜けたアーバンシック(②人気)が、後方からポジションを上げて直線でも脚を伸ばしたヘデントール(④人気)に2.1/2馬身差をつけ優勝。さらにハナ差の3着にアドマイヤテラ(⑦人気)が入り、中波乱決着!?

当然ながら、馬券はハズレ…(ノД`)・゜・。


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